(2024.04.01更新)
2030ビジョン提言
2023年度もありがとうございました!
こんにちは、ノーベル広報担当の太田です。
春の陽気が少しずつ感じられるようになりましたね。ノーベルでは、私も含め卒業式を迎えた小学6年生のお子さんのいる職員が多く、皆さんそれぞれにこの12年間の子育ての思いやお子さんの成長に想いを馳せているようでした。
さて、2023年度は新型コロナウイルスの感染法上の分類の5類引き下げや、記録的な夏の猛暑…、子育て関連ではこども家庭庁が発足されるなどの動きもありました。
特にコロナ感染対策の制限緩和によって、ノーベルも本来の活動を取り戻し、また新たな取り組みを本格的に始動させることができたのが、ノーベルにとっても大きな変化でした。
そんなノーベルの一年を具体的な数字も交えながら、お伝えしていきたいと思います。
2023年度に力を入れて取り組んだこと
コロナ禍の数年のあいだ、わたしたちはこれまでの計画を大きく変更しなければならず、新たな事業の計画づくりも見直しを迫られました。一方、2023年度はようやくその苦しい時期の終わりが見えた年でもありました。
そして、わたしたちは、今後3年かけて「保護者の多様なニーズに答える訪問型保育などの拡充」と「多様な保育の担い手が活躍できる環境づくり」に力を入れて取り組むことを決め、3年間の中長期計画を策定しました。
具体的には、既存の病児保育の事業の基盤をしっかりと整え、病児以外のニーズに答える新規事業、そして保育の担い手の学びやつながりを広げる新規事業に取り組むことを決め、それぞれの分野でスタッフ一同全力で取り組んだ一年間でした。
コロナの制限が解禁!病児保育のお預かり件数も復調傾向に…!
2023年5月に、新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類が5類に引き下げられました。
これに伴って、ノーベルでも、それまで制限をしていた小児科への受診代行を再開するなど、本来のサービス提供が可能になりました。
それまでコロナウイルスの影響か、少なかったお預かりの件数も次第に多くなり、できる限りお預かりの対応をすべく、ノーベルでは保育スタッフの人員確保の強化に力を入れて取り組みました。
詳細なデータはまたアニュアルレポートで改めてご紹介させていただきますが、速報値で、昨年度のお預かり件数は約3,300件と、過去最多だった昨年からさらに150%増の創業以来最も多い件数でした。
また、年度末の会員数は約1,200人となりました。コロナの感染トレンドが影響していたこともあり、昨年まで入会制限を実施し、長らく入会をお待たせしていたのですが、現在では即入会も可能となっております。
ノーベルでは、「訪問病児保育を利用してよかった!」と思っていただけることを最も大切にしています。毎回、病児保育の利用後にアンケートにご回答頂いており、そのなかで頂いた言葉は何よりも私達の励みになっています。
たとえば、こんなお声を頂いています。
「娘は1日本当に楽しかったようで、ノーベルさん大好き!と保育が終了してからもたくさん話をしてくれました。保育中、普段自分からは絶対やらないピアノの練習や、食べたことのないネギに挑戦したようで、ノーベルさんの力はすごいなと感心するばかりでした(笑)。本当にありがとうございました。」
この後、さらに親御さんからメールで「夜にこんなイラストと文字を描いて見せてくれました」と、素敵な写真を送ってくださいました。
「のーべるさんだいすき」と書かれた手紙にスタッフ一同とても癒やされ、また励まされました。大切なノーベルの宝物として、大事にしていきたいと思います。
利用後の満足度も、2023年度総合満足度98%と、創業以来14年連続で95%超えを維持しています。もちろん、満足というお声だけでなく、ときにご指摘を受けるお声も頂いております。こうしたお声の一つ一つを大切にして、今後もサービス向上に務めたいと思います。
子育て家族のまるごとサポート開始!
2023年度は、新たに「子育て家族のまるごとサポート」をスタートさせることができました。
「子育て家族のまるごとサポート事業」のテスト実施に向け大阪大学発ベンチャー CoBe-Techと子育て世帯向けアセスメントツールの共同開発を始動
「子育て家族のまるごとサポート」では、家事育児の日常の仕組みづくりや外部サービス等の選定をコーディネートする担当ガイド1名と、生活まわりのサポートを行うケアスタッフ数名がチームを組んで、各家庭のニーズに応じたサポートを提供します。
子育て世帯の日々の生活の「まわらなさ」や「頼みづらさ」を解消し、家族と協力し、必要に応じて人の手を借りながら両立生活を乗り越えていくために、環境づくりや仕組みづくりをお手伝いします。
私たちが具体的に提供するものは
1.家庭内の仕組みづくり
開発したアセスメントツールを活かし、ヒアリングからプランニング、導入から定着までのサポートをする
2.生活まわりのサポート
担当ガイドとの面談中の保育や、家事、送迎等、日常の暮らしのお手伝いをする
この2つです。
この「子育て家族のまるごとサポート」(※通称「まるサポ」)、まずはテスト実施ということで病児保育の利用会員さんの中からモニターを募集し、日々の困りごとや一日のスケジュールなどをヒアリングする面談を実施しました。モニター1期が10名、そして3月にはまた新たに10名のモニターの面談を開始。1期のモニターではすでに、日々の困りごとを解消するためのくらしのサポートが始まっています。
2023年に新たにスタートした「まるサポ」。サポートに入っているご家庭からも
「いっぱい遊んでくださり、洗濯物もうちの服と思えないほど美しくたたんでくださり!
プロにお願いするとこんなに身体が楽なんだ〜とびっくりしています!」
といった、とても嬉しい感想も頂いていて、ノーベルとしても大きな手応えとやりがいを感じています。周りの人にどんどん頼ることで、暮らしがちょっと楽になる、そんな体験の繰り返しで、仕事と育児の両立が納得した形で実現できるサポートをこれからも続けていきたいと思います。
ノーベル版社内SNSの開始!オンボーディングの取り組み
また、保育の担い手への取り組みとして、まずはノーベル社内にて様々な取り組みを実施しました。
そのひとつが社内SNSの活用です。
これまでもノーベル内で保育スタッフどうしが集まっての研修や事例共有、日々のもやもやの解消といったことは行っていましたが、参加者が限られていたり、どうしても限定的な共有にとどまっていました。
スマホなどで簡単に、オンラインで誰でも見ることのできる社内SNSを導入し、保育スタッフの共有の場になることで、より多くの方がコメントし、内容を見ることができ、スタッフ同士のつながりが深まるとともに、知見の共有がこれまで以上にやりやすくなりました。
また、研修内容もブラッシュアップしたり、入職後のオンボーディング(軌道に乗るまでの期間のサポート)を充実させたりと、工夫することで昨年比80%まで退職者を減らすことができました。
加えて、昨年は採用の取り組みも強化することで、前年比の約2倍の保育スタッフがノーベルの新たな仲間になりました。新たに始まる人事制度に先立って、保育スタッフの給与の改善を行ったり、ハローワークでのお仕事説明会の開催など新たに積極的に取り組むことで、保育スタッフの確保の厳しい市場感の中でもたくさんの方にご応募いただけました。
今年度も、新たに始まった人事制度や研修の充実を図り、保育の担い手がイキイキとする土台づくりをノーベルから実践していきたいと思います。
まとめ
2023年度は、長い耐え忍ぶコロナ禍を過ぎて、新しい取り組みも始まり、ノーベル全体にも活気が生まれたそんな年だったように感じます。
先日行われた事業計画会議で発表された来年度の行動計画でも、ワクワクする内容が盛りだくさん、みんな笑顔でこれからも頑張っていくぞ、と改めて気合いが入りました。
これからも子どもを産んでも当たり前に働ける社会の実現のため、スタッフ一同目標をしっかり定めて前に進んでまいりますので、今後ともノーベルをどうぞ応援よろしくお願いします!
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