代表高亜希ノート

#22 世の中に必要な子育て支援とは。現場に入ることで気づく1家庭ずつの多様なニーズ

さて、前回のブログでは新しい事業「子育て家族のまるごとサポート」において、実際どんなことをしているのか具体的にお話しました。

本日もさらに具体的なイメージを持てるよう、みなさんに現場のことをリアルにお伝えしたいと思います。

サービスの幅を決めない!暮らしのサポート

私たちがまるサポで提供するものは下記2つとなってます。

1.家庭内の仕組みづくり
  開発したアセスメントツールを活かし、ヒアリングからプランニング、
  導入から定着までのサポートをする
2.暮らし(生活まわり)のサポート
  担当ガイドとの面談中の保育や、家事、送迎等、日常の暮らしのお手伝いをする

子育て家族のまるごとサポート

前回のブログでお伝えした内容は、図の左下「家庭内の仕組みづくり」のところですが、本日は図の右下「暮らしのサポート」についてお伝えしていきます。

私たちは独自のアセスメントツールを使って各家庭の特徴を知り、その中で親御さんたちとじっくりお話する時間をもち、両立プランを一緒に立てていきます。

そのプラン策定の中で、例えば

「子ども2人、夕方の保育園のお迎えから帰宅後のもろもろをサポートしてもらいたい」
「家の一部屋が倉庫化していて家の片付けをしたい」
「たまには子どもたちを動物園とかに連れていきたい」
「出産後、生活サイクルをつくりたい、あとなるべく一人でいたくない」

こういったニーズがでてきます。
そういった時に、私たちはすでに世の中にある第三者サービスにつなぐこともありますが、それが難しい場合にはノーベルがケアサポートの対応もしていきます。

暮らしのサポートは特に、保育だけ、お片付けだけとかではなく、家庭が必要なことに応じていくことでサービスの幅を決めないことがとても大切だと感じています。

暮らしのサポートって実際にどんなことをしているの?

ケース1 2歳・3歳・双子を出産した家庭のサポート

実はこちらの家庭、私がガイドとして担当しているのですが、未就学児が4人!!
これを聞いただけでサポートせねば!と思いました。

親御さんと話していると、下記のようなニーズが明確にありました。

〈ニーズ〉
 ・産後の生活基盤をつくりたい
 ・母親ひとりになる時間をなるべくつくりたくない
 ・双子ちゃんの面倒をみてほしい

そして、私たちとして出した提案がこちらです。

〈サポート内容〉
・双子ちゃんの沐浴、オムツ替え、ミルク、寝かしつけなど
・予防接種の同行
・予防接種同行の間、もう一人がお風呂掃除や沐浴準備

なんとか少しでも上の子たちが帰宅するまではお母さんのカラダを休ませたい…とサポートを開始。面談やサポートで一緒に過ごす中で、双子ちゃんとのお出かけが大変!!じゃあそれもサポートしよう!…と。
「その他にも何ができるだろう」とケアスタッフたちが自ら考え、お風呂掃除なども実施することに。

こうやって定期的にサポートし、一緒に過ごしていく中で、現場で気づいたことをどんどんやっていくケアスタッフたち。全てはお母さんに休んでほしいという気持ちからですね。

さて、次は…

ケース2 ひとり親家庭のサポート〜たまには2人の子どもと動物園に連れていってあげたい〜

面談の中で、お母さんから「たまにはどこかに子どもたちを連れて行ってあげたい。でも、2歳と6歳の子どもを連れていくのは本当に大変で…」という声があがりました。

動物園のこども

〈ニーズ〉
・子どもと過ごす時間を作りたい、遠出の機会がほしい
・4月以降の転園・小学校入学後、お迎え~夕方サポート
・日曜勤務時、2歳弟の預かり先を見つけたい
・母のリフレッシュ時間もたまにはつくりたい

いやぁ、わかります。本当にわかります。特に2歳児を連れてどこかに行くって勇気がいるんです。色々お母さんと話し合う中で、決まったサポート内容が下記です。

〈サポート内容〉
・母外出時の兄弟サポート(食事・入浴介助)
・神戸どうぶつ王国へ!!!
・4月以降、週2 学童へのお迎え~夕食時間帯までのサポート
・日曜、預かり先がない時のピンチヒッター

ここで一番伝えたいことは、ケアスタッフ一人が家族に同行して神戸どうぶつ王国に行くことになったこと!
ちょうど神戸どうぶつ王国に行く前に病児保育でサポートしていたこともあり、上のお姉ちゃんが目をキラキラさせてとっても楽しみにしていた話が全社会議で共有されたんです。
もうほんと感動ですよね…!

さて最後のケースです。

ケース3 育児・介護のダブルケアの家庭をサポート

最近、Wケアをする家庭は増えてきていますよね。この家庭でもやはり子どもとの時間をつくりたいというニーズがありました。そして家の片付けをしたいニーズも。

ダブルケア

〈ニーズ〉
・子どもとの時間をつくりたい
・土曜日のこどもの預け先を探している
・荷物置きになっているマンションを3月末までに引き払いたい

実際にケアスタッフが暮らしのサポートに入るのはこれからなのですが、下記の内容でサポートが決まりました。

〈サポート内容〉
・お母さんのスケジュールの可視化
・土曜日の習い事&預け先探し
・母と一緒にマンションの荷物整理とゴミ出し(5回 4時間程度)

こうやって事例をみていると、本当に1家庭ずつニーズが違うことがわかってきます。
この細かなニーズに応えていくことが必要なんだと思います。

すでにある世の中の子育て支援サービスというものは一定の意味がありますが、もっとより効果的に活かすためにはやはり工夫が必要だなと現場に入っていて思います。
モニターを通してどこまでできるのか模索中ではありますが、型を作っていくことができればと思っています。

今は現場のケースを積み重ねていく時期。3月からはいよいよ第二期モニターも始まります!
また進捗をこちらで報告しますね。お楽しみに!

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