ノーベルの保育品質

保育中に災害が起こったら?安心・安全な保育を守るためのノーベルの災害対応の取り組み

皆さん、こんにちは。ノーベル広報担当の水野です。
先日3月11日は、東日本大震災から丸13年がたつ日でした。
年始の能登半島地震では、改めて災害への備えの重要性を感じた方も多くいらっしゃると思います。
ノーベルでは、この数年間、災害発生時の対応フローの設計など、災害対策に力を入れて取り組んできました。
 
ノーベルでは、病気のお子さんのお家に伺い、親御さんがお仕事に行かれている間、自宅で1対1の保育を行います。保育先は毎回違うため、初めて行く家も多々あります。
災害が起こった時、どの避難所に行けば良いのか、どんな行動をとるべきなのか、スタッフ自身も慣れない環境の中で判断しなければなりません。お子さんの命を守り、無事に親御さんへお返しするために、専門家の意見を仰いだり、社内で議論を重ねながら、システムの構築や、マニュアルの整備を進めてきました。
 
このブログでは、その概要をお伝えしていきます。

災害が起こった際の避難。避難所に逃げる?家に残る?の判断基準

まず、ノーベルでは地震と水害の2パターンに分けて避難のフローを作成しています。
フローを初めに作成した段階では、「災害時は避難所へ」というイメージが強くあったため、一時避難場所への避難を前提に考えていました。しかし、専門家の意見を聞くなかで、家が安全に過ごせる環境であれば、家の中で過ごす「在宅避難」という選択肢があることがわかりました。
ノーベルが保育をするのは基本は病気のお子さんです。災害時、体調の悪いお子さんを連れて避難所まで移動するよりも、家で安全に過ごせるならその方がお子さんにとっても良いのではと考え、フローを見直すようになりました。
 
災害対応
①家屋と居住地域の情報を入力すると自動判定できるシステムの構築
在宅避難ができるのかどうかは家自体の耐震性や建物の高さ、河川の氾濫や土砂災害の恐れがないのかなどの地域ごとの危険性によって異なります。
そこで、家屋の特徴とハザードマップの情報を親御さんにご登録いただくことで、在宅避難が可能な家・地域なのかを自動で判定するシステムを作りました。
 
親御さんには新たに会員マイページの登録情報として
  • 自宅建物の耐震性
  • 自宅の建物が3階建て以上か
  • 自宅の建物は木造住宅か
  • 洪水浸水想定区域・津波浸水想定区域に指定されているか
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域に指定されているか
を追加していただきました。
 
これらの情報をかけ合わせることで、システムが「在宅避難推奨」「垂直避難推奨」「一時避難場所へ避難」などを判定し、会員マイページに表示される仕組みになっています。
 
保育中に災害が起こったら?安心・安全な保育を守るためのノーベルの災害対応の取り組み
②その場の状況に応じてスタッフが判断するための避難フローの作成
在宅避難ができるかの判断は、上記に加え、災害発生後の家の中の状況によっても異なります。ガラスが床一面散乱している、大きな家具が倒れて床を覆っているなどの状況では、家の中は危険なので、外へ避難することも考えられます。①の判定結果も加味しつつ、その場の状況に応じてスタッフが的確に判断できるフローを作成しています。

地震発生後の親御さんとのコミュニケーションは

大きな地震が発生すると、停電や通信障害など、混乱が生じることも多々あります。大地震発生時、親御さんと事務局・保育スタッフ間でいかに情報を共有し、適切なコミュニケーションをとるかは非常に重要な課題です。ノーベルではサポートエリア内で震度3以上の地震が起った場合に、下記のような災害対応が実施されます。
①会員マイページを通じた安否確認・状況報告
地震発生時、保育中のスタッフは必要に応じてまずは避難行動をとり、身の安全を確保します。その後、スタッフサイトにアクセスし、子どもとスタッフそれぞれの安否情報の入力、怪我の有無や自分たちの居場所など、必要な情報を入力していきます。その情報を、親御さんは会員マイページから確認できます。
交通機関が止まるような規模での地震が発生した場合、直ちに保育中止となります。その際には、スタッフと親御さんがダイレクトにやり取りできるように、メッセージボックスが表示される仕組みになっています。
②通信障害時には、災害用伝言ダイヤルの利用も
上記以外にも通信障害が起きた場合に備えて、NTTが提供する「災害用伝言ダイヤル(171)」や「災害用伝言板(web171)」の利用も想定しています。メッセージを残す際にはお父さんの携帯とお母さんの携帯、どちらが良いのかを会員さんに指定してもらっています。
 
保育中に災害が起こったら?安心・安全な保育を守るためのノーベルの災害対応の取り組み
③日頃からの訓練やテストで備える
システムでの報告も、災害用伝言ダイヤルも、いざという時すぐに実行できるようにするためには、日頃の備えが重要です。ノーベルでは月に一回を目安に、保育中のスタッフが適切な災害時コミュニケーションがとれるようにロールプレイングを行い、災害時の対応を学習しています。

安心・安全な保育のために万全の対策を

ノーベルでは、大切なお子さんをお預かりする立場として、「安心・安全な保育」を何よりも大切にしています。子どもの病気に関することや事故を未然に防ぐための予備知識をつけたり、救命講習を実施したりと、様々に取り組んでいますが、災害への対応も大事な一つです。
 
このブログで紹介した以外にも、地域の防災施設を訪問したり、定期的に専門家の研修を受けるなど、防災に対していつも高くアンテナを張り、日頃の保育や対策を考える際に活かしています。
今後も、安心・安全な保育を提供できるよう、取り組みを進めてまいります。
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