社会の課題

代表・高が大阪大学で学生に向けて講演をしました

こんにちは、ノーベル広報担当の水野です。
先日、ノーベルの代表・高が大阪大学に呼ばれて、「現代キャリアデザイン論」という授業の中で講演を行いました。
オンライン受講も含め80名ほど集まった学生たちを前に、幼少期から学生時代、そして社会に出てノーベルを立ち上げるまでの経緯が語られました。受講した学生たちからは、自身が見つけた社会課題を自らのミッションと位置づけ、解決に向けて取り組み続けてきた行動力への驚嘆の声や、女性の働き方や生き方に対して考えさせられた・共感した、という声が多く寄せられました。

このブログでは、当日の講演内容の中から、大学卒業後からノーベルを立ち上げるまでの経緯と、最後に学生に向けて伝えられたメッセージを要約して紹介したいと思います。

今まさに進路や人生について悩んでいる方や、起業に関心があるという方の参考になれば幸いです。

ノーベルを立ち上げるまで

大阪で生まれ育ち、小中高は公立の学校に通い、大学へ入学。大学卒業後は旅行が好きという理由で、大手旅行会社へ就職しました。当時はまだ男性と女性で職種が分かれているような時代で、女性の総合職採用が始まったばかりの頃でした。営業職として入社し男性に負けないように必死で働いても、女性だからという理由で待遇に差がつけられることもしばしば。結果ばかりを厳しく求められる環境でこのまま何十年もこの働き方を続けるのか…。悩んだ末1社目を3年弱で退職し、別の業界に転職するも状況は変わらず、2社目もほどなく退職。現実の壁にぶつかり、「自分は一体何者なのか」「何のために働いているのか」と考えるようになりました。

2社目を退職した後、半年ほど人に会って話を聞いたり、本を読んだりしながら、自分が何をしたいのかを考え、探す期間がありました。そんな中出会ったのが、「多くの女性が結婚・出産を機に仕事を辞めている」という社会課題でした。

約7割の女性が第一子出産後に仕事を辞める

2社目を退職した時の年齢は27歳。友人や同僚が結婚し、出産する人も増えるなか、あるとき、以前勤めていた会社の先輩からこんな言葉を聞いたのです。

「子どもが頻繁に熱を出して会社にいづらい。もう仕事辞めようかな」

初めはどういうこと?と思いました。保育園に預けているのなら、それで良いのでは?と。しかしどうやら現実は違うらしい。子どもは頻繁に熱を出す。保育園では37.5度以上の熱を出すと預かってくれず、迎えに来てほしいと電話がかかってくる。早退や休みが増え、仕事がうまく進まず、仲間に迷惑をかけてしまう。その結果会社にいづらくなる…。

大阪大学

そこから、いろんなことを調べました。当時は第一子の出産に伴い約7割の女性が仕事を辞めていること。育児や家事の担い手は圧倒的に女性の割合が高いということ。子育て関連予算の少なさや、ジェンダーギャップ指数において世界の中でも遅れをとっていること、など。

「なんとかせんとあかん」と思いました。誰がお願いしたわけでもなく、自分自身が問題意識をもって「勝手なミッション」を感じたのです。どうしたら良いのか考える中で病児保育という言葉に出会いました。そこで、当時東京で病児保育の事業を始めていたフローレンスという団体に話を聞きに行き、1年間修行して、大阪でスタートしたのがノーベルです。

ノーベルが始まってからは怒涛の日々の連続。1人でも多くのサポートを必要とする人に病児保育を届けられるよう、努力を重ねてきました。2020年以降はコロナ禍という大きな壁にぶつかりましたが、それも乗り越え、ここからさらに前進していこうとしています。

学生たちへのメッセージ

大阪大学

講演の最後に、これから社会に出ていく学生の皆さんに向けて、4つのメッセージが伝えられました。

やりたいことがあってもなくてもいい

今やりたいことがある人もない人もいると思いますが、それでいい、と伝えたいです。大学で勉強できること自体がとても価値があること。経営者になって、様々なことを勉強していますが、大学の時にもっと勉強しておけば良かったと思うことが本当に多いです。学生の時はとにかく時間がたくさんある。大学での学びが将来何に生かされるか分からないとしても、今、この時間を大切にして授業を受けることはとても良いことだと思います。

今を大切に行動してほしい

そして、やりたいことがなくて困っている人がいたら、今を大切にして動いてください。私自身も何をしたいかわからなかった時、いろんな人に会いに行って本も読んで、そうやって出会ったのが私の「勝手なミッション」でした。行動すれば何かしら出会えるし、出会いを重ねることで自分が関心があること、良いと思えることを選択できるようになります。

起業という選択肢は楽しいし、一番学びと成長ができる

起業を経験した者として、起業はとてもおススメです。経営者は組織の中で誰よりも学びと成長がもらえる立場だと思います。皆さんが生きていくこれからの時代、世の中はすごいスピードで変わっていきます。何が起きるか分からない時代を生きる上で大切なのは、目の前にある問題をいかに解決できるか、そしてどれだけ自分が信頼できる人との繋がりを作れるか、この2つだと思います。私自身は起業を通してこの2つの力を養い、活かせるようになったと感じています。

未来を見すぎないこと

これは私の最近の学びでもあります。自分が作りたいと思っている社会が大きすぎて一向に近づかない。その苦しさと戦っていた時期がありました。でも結局理想の未来に行くためには今を見て、今をしっかり生きる必要があります。「隣の芝は青い」というように、友だちがまぶしく見える時もあります。でも、そういう時も、「自分は自分。今、やるべきことをやろう」と思ってやっていくときにいつか結果が出ると思います。

学生さんたちからの反応

講演の後、受講した学生たちからとても多くのコメントをいただき(なんと合計12万文字!)、熱量の高さに驚かされました。その一部を紹介します。

「大学時代にしかない時間を大切にするべき」というお話が特に印象に残った。これまでの授業でも何度も聞いた話ではあるが、今回特に心に響いたのは、大学時代から今までを振り返った高先生の具体的な説明に深く納得したからである。大学の授業にあまり出ていなかったという先生が、現在その分野の勉強をしているという話や、先生が大学時代には思いもしなかった職に就いているという事実を知ると、大学で学ぶことは何が将来役に立つか全く分からないし、それならばひとつでも多く知識や経験を積んでおこうという気になった。

保育園は37.5度以上の熱があると預かってくれないということさえ知らず、自分の無知さに気づくとともに、母親の大変さを学んだ。また、現在の日本において、どれほど病児保育が必要とされているかを学んだ。

高さんがノーベルについてとても楽しそうに、雄弁に話す姿が、起業という選択肢は楽しいし、一番学びと成長ができるということの説得力を高めているなと感じました。自分も将来自分で起業したいと考えているのですが、高さんのようにやりがいを持てる仕事をしたいなと思いました。

社会人として働く中で男性優位社会に違和感を覚え、育児サポートのNPOを設立したという強い使命感と意思の持ち主である高さんのお話はとても面白く引き込まれるようなエピソードばかりだった。男尊女卑の風潮が改善されてきたとはいえ、日本はまだまだ男女間の格差が残っていると感じるし実際にジェンダーギャップ指数も一向に改善されておらず、他の先進国との差はますます大きくなっている。今回の講義ではこれからの社会に必要な考え方や家事育児に対する意識を学ぶことができた。

学生さんたちから率直な疑問や感想、様々な反応をいただけたこと、とても嬉しく思います。

ノーベルでは代表や職員への講演・セミナーの依頼も受け付けています。ご希望がある方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

それではまた、次回のブログでお会いしましょう!

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