大阪の訪問型病児保育についての議論。

       

久しぶりのブログ投稿です。

先週はチームプレー、一致団結というのはこういうことを言うのか
ノーベルとして何を大切にするのか、常日ごろ出しているメッセージがスタッフに自然と身についていて、
あうんの呼吸で、みんながみんなを想いやり、助け合う。
これぞノーベルの強みだと思った1週間でした。

さて、最近、大阪では昔に比べて、病児保育に関する動きが活発になってきました。

ということで、最近、思っていることを書きたいと思います。

先日、大阪市が訪問型病児保育モデル事業を実施すると発表がありました。

まず、
いろんな人からノーベルがするの?って聞かれますが、
違います。
別の事業者が実施します。

ノーベルは今年の4月からすでに実施している淀川区が実施している分だけです。

同一自治体内で同じ訪問型病児保育が実施されるので、
大阪市?と淀川区?あれ?と思われる方も多いのでは。

メディアでも【淀川区型】か【大阪市型】か?!という報道がされ、
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140820/wlf14082017040014-n1.htm

で、先月の8月末に市長の記者会見でも、訪問型病児保育についてお話があり、混乱する人はすると思いました。
http://www.ustream.tv/recorded/52007088

実際に、ノーベルに市民からもお問い合わせもありましたし。

この記者会見では
市民にとっては選択肢があり、事業者同士がお互いに切磋琢磨するので良いことだ
キレイに見えるような言い方でしたが、
私からみると、はちゃめちゃで、保育ママの二の舞になるのではと懸念しています。
選択肢になる前の段階の問題なんですよね。

大阪市の担当の方は、いったい誰にヒアリングに行ったんでしょうね。
これ、まったく訪問型病児保育に沿ったモデルになってません。
細かいことはここでは言いませんが、???な部分が山ほどあります。

この事業の予測ですが、
登録者数はある程度増えますが、実際の利用者は少ないと思います。
なので、来年の効果測定で、登録者数は●●人です!というところだけ取り上げ、
結果として出すか見ておきたいと思います。

私は訪問型病児保育を専門で5年やってきてます。
どんな内容で実施すれば、どれくらいの人数が登録して、どれくらいの値段であれば、
どれくらいのお預かり件数になるかくらいはざっとみたらわかります。

事業者泣かせな内容です。。。

ただ、今日はそういったことを言いたいのではありません。
今日、ここで言いたいのは自治体のみなさんに、
制度を作る時に大切にしてほしいことをを伝えたいのです。

例えば、
待機児童、待機児童と言って、保育園に入れないから、保育園を増やします。
その1つ、大阪では保育ママが実施されました。
今どんな状況か知っている人がどれだけいるでしょうか。

あれだけ、待機児童がいるって言われているのに、定員割れしているところもある。
事業者も大変です。。。なぜ、こんなことが起きるんでしょう?
保護者にはどんな心理があるんでしょうか。

病児保育についても
「病児保育必要ですか?」といったヒアリングをしている自治体が多すぎると感じます。

で、ヒアリング後、だいたい3つに分かれます。
① 必要です。
② いや、子どもが病気の時に預けてまで…家に入られるのは…知らない人に預けるのは…
③ 必要ないです。

①は必要だから病児保育をしようとなりますし、③と思った、自治体は病児保育を実施しません。
②がどっちに分かれるかですが、

ニーズ調査、ニーズ調査と言って、やってるけど、そんな単純なものではない。と言いたいです。
①も②もその一人ひとりがどんな状況なのか、言っている背景には何があるのか。を知るべきであり、
なぜ、子どもが病気の時に困っているのか、そこが一番肝心なのですよ。。。
家に入られる、第三者に預ける、といったことは事業者の努力で心配を軽減できることで
そこを第一に目を向けると、
そもそもその前にあった、必要なのに…というところを見逃していることになります。

実際にノーベルも、そこができておらずに、
立ち上げ初期は会員さんがおらずで、通帳のお金がどんどん減っていき、
もう無理かもという手前まで行き、頭を打たれ、そこから変わりました。

利用する人は今どんな状態で、病児保育といってもどんな病児保育を求めていて
私たち事業者はどういうところまでできて、
で、病児保育を提供すると、利用する人はどんな風に変わることができるのか。
だから、こんな使い方ができるような設計にしよう。
そう考えてから、ノーベルはうまく回り始めました。

そんなヒアリング、自治体には無理!という方もいるかもしれないけど、
事業者に聞けばいいと思います。
ヒアリングには必ず、市民と事業者にバランスよくしないと良いものはできないと思います。

ノーベルは淀川区の訪問型病児保育を実施してからたくさんの自治体からお問い合わせがあるのですが、
びっくりするくらいの問い合わせ内容です。

例えば、
「病児保育は必要だと思いますか?」   → え???どういうこと?!(笑)
「淀川区さんとやって結果はでますか?」 → なんでそこなん?!
「淀川区さんのダメなところは?」    → は?!まずはあなたの自治体がどうしたいかでしょ。
「ノーベルさんの●●区の利用者は何人ですか?」→なんで言わなあかんの。
「ノーベルさんの●●区の実績は何件ですか?」 →なんで言わなあかんの。

会ったこともない人に、自分の自治体の意向も伝えずに唐突にこう聞かれて答えますか?
答えるのに時間も取られ、手間もかかります。

実際に会いにきて、話を聞きに来た自治体は数えるほどで大阪以外の自治体でした。
メールでも電話でもいいので、まずは考え方を伝えてほしいです。

病児保育をするにしても保育園を作るにしてもバウチャーを出すにしても
何のために、なぜその地域がそれをするのかをもっと明確にしてほしいです。

淀川区モデルは東京ではできないし、淀川区だからできたわけです。
おそらく、この淀川区モデルを関東にもっていくと、
もっとコストがかかるようになり、ビジネスモデル自体を変えなければいけません。
逆に東京で実施しているバウチャーも大阪にもってくると、うまくいかないのです。

それぞれの地域には地域に合ったやり方があり、
ただ、単にお金を投入すればいいものではないし、
国でできた制度をそのままぼんと投入すればいいものでもない。
東京でできた事例を同じ都市部だからといって、マネできるものでもない。

もちろん、国で決められた、財源も限られ、制限のある中でやらなければいけないのもわかっています。
でも、だからこそ、そのお金を最大限市民のため、区民のために使うのが行政のすべきことでは。
どうやったら市民や区民が使いやすいのか、事業者にとっても良いのかを設計しなければいけない。

日々、保育スタッフはいろんな親御さんと出会うわけです。
職場でクビだといわれた…
障害をもつ子どもの親御さんからはどこも預かってくれない…
と、誰にも相談できずに、耐え忍び、我慢しながら働いている親御さんがたくさんいて
一つ一つの家庭の事情を聞くとなんとかしたいと思います。

淀川区型か大阪市型かといったことを議論したいのではなく、

私は誰のために、何のために病児保育をするのか、そのために何をしていかなければいけないのか
それに対して行動をしていくことが大切だということを言いたいですし、

これはずっと言い続けたいと思っています。

もし、その中でのーべルが必要なのであれば、私は持ってるノウハウは惜しみなく、すべて出したいと思っています。