(2020.01.30更新)
ノーベルと学ぶ保育
保育スタッフ研修|エピペン・熱性けいれんなど緊急時の対応
こんにちは!ノーベル事務局です。
ノーベルでは、年に数回、外部の専門講師をお呼びして全体研修を行っています。
今回は、「子どもの病気について」の研修を行いました。
講師として来てくださったのは、かめさきこども・アレルギークリニックの海老島先生。
小児科の医師として、またご自身もノーベル会員として研修にご協力いただいています。
研修内容は、日々の保育内容に直結するため、保育スタッフも真剣に聞いています。
「子どもから出る『本当にしんどい』の信号ってどんなもの?」
「病院に行く判断基準は?」
という、日々の見守りに関係することから、
「アレルギーが出た時のエピペンの打ち方」
「熱性けいれんが起こった時の対処法やその後の受診について」
など、非常時の対応もしっかりと教えて頂きます。
この日は、先生が本物のエピペン(練習用に使う用のもの)を持参してくださいました。
普段はなかなか見ることのないエピペンですが、いざという時にパニックにならずに使えるようにならないといけません。
エピペンとは・・?
アレルギーのある食物を食べたり、ハチに刺されたりした時、呼吸困難や意識消失など急激な症状が表れることを「アナフィラキシー」といいます。この状態になった場合、緊急に使用して症状の改善を図る自己注射薬がエピペンです。つまり、緊急時のアナフィラキシーの補助治療薬です。
アナフィラキシー時に効果のある、アドレナリン(エピネフリン)が入っており、気管支を広げて呼吸困難を改善するほか、心臓の機能を増強して血圧を上げ、ショック症状を和らげます。しびれやせき込みなど、アナフィラキシーの初期症状が出た時点で、太ももの前の外側に注射します。
スタッフも皆、真剣な表情……。
試しに段ボールに向けて打ってみます。
ボスっという音とともに、薬が段ボールを貫通しました。 エピペンは、ジーパンなど厚手の衣服越しにでも使えるよう、 緊急用に改良されているので、勢いがあります。
他のスタッフにも交代し、順番に練習していきました。
研修が終わった後も、スタッフからは様々な質問が! 実際の保育に即した内容なので、「こういう時はどうなの?」「以前あったこういうケースはどうすれば最適だった?」など、 よりよい保育を目指して、積極的に意見を交換するスタッフたちでした。
蕁麻疹の子どものお預かりエピソード
実際に、保育のなかでエピペンを使った事例は少ないですが、蕁麻疹の子をお預かりしたケースはよくあります。
その一例をここでは紹介します。
病児保育奮闘記|疲れから来る蕁麻疹?4歳のノンストップおしゃべり姫との空想ごっこ
知識だけではなく、いざという時に『使える』研修を
ノーベルでは、病気の「知識」だけでなく、 いざという時に役立つ「実施」の訓練も行っています。 知識は勿論重要ですが、 何かあった時、目の前のお子さんに対して、慌てずに対処できるよう、常にスキルアップ研修を行っています。
小児救命、アレルギー、熱性けいれん、その他にも「リスクマネジメント」や「子どもの虐待」についての研修など、 様々な保育周りの知識と経験を深め、常にスキルアップを目指しています。
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