<救急救命研修>諦めない気持ちが救う、小さな命

こんにちは!
スタッフ中井です!

全スタッフを対象に、外部講師の方をお招きして行っている救急救命研修!
今回もすまいる舎救急救命センターの前田先生にお越しいただき、事例を交えて学びを深めました!

▼前田先生の熱のこもったレクチャー!

先生

今回のキーワードは心停止。

実は、心停止は大人と子どもで症状が大きく変わってくることをご存知でしょうか?
知っているのと知らないのでは大きく違う、救命知識をご紹介します。

知っておきたいAEDの仕組み

心停止はの初期対応として、よく知られているのがAED。
今では会社や学校はもちろん、街のいたるところで見かけるようになりました。
その仕組みを簡単に説明すると、「痙攣した心臓に電気ショックを与えることで、元の正しいリズムに戻す」ことを
目的に作られた医療機器です。その他、「心電図をとり、解析してくれる」役割もになっています。
誰でも簡単に使えるように、起動させると自動音声が流れてやるべきことをすべて教えてくれます。
現在では一歳以下の乳児への使用も認められており、日々たくさんの人がAEDにより命を救われています。

しかし子どもの心停止の場合、AEDだけでは助けることができない場合があるということをご存知でしょうか。

大人の心停止の原因は、心臓が痙攣を起こすことによる「心不全」や「心筋梗塞」がほとんどです。
それに対して、子どもは「呼吸器ができなくなる」ことによる心停止の数が非常に多いんです!
その数は、なんと子どもの心停止全体の約9割を占めるといいます。
食事の後のげっぷをしないまま寝てしまい、寝ながら嘔吐したもので窒息、そのまま気づかずに心停止していた事例もあるんだとか。

呼吸ができなくなって起こる心停止は、心臓がけいれんせずに停止します。
その場合AEDは痙攣を感知できず、電気ショックが流れない、、、ということになります。
そのため、子どもの心停止を救うためにはAED以外の対処方法を知っておく必要があります。
もちろんAEDで救える命はたくさんあります。ですが、万能ではありません。
そんなとき命を救うカギは、心肺蘇生法です。

気づけば、額ににじむ汗。

心配蘇生法の手順は

1)落ち着いて、手袋を装着。
血液からの感染を防ぐため、ビニール手袋をして行います。

2)たたいて、呼んで、意識を確認
「●●ちゃん!大丈夫?」鎖骨のあたりをたたき、意識・反応がないか確認します。
乳児や体の小さいお子様の場合は、足の裏をトントンします。

3)気道確保
意識なくあお向けになっていると、舌がおちこんで、気道がふさがれてしまいます。おでこを抑え、逆の手であごを持ち上げます。
そして、口元に自分の顔を近づけ(子どもの胸が動くのを確認するため、顔は胸の方向に向いて)、耳と肌で呼吸を感じるか確認します。

4)意識なし・呼吸なしなら心肺停止→すぐに胸骨圧迫、119とAED
意識・呼吸無しとわかれば、ただちに胸骨圧迫を始めます。
圧迫の目安はお子さまの場合、体の1/3程度を押し込みます。

30回押したら、人工呼吸を2回。
人工呼吸は、子どもは肺が小さいので息の吹込み過ぎは注意します。「フッ!」と短く吹き、胸が少し盛り上がればOKです。

指導を受け、早速挑戦してみました!

自分

胸骨圧迫は何とか及第点!
30回押し、人口呼吸、そしてまた30回、、、
気づけば、額ににじむ汗。
必死に病気と戦っている子どもを助けるためには、助ける側も必死で向き合わないといけないんだなということを改めて感じました。

目の前の命を助けるために。

もし自分の目の前に人が倒れていたら。
講習を受けた今の私なら、「勇気を出してみよう」と思えます。
しかし、講習を受ける前の私ならきっと「怖い」という気持ちが勝っていたことでしょう。
それは、半年後、1年後の自分にも同じことが言えます。
一度経験したらOK、ということではなく、大切なのはいつ起きても正しい対応ができること。
いつ起きるかわからない事故から子どもの命を守るため、常に最善の対応をするために、ノーベルは学び続ける姿勢を大切にしていきたいと思います。


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