心身の余白づくり

テスト実施で見えてきた子育て家族の困りごとと、まるサポができること

こんにちは、ノーベル広報担当の水野です。

突然ですが、子育てをしながら、こんなお悩みを持たれたことはありますか?

・家の中が片付かなくていつも散らかっている…
・ご飯の支度にお風呂、洗濯、保育園の準備…やることが多すぎてまわらない!
・子どもに対してついイライラしてしまう
・パートナーにもっと協力してほしいけど、いつもケンカになってしまう

共働き世帯が増加した昨今では、両親共に仕事のことと家のことで大忙し。加えて子育てはわからないこと、正解が見えないことも多く、思い悩むことも多いのではないでしょうか?

ノーベルでは昨年、そんな子育て世帯の両立をサポートする新事業「子育て家族のまるごとサポート(通称:まるサポ)」を発表し、モニター家庭を対象としたテスト実施を半年以上にわたって続けてきました。

各家庭が直面している課題にはどんなものがあり、それを解消するにはどんなサポートが必要なのだろう?

そんな問いとともに、各家庭との面談を重ね、実際にご家庭に入って家事・育児のサポートも行いながら、伴走してきました。家庭の困りごとは多種多様で、100家庭あれば100通りすべて違います。一方で困りごとを集めて分類していくと、大きくいくつかの共通項が見えてきます。

このブログでは、まるサポのテスト実施の中で見えてきた「子育て家庭に共通する困りごと」を紹介しながら、ノーベルの新事業・まるサポで取り組もうとしていることを、より具体的に皆さんにお伝えしたいと思います。

子育て家庭の共通する困りごとは?

この写真は、まるサポのガイド・ケアスタッフとして各家庭に携わるスタッフたちが、現場に入って実際の様子を見たり、親御さんのお話を伺いながら感じた家庭の困りごとを書き出したものです。グルーピングをすることで、大きく6つの困りごとが見えてきました。

①大人の手が不足

・夕方の時間がバタバタすぎる
・習いごと等の送迎ができない
・病院になかなか連れていけない

②食事の準備が大変

・メニューを考えるのが大変
・子どもが食べない
・好き嫌いがきょうだいで違う

③掃除・洗濯が大変

・理想と現実の乖離がある
・時間がない
・掃除や整理整頓が苦手

④子どもとの関わり

・生活リズムが整わない
・ご飯を食べてくれない
・きょうだいゲンカをする

⑤パートナーシップ

・夫婦で価値観が違う
・パートナーの協力を得られない
・いつもケンカになる

⑥情報収集の時間がない

・教育に関するサービス
・放課後の預け先や習いごと
・デイや小学校選び

これらは程度や中身に違いはあれど、多くのご家庭が抱えやすい困りごとだといえます。
現場に入ることで感じた困りごとの中で、特に共通して見られたのが「子どもとの関わり方」と「夫婦のコミュニケーション」でした。

子育てってどうやれば良いの?
夫婦のコミュニケーション、どうすればうまくいく?

子育ても、夫婦による家庭の営みも、初めてのことの連続。手探りの状況で、なおかつ時間もなく、考え方も価値観も異なるパートナーと共に、日々多くのことを選択しながら進めていく。このことからも、家庭の運営自体がとても難易度の高いことだということがわかります。

また、家庭の困りごとの難しさとして、頼れる第三者の存在があったとしても、それで解決するとは限らない、ということがあります。

・祖父母とは子育てに対する価値観が合わないためサポートをお願いしにくい
・役所に相談してみたけれど、提案してもらった内容は実行しにくいものだった
・サービスの登録までは進めるが、準備が面倒で利用に至らない

など、様々な理由で、第三者にサポートを求めにくい・求めたとしてもすぐには解決できず、現状維持になってしまうということもあるようです。

まるサポが提供できる価値とは?

様々な課題を抱える子育て家庭に、まるサポは何を提供できるのでしょうか?テスト実施では、まるサポが各家庭に提供できる価値も、より明確に見えてきました。

①第三者の存在

まるサポでは、各家庭に専任のガイドがつき、家庭の状況をヒアリング・整理しながら、それぞれの家庭が自分たちにあった解決手段を選択し、前に進めるように伴走しています。
日々の生活にいっぱいいっぱいという子育て家庭にとっては、まずは「話を聞き、受け止めて、整理してくれる」そんな存在が何よりも心強い存在になるのだということがわかりました。

②ケアスタッフの存在

まるサポではガイドによる伴走のほかに、ケアスタッフが家庭の現場に入って家事や育児のサポートをする「暮らしのサポート」があります。ケアスタッフがチームを組んで現場に入り、日々家族に関わることで生活に変化が生じたり現場での出来事を通して新たな気づきにつなげることができました。

〈暮らしのサポートの特徴〉
・サービスの幅を決めず、家庭のニーズに応じていろんなパターンのサポートを提供する
・柔軟な対応が可能だから、準備の手間なしにサポートを依頼いただける
・チームで家庭をサポートする

ガイドによる伴走とケアスタッフによる暮らしのサポートを掛け合わせることで、少しずつではあったとしても、各家庭がそれぞれの形で前に進む姿を見ることができました。

<ケース1>
家事育児が回らず、夫婦間の分担に不満を感じていたご家庭。ガイドが入って夫婦会議を開催し、お互いの思いや家族として目指すことを確認。会議の結果、暮らしのサポートを使ってこれまでに取り組めていなかった子どもの生活リズムづくりに挑戦することに。ケアスタッフがお風呂やご飯のサポートに入ることでお母さんの負担が減り、お子さんと過ごす時間も作れました。家族だけでは回らずにいたこと・取り組めずにいたことを進めることができました。

<ケース2>
どうしてもぶつかってしまうひとり親家庭の母子。お母さんの負担を減らそうとケアスタッフが定期的に暮らしのサポートには入るものの、親子の良好な関係性を築くには、プラスアルファで何かできたら良さそう。そこで、ガイドとケアスタッフも入ってみんなで家族会議を開催することに。娘ちゃんの気持ち、お母さんの希望、それぞれに耳を傾けながら、娘ちゃんも納得する形で「家族の新しい約束」を決めることができました。

今回は、テスト実施の中で見えてきた子育て家族に共通する困りごとと、ノーベルが提供できる価値を紹介しました。
まるサポは、来年の本格リリースに向けて現在準備を進めています。
まるサポを通して、子育てを家庭だけが抱え込むのでなく、様々な大人が関わりながら社会全体で子育てしていく、そんな新しい子育ての形が実現できるのではないかと思います。

ノーベルの新事業「子育て家族のまるごとサポート」にご期待ください!

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