代表長谷亜希ノート

15周年イヤーがスタート!10年後、ノーベルが描く未来とは。

2024年11月10日、ノーベルは15周年を迎えます。
10周年記念パーティーをしたのはついこないだのように感じます。

(2019年11月、10周年記念パーティーの集合写真)

ノーベル10周年パーティー

10周年の際、私たちは「両立をつくりなおそう」というスローガンを掲げ、病児保育だけではなく、総合的にサポートをしていくノーベルに生まれ変わる宣言をしました。

その後、コロナ禍となり、紆余曲折ありましたが、諦めずに這いつくばってなんとか事業の立て直し、新しい事業の種まきをし続けてました。あっという間に5年が経過しようとしています。

さて、15周年を迎える今、私たちはどこに向かうのか。向かうべきなのか。

時代は変化している

みなさんは、この15年を振り返ったときに、子育て世帯にまつわる状況、社会は変化していると思いますか?変化しているとしたらどのように変化してきたのでしょうか。

今年度のノーベルの事業計画には、この15年を振り返り、現在地を確認をするというものがあります。

どういうことかというと、

「母親だけが負担になる社会をどうにかしたい!」と私個人の勝手なミッションで立ち上がったノーベル。でも、15年たった今、その思いに変化はないのか?そして、様々な家庭と接する中で、困りごとの声に変化はないのか?社会自体も変化はないのか?

この15年間、社会やノーベル、子育て世帯がどう変化してきたのか、改めて振り返る必要があると感じました。

なぜなら、変化があれば、私たちの目指す方針や解決策に影響するからです。
これからのノーベルを考える上で必要不可欠な作業だと思いました。

先日、全社で15年を振り返るワークショップを実施しました。

ノーベル15年を振り返るワークショップ

振り返る中で重要な気づきがありました。

●両立のあたり前の意味が年代ごとで変わってくる

私は40代で2003年で新卒で民間企業に入社、その時は結婚したら会社を辞める人も多く、また今のように育休を取得することが当たり前ではない時代に、社会人となりました。
でも、30代前半のスタッフは、結婚したら辞めるという選択肢はなく、働く選択肢しかないという。
私が当初立ち上げた際の「当たり前」に込めた意味と、今の当たり前では変化があり、もっと解像度をあげなければいけないと感じたのでした。

●夫婦で家事育児をすることが大前提の時代に

保育園にお迎えに行くと、父親の送迎が当たり前になっているなと感じていますが、これが10年前だと父親の数は少なく、圧倒的マイノリティになってしまう現状がありました。
私たちの訪問型病児保育でも父親の引継ぎがとても増えていることを実感しています。
育児家事において、ワンオペやメイン担当が母親という現状はままだまだあるけれど、
(うまく回せているかどうかはおいておいて)一緒にやるのがベースになってきているなと感じています。担任、副担任制というのがデフォルトにはなってきているイメージでしょうか。

この2点からだけでも、事業開発や発信の仕方が明らかに変わってくるなと実感したのでした。

この15年間、誰も何もしていないのではなく、国も企業も個人も様々な取り組みを行ってきた事実があり、変化はしているということを改めて感じました。

世の中の変化

こういった中で、時代の変化と私たちが大切にしてきたことの再確認をしながら、次の5年10年を描く作業を昨年からやっています。
そして、10周年の際に発表した際のVISIONBOOKのロードマップの再検討を行っています。

次の10年は希望を持って子ども産み育てられる社会に

様々に取り組んできた一方で、こういったデータがあります。

日本は希望を持って子どもを産み育てやすい国かという問いに対して、残念な数字がでています。なんと、6割の人が「そう思わない」と答えているのです。

こんなに様々なことに取り組んできたのに、なぜなんでしょうか。何が足りないのでしょうか。私たちはここを紐解いていくために、2022年~2023年にかけて子育て家庭に調査を実施しました。(※調査結果はコチラをご覧ください。)

この調査では新しい発見があったのです。

いくら制度やサービスを充実させても「使えない」

ということでした。その理由が経済的負担や第三者が自宅などに入ってくる心理的抵抗だけではなく、

「いつ、誰に、何を、どの程度してもらうか、
 タスクを分解して考えることが面倒で難しい」

ということでした。

この調査のおかげで、私たちは何をしなければいけないのか明確になったのです。
そして、新しい事業として産まれたのが「子育て家族のまるごとサポート」です。
(この詳細なお話はコチラでも記載しています)

もうあとは、やるしかありません。自分たちを信じて、これからの10年を進みたいと思っています。日本の子育て世帯が希望を持って子どもを産み育てられるように。

さぁ、残り半年ほど。
必ず「子育て家族のまるごとサポート」事業をカタチにして世の中にリリースしたいと思います。

カタチにしていくステップを両立をつくりなおす実践の記録を通じて皆さんにもお伝えしていきますね。

みなさま、この15年間、応援してくださり、ありがとうございました。
そして、これからもどうぞノーベルをよろしくお願いします!

15年イヤーを楽しみながら、進んでいきたいと思います。

「Enjoy Everything!!」

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