代表長谷亜希ノート

2024年度上期を振り返る。

ちょうど先日、2024年度上期を振り返る事業計画会議がありました。

ノーベルには中長期の計画があります。それに対して2024年度当初、どういう計画をたて、それに対してどういうアクションをしてきたのか、結果どうだったのか。

そして、これからどうするのか。そんなことを話す時間となってます。

私たちはアフターコロナからの3年間の中長期計画を下記のように描きました。

中長期計画

・1年目は新たな出発に向けて整え基盤をつくる再構築期
・2年目は1年目に作った土台を元に創り上げる創成期
・3年目は創ったものを広げていく成長期

2023年度は名前のとおり「再構築」ができた年でした。

では、2024年度の折り返し地点にきた今、どう進んでいるのでしょうか。
今日はその内容をお伝えしたいと思います。

主要事業である訪問型病児保育、2024年度上期はどう進んだのか

訪問型病児保育においては昨年12月に価格改定を行いました。2024年度はその成果があらわれます。昨年と比べると問い合わせ数は少し減少はしていますが、収支の改善がみられ、赤字から抜け出す兆しが見え始めました。

また、採用チームが目標を達成してくれているおかげで、昨年のように入会制限がなく進めることができています。世の中が正常に向かい始めた結果、自治体や法人からのお問い合わせも増えています。今後に向けてエリア拡大の検討も始めています。

そして、もう1つ。

親御さんからの声を元に改善することは日々続けていますが、保育記録の電子化に挑戦しようとしていまして、その進捗を聞くことができ、子どもが元気なときにもお預かりする「げんきっ子保育」も予約方法や使いやすさなどを見直し、利用促進が始まりました。

15年目になりますが、いつでも最善を目指して、より良いものをつくれるように取り組んでいることがわかった会議でもありました。

毎年当たり前のように達成している親御さんからのアンケートも、もちろん上期は達成しました。

何よりも、経営層に報告しなければいけないヒヤリハットがなんとこの半年1つもなかったことは本当に素晴らしいことだなと思いました。

自信をもって私たちが提供する保育は質が高いと言えると思っていますが、それにおごることなく常に質の向上に向けて取り組んでいきます。

病児保育事業に関わる全てのスタッフに感謝です。

モニター実施で得た「子育て家族のまるごとサポート」の重要なインサイト

さて、次は新事業まるサポ。

今年は、なんだかんだいっても、新事業「子育て家族のまるごとサポート事業」を作りこむためのモニタ-実施に力を入れてきました。私も副代表である吉田もかなりの時間を割いて現場に入っています。

社内では新しい事業に関わっていないメンバーの方が多く、そのスタッフたちにより理解をしてもらえるように資料をつくり伝えました。

スタッフたちに伝えたのは

・2025年度に正式リリースを目指しているということ
・モニタ-家庭に対してどうサポートに入っているか事例を詳しく伝えたこと
・モニター実施を通して、何を学びとしているのか(インサイト)
・事業開発に必要な要素・開発のために現在やっていること
・下期、リリースに向けてやろうとしていること

1つ1つ詳しくお伝えはできないのですが、今日はモニター実施を通してとても重要なインサイトを1つお伝えしたいと思います。

それは暮らしのサポート(ケアスタッフの存在)の重要性です。
暮らしのサポートというのは下記の図を見て右下の役割です。

子育て家族のまるごとサポート

子育て家庭の困りごとを整理し、計画をたて、背中を押すのがガイドの役割。
その中ででてきた計画を実行するために必要な家事や育児を家庭に入ってサポートするのが暮らしのサポート。それを担うのがケアスタッフです。

私たちは一昨年行った調査結果から、
「いくら子育てに関する制度やサービスがあっても使わない・使えない。なぜなら、何をどのようにいつ、誰に、何を、どの程度してもらうか、タスクを分解して考えることが面倒で難しい」という学びを得ました。であれば、それを解決する役割が必要と、ガイドという役割をつくりました。

モニター家庭に入っていくことで、まさにこの学びと同じような出来事が多々ありました。
それは、ガイドが整理して、こういうことが必要ですねと合意をとって、第三者サービスを紹介しても、利用しない・利用できない家庭が多かったのです。

どうしたものか。

このような状況の中で、これらを解決するのが、暮らしのサポートだったのです。
その暮らしのサポート(ケアスタッフ)の特徴を3つにまとめてみました。

 

特徴①

サービスの幅を決めず、家庭のニーズに応じていろんなパターンのサポートを提供

今、世の中にあるサービスはルールでがんじがらめになっています。
家事は家事でも水回りだけ、○○はできない、また、家事をしながら育児サポートはリスクがあり、断られることが多いです。そこで私たちはその幅を決めず、各家庭のニーズに基づいて対応しています。家事だけの話ではなく、専門性が必要であれば、関連する団体につなぐこともしていれば、子どものリズムづくりを一緒に取りくんだりもしています。

特徴②

「対応の柔軟さ」準備いらずでサポートに入れる貴重さ

第三者サービスや制度の利用に至らない理由は、ルールが多いことや複雑さにあります。例えば、産後ケアを受けたいが、出産後でないと手続きができないということで断念することが起きています。あと、家事代行には登録してみたが、実際に依頼しようとなると、また改めて様々な情報を登録したり、準備をしなければいけない。それをするなら自分で。となります。それが、ケアスタッフだと、ガイドから話を聞いているのである程度家庭の状況や困りごとを把握でき、親御さんはなんの準備もせず意思疎通ができます。

特徴③

チームで家庭をサポートする

基本、ベビーシッターや家事などは1対1で担当がつけられます。でもまるサポではチーム制を組んでいます。1家庭3~4名。チーム制を組むことで様々な角度から案が生まれます。また、親御さんからも「子育てはチームでするものなのですね、みなさんも家族ですね」という声がでてきたり、その中でもこういったことはSさん、こういったことはTさんと、使い分けができたり、相談できる人が増えることにもなります。

モニター実施をすることでいかに世の中の子育てに関する制度や支援サービスは使えないもので使われていないのかを実感しました。

前回のブログでもまるサポが提供できている価値をお伝えしましたが、それに加え、暮らしのサポートの重要性を感じています。

モニター実施に入ることで様々なことが見えてきた2024年度上期。下期はこれをもとに、いよいよ正式にリリースに向けて準備が進んでいきます。

いつもノーベルを応援してくださるみなさま、引き続き見守っていただけたら嬉しいです。

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