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株式会社セールスフォース・ジャパン様の支援を受け、保育スタッフの働く環境及び研修体制の整備をしました

この度、認定NPO法人ノーベルでは、株式会社セールスフォース・ジャパン様の新型コロナウイルス関連の緊急支援の寄付を受け、保育スタッフの働く環境及び研修体制の整備をいたしました。

セールスフォースとノーベル

今回の寄付金活用の背景

新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、訪問型病児保育の現場では、在宅勤務などの働き方の変化に伴う一時的なニーズの減少や感染拡大に対する不安から、保育者の新規採用の難化、既存スタッフの離職などが相次いで起こりました。

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大・予防対策により、子どもたちの病気は一時的には減少したものの、その他のウイルスに対する免疫が作られなかったこと、親御さんの働き方が徐々に出社に回帰したことなどにより、病児保育のニーズは2021年春ごろから、コロナ禍以前の水準に戻りました。その結果、保育の担い手不足による新規入会制限など、ノーベルの訪問保育の価値を十分にお届けすることができない状況が続きました。

また、各企業において在宅勤務など柔軟な働き方が進んだものの、在宅勤務をしながらの病気のこどもの看病は難しく、保育園の登園基準も厳しく制限されるなど、利用者の育児と仕事の両立の負担は、コロナ禍においてますます深刻なものとなっており、こうした状況の中、保育者の人材確保・育成は訪問病児保育事業における最優先課題でした。

保育者が安心して働ける環境整備を

この度いただいた寄付金により、コロナ禍で深刻化する育児負担の解消につながる、保育者が安心して働ける環境の整備に着手することができました。

具体的には、

・日々の保育や研修の情報共有、保育記録の作成などの業務に欠かせないスマートフォンを全保育者に支給

・保育のノウハウや情報共有、スタッフ間コミュニケーション活性化のための社内SNSツールの導入

を実施しました。

スマートフォンの支給

これにより、個人情報の漏洩の恐れなく、クラウド上の情報にアクセスすることで、これまで以上に過去の研修資料や動画などの情報共有がしやすくなり、同一端末をすべての保育者に支給することでスマートフォンに不慣れなスタッフに対しても同一のマニュアルで対応することが可能になり、トラブル対応コストも低減できました。

また、社内SNSツールを全社に導入したことで、コロナ禍で集まる機会が少なくなっていたスタッフ間でのコミュニケーション不足を解消するとともに、日々の保育のコツや工夫、遊びの動画や画像などを共有でき、お互いのスキルアップも図る事ができました。

スタッフからは「事務所にいけなくても、みんながどんな話をしてるか触れられてありがたい」など評判もよく、この施策により今後保育スタッフの定着率の向上が期待できます。

さらに、今回のツールでの保育者どうしのコミュニティ構築のノウハウを活かし、社内にとどまらず社外での訪問型保育の担い手育成にも着手していきます。

社内コミュニティの仕組みづくり

安心・安全の保育を今後も届けるために

コロナ禍においては、そのときどきの状況に応じて多くの判断を伴い、たくさんの変化に保育者が適応していくことを強いられてきました。その保育者の負担を少しでも取り除き、安心・安全の保育を維持し続けることが、より多くの働く親御さんの困りごとを解消し、誰もが納得して仕事と育児の両立できる社会へとつながります。

この度のご支援は安心・安全の保育を今後も届けるために欠かせないものでした。ご支援いただき、誠にありがとうございました。

法人サポーター募集中!

ノーベルでは、私たちと一緒に、しんどい両立をつくりなおす仲間を募集しております!納得して働き、納得して預けられ、心身ともに余白のある、そんな両立が実現できる社会に向けてこれからも様々な新規事業も展開してまいります。

ぜひ、私たちのご活動に共感いただけましたら、法人寄付担当までお問い合わせください。

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