(2020.06.17更新)
ノーベルの保育品質
病児保育奮闘記|体温が41℃に!高熱にスタッフの取った対応とは
日々の保育で出会うお子様とのやり取りご紹介する保育スタッフ奮闘記。
今回はかなり高熱でのお預かりとなり、40℃超えに。さすがにスタッフもドキドキする体温になりましたが、どう対応したのでしょうか。
「子どもの病気を自分で看病する」という親御さんにも参考になるレポートです。
お子様プロフィール
Sちゃん:1歳3カ月
大阪市淀川区在住
――――予約時の状況―――
「2日前の朝に発熱しました。38.3度でした。かかりつけ医を受診し、喉が腫れている為の感冒と言われ、薬を処方されています。
その後様子を見ていましたが熱が下がらず、夜には40度近くになり、機嫌も悪かったので座薬を一度入れています。
前日は朝、39.1度。現在15時は38.4度です。嘔吐はありません。」
とのことで、前日にご予約をいただきました。
お母さまのお見送りの後、1時間ほど絵本を読んだり、「いっぽんばし」などの手遊び歌をして遊んでいたのですが、途中から顔をこする仕草が見え、眠くなってきたようなので午前中に少しおねんね。
目覚めた後も、熱のせいかスッキリしなかったようで、さらに検温すると38.8℃。
クーリングとして脇に保冷剤を挟みました。
クーリングはタイミングを見計らって、嫌がられないように…が大切。
特に嫌がられないコツは以下の記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。
子どもの病気乗りきり術|高熱!40度!子どもが嫌がらないクーリング術
さて、熱が上がってからは機嫌が良くなく、ほとんど抱っこ。
ウトウトするのですが、お布団に寝かせると目が覚めて泣いてしまう・・・を何度か繰り返しました。抱っこでウトウト…よし、布団へ・・・がまた泣いて…。
うん、つらいよね…スタッフはずっとでも抱っこするよ!という覚悟でひたすら抱っこ。
水分はしっかり飲んでくれています。
昼食は少しだけ食べましたが、機嫌は直らず熱もぐんぐん高くなってきて、40度になったので本部に連絡。
本部とは下記のような確認をしました。
- これまでの体温の推移
- 水分の摂取できているか/脱水症状がないか
- 機嫌はどうか/グズグズいっていないか
- 表情はどうか/目線はあうか/ボーっとして朦朧としていないか
- 体起こせず横になっている時間が長いか
- 眠れているか
- 他に発疹や下痢嘔吐などの新しい症状が出ていないか
お預かり前にお母さまからは「原則、解熱剤は使用しない」という希望をいただいていたのですが、高熱で機嫌も悪く寝付けない状況だったので、本部からお母さまへ連絡して頂き、お母様の判断を仰いで、座薬を使用して様子を見ることに。
親御さんがご自身で子どもを看ていて、高熱で受診したほうがいいのかの判断に迷う場合は、救急相談を利用してくださいね。
▼小児救急電話相談(#8000)はこちら
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/syouni-qq/syouni_qq_tel.html
座薬を使用し1時間くらいで熱が下がってきたので、ミルクを飲ませました。
熱も少し下がり、汗をいっぱいかいたのでお着替え。ひとまず安心です。
熱が下がると機嫌も良くなってきて、「これが普段のSちゃんなんだろうな」というニコニコ笑顔になりました。
着替えた服を洗面所まで一緒に運んだりしながら、少し和やかにお話ができました。
少し落ち着いたので、おままごとセットを全部出し入れしたり、絵本を読んだり、手遊び歌をして、楽しそうにしてくれました。(よかった!)
昼過ぎに再度検温をしたところ、39.3℃、その2時間後には再び41℃。
またつらくなったのか、ぐずってきました・・・。そりゃ、41℃になったらつらいよね・・・というわけで、また立ち抱っこでユラユラ。
立ち抱っこでユラユラ…だとウトウトまではできるのですが、布団ではなかなか眠れないようでつらそうでした。
そのまま立ち抱っこのまま、お母さまの帰宅で終了となりました。
お熱が下がって、早くよくなりますように。
いつものSちゃんの笑顔に戻れるように祈りながら帰宅しました。
最初に来ていただいた時から、笑顔でゆったりお話して下さって、安心することが出来ました。
保育中も丁寧に見て下さっていたと思いますし、娘がずっと抱っこをせがんでいたとのことで、応えて頂いてたとのことで、ありがたく思いました。
熱が急に上がってしまい、座薬の件でお電話を頂きました。
こちらの意思決定まで少しお時間を頂いてしまったのですが、電話口で待って頂いて、ご配慮頂いていたと思います。
保育士、看護士等の有資格者でなくても、こんなに安心してお預けすることが出来るとは思っていなくて、嬉しく思いました。
月会費の関係で今回が初めての保育依頼だったのですが、今後も安心してお願いできそうです。ありがとうございました。
本部スタッフより
お母さまが高熱のお子さんをおうちにおいてお仕事をする際、後ろ髪をひかれるような気持になりますよね。
スタッフ一同そのことをよく理解しておりますので、お母さまの代わりにはなれなくても、愛情たっぷりの抱っこを1日中させていただきました。
Sちゃん、早くよくなってね☆
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