納得して働く

新規事業の開発に向けて企業でワークショップを開催しました

こんにちは!ノーベル事務局です。
先日、代表・高、副代表・吉田とともに、アパレル業界のとある企業・A社様にお伺いし、新規事業開発に向けたワークショップを開催しました。今回はその様子をレポートしたいと思います!

開催の背景

ノーベルでは昨年より本格的に、「両立を総合サポートする」をテーマに新規事業立ち上げの準備を進めてきました。
既存の病児保育事業に留まらず、子育てと仕事の両立を総合的にサポートするために、各家庭で具体的にどのような困りごとがあるのか、それに対してどのような解決策が可能なのかを保育スタッフ・本部スタッフ全員で議論の場を設けて、話し合いを進めてきました。
今回は、社内だけでなく社外の方のリアルなお声も聴かせていただく機会として、ボランティアの申し出をいただいたA社様にワークショップという形でご協力をいただきました。

A社様は、業界の特徴として女性社員の割合が高く、毎年たくさんの女性社員が産休・育休を取得し、職場復帰しています。全国各地に店舗を構えるA社様、店舗勤務の社員にとっては身近に同じ状況の仲間がいなかったり、ロールモデルとなる先輩社員がいないため、子育てと仕事の両立の悩みを一人で抱えこんでしまったり、当事者同士の情報共有がなかなか図れない、という悩みがあるそうです。

今回は、そのような状況の中で、社員同士の有機的なつながりを生み出せないかと模索する人事部の方々と、現場で両立に奮闘中の店舗スタッフの方の中から、有志で11名の方にご参加いただきました。

ワークショップ

ワークショップの様子

ワークショップは副代表・吉田のイントロダクションから始まりました。
「今日参加した理由を教えてください」の質問には、
「自分の周りに子育てしている人があまりいないので、こういう場で他の人がどうしているのか学びたい」
「子どもが2人いて、2回産休・育休を取らせてもらったので、何か自分にできることがあればと思って参加した」
といった声があがりました。

続いて、代表・高よりノーベルの簡単な紹介があり、ワークショップが本格的にスタート。
①妊娠前後②出産前後③復帰前④復帰後、それぞれのフェーズでどんな困りごとがあったかを個人で書きだした後、グループで共有します。男性の視点と女性の視点、すでにお子さんが大きくなっているスタッフとまだまだ手が離せない小さいお子さんを育てているスタッフ、制度を作って社員をサポートする側と現場で働くスタッフ、様々な立場からいろいろな意見が飛び交いました。

ワークショップ

続いて、前半のワークで出てきた困りごとに対する解決策をそれぞれで考えて共有しました。
「妊娠中つわりで通勤ラッシュがしんどい時があったが、皆が避けたがる遅番のシフトに入れてもらうことでラッシュを回避できた」
「スケジュールアプリを使いながらじいじ・ばあばのサポートをうまく受けられるようにしていた」
といった経験談から、
「身近にロールモデルがいないことについては、チャットなどのオンラインツールで相談できる仕組みがあると良いと思った」
「男性の育休取得については、制度を作るだけでなく取得を会社のルールにすれば、取る側の心理的負担も少なく、周囲の理解も得やすいのでは」
といったアイディアや要望など、こちらも様々な意見が出ました。
どのグループも議論が盛り上がり、時間が足りなくなるグループも。

最後の締めくくりでは、参加者から
「子育てについて、今まで他人に相談したりといったことを敬遠していたけれど、もっと皆でしていって良いものなのだなと感じさせられた。」
「夜勤や出張があるなど、両立が難しい働き方もある。そういった親にとっても、今後いろんな選択肢が増えることで、希望が持てるようになると良いと感じた。」
「まだまだ日本では第三者サービスを使うことに後ろめたさがある。海外では当たり前の国もあるのに。そういった面でも皆がストレスなく子育てしながら働ける環境を作っていけたら良いなと思った。」
など、感じたことを共有してもらいました。
また、「皆同じ悩みを抱えながら頑張っているんだとわかって明日から頑張ろうと思えた!」といった声もいただきました。

ワークショップ

子どもを産んでも働ける社会の実現に向けて

ノーベルが掲げるビジョン「子どもを産んでも当たり前に働ける社会」の実現のためには家庭、企業、地域社会、国…様々な単位での変化や取り組みが必要です。今回のワークショップを通して、企業においてはA社様のように異なる立場の社員同士がフラットに話す場を設定することや、自身の悩みや葛藤を気負わずに話せる場づくりも「働きやすい職場づくり」という観点で有効なのかなと感じました。
また、子育てをしているとつい「自分が頑張らなきゃ」「家庭内で何とかしよう」と子育てを家庭内に閉じてしまいがちですが、「もっと周りを頼っても良い」「第三者サービスを使うという選択肢もある」という気づきも、他者と話すことによって得られた大きな収穫だと感じました。

あっという間の2時間でしたが、とても内容の濃い、充実した時間を過ごすことができました。

今後もノーベルは、企業の取り組みを応援します!

今回は、ノーベルが第三者の立場でワークショップのファシリテーションをさせていただいたことも、社内のいろいろな立場の人が意見を出しやすい場を作ることができた一つの要因だったのではないかと思います。特に社員数が多い大きな会社では、人事部の方が現場の社員一人ひとりの話を聞くというのはなかなか難しいのではないでしょうか。今回参加してくださった人事部の方からも、「これまで産休・育休等の手続きでやり取りしてきた社員の方たちの生の声が聞けたことが本当に貴重な機会だった」とお声をいただきました。

このブログを読んでくださっている方の中で、A社様のように子育て中の社員にどのようなサポートが必要なのかと悩んだり、社員同士のつながりや意見交換の場を作りたいとお考えの企業や人事部の方がいらっしゃれば、ぜひノーベルにお声がけください!

ノーベルはこれからも、「両立を“みんなで”つくりなおそう。」の合言葉と共に、子どもを産んでも当たり前に働ける社会の実現に向けて、取り組みを進めていきます。

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