ノーベルの保育品質

保育スタッフ研修|ガイドヘルパー資格取得しました

こんにちは、ノーベル事務局です。

ノーベルでは定期的に、外部講師をお招きした専門研修をおこなっていますが、今回、ガイドヘルパー(移動介護従事者)の資格を取得できる研修に、6月~9月にかけて保育スタッフ・本部スタッフ数名にて参加してまいりましたので、ご報告いたします。

このたびの研修は、いつもお世話になっておりますNPO法人み・らいず2様主催のもので、同じくガイドヘルパー資格取得を目指す大学生と一緒に研修を受けさせていただきました。
志高い大学生から大いに刺激を受け、とても実り多い経験となりました!

ガイドヘルパーとは

ガイドヘルパーとは「移動介護従事者」の通称で、障がいを持つ方が外出する際に必要なサポートや介助をおこなう人のことをいいます。

ノーベルでは、障がい者手帳や療育手帳などを持つお子様や自閉症スペクトラムなどの発達に関する診断を受けているお子さまにも保育をご利用いただけるよう入会時にヒアリングなどもさせていただいています。今回のようなガイドヘルパー講習を受けることで、受診代行で外出する際に、より安心・安全にサポートすることができるようになります。

一人ひとりの発達特性に合わせた保育について(PDF)

数日に渡る座学研修&実習でしっかりと学ぶ

今回参加させていただいた研修はガイドヘルパーの資格が取れるもので、数日にわたって基礎から実技まで学ばせていただきました。

座学研修は、新型コロナの影響でオンラインツール「Zoom」を使っての実施となりましたが、グループワークやディスカッションがあったり、講師から指名で発言を求められるなど、オンラインとは思えないほど充実した時間に。

オンラインでガイドヘルパーを学ぶ

・障がい福祉の基本理念
・障害者福祉の歴史と最近の動向
・障がい者福祉に関する法律や制度・サービス
・実際のガイド利用の流れや注意点
・知的障がい・発達障がいについて
・ヘルパーとしての職業倫理
など、多岐にわたる内容をしっかり学びました。

「困っていることやできないこと探し」をするのではなく「できることを探し、プラス探し」をすること。
また、「先取り支援をしないこと」、待つことの大事さについても改めて気づかされました。
保育の仕事をしていると、ついつい安全を優先して本人が経験する機会を奪ってしまいがちですが、安全を確保しながらも楽しく過ごすにはどうしたらいいか、を考えながら保育していきたいと思いました。

人権に関する研修では事務所に訪問させていただき、
・障がい者差別解消法
・ADA
・子どもの権利条約
・虐待防止法
・ラベリングについて
などについて幅広く学びました。

「障がい者の○○さん」ではなく、その人と関わっていくことで「○○さん」個人を知ることが大事。
「障がいがあるから」と考えずに個々の特性と考え、相手の性格や好みなどを知ろうとし、ひとりひとりのお困りごとに合わせた配慮や関わりが大切
という点は、案外、私たちの普段の保育(お子さんの特性や性格など知ろうとしながら接する)と変わらないなと感じ、これからもどのお子さんにも変わらず続けていこうと思ったことです。

実習では実際に外出、貴重な学びを得る

実際に大人の障がい者の方とガイドヘルパーさんと3人で一緒に外出する実習では、一日の流れを体験でき、大変学び多い時間となりました。

お迎えに行き、一日の予定を一緒に立て、バスや電車で移動してお買い物・ランチ、カラオケ、帰宅。
また別のスタッフは縁日に出かけたり、公園で鯉にエサやりをしたり、一緒に卓球をしたりなど、それぞれが様々な一日を過ごしました。

メモを見せながら一日の予定を伝えたり、選択肢をメモに書き出して指さしで伝えられるようにしたり、と、コミュニケーションが円滑にすすむよう配慮されていること。
また、ご本人が言葉にできないことをヘルパーが代弁したり、できることは自分でやるよう先取支援をせず見守ること、一人一人に合わせた対応をしている様子などをそばで見せていただき、座学研修で学んだことを肌で感じられた貴重な一日となりました。

児童発達支援クラスの見学も

この研修とは別に、ノーベルでは乳幼児を対象にしているということで、み・らいず2さんで毎週おこなわれている児童発達支援クラスの見学もさせていただきました。

スタッフさんとお子さんの関わり方や発達支援の方法などを見せていただき、保育の仕事をしてる私たちにとって、こちらも大変学びが多い時間となりました。

児童発達支援クラスの見学

ひとりひとりに合わせて丁寧に対応されており、さまざまな遊び(プットイン玉、動物マッチング、集中トレーニング、パズル、数字つなぎなど)ではそれぞれのペースで楽しくプログラムをこなしている姿が印象的でした。

室内はシンプルに整えられており、絵カードを使った時間割などで目で見てわかりやすく見通しが立てられるようにしてあったりと、さまざまな工夫も大変参考になりました。

そしてなにより、お子さんが生き生きとされているのがとても可愛くて、ご家族の方やみ・らいずの方々の愛情を感じました!

ひとりひとりに合わせた対応を行うことや、親御さんとの面談など、ノーベルの保育にも通じることがたくさんあり、改めて、利用者の方に寄り添う気持ちと理解しようという気持ちを大事にしていこうと思いました。

ガイドヘルパーの資格取得!

そして最後にはみんな無事、ガイドヘルパーの資格を取得!

今回の研修を通じて、普段の保育でも役に立つ知識や学びがたくさんありました。
障がいがある無しに関わらず個人を知るということ、一人一人に応じた対応をすることの大切さなど、今回の研修で得たものを活かして、さらに質の高い保育を目指してまいります。

参加した保育スタッフの声

「以前から障がいについてもっと学びたいと思っていたので、今回講習を受けることができて、有り難く思います。ノーベルの保育では、家の外に出ることはありませんが、ガイドヘルパーは年齢問わず、外に出ることが第一なのでその分リスクが高く、対応にも万全の注意が必要だと感じました。」

「普段の保育でお預かりするお子さんも、一人ひとり特性が違ったり、日によっても気分や調子が違うので、楽しい一日が送れるように、気持ちに寄り添い受け止められるように努めたいと思いました。」

ノーベルのドノ親子ニモ応援団

前述しましたとおり、ノーベルでは発達障がいや身体障がいのお子さまなど、一人ひとりの特性、発達状況に応じた病児保育をおこなっています。

障がいを持つお子さんの母親の多くが働くことを断念し、預け先を探そうにも「預かれません」と断られることの連続…。そんな声をたくさん耳にしました。
ノーベルでは、どんなご家庭であっても訪問病児保育を受けられるよう、入会時にヒアリングを実施し、場合によっては定期面談を実施しています。また、適切な保育を受けられるように、保育スタッフ2名でお伺いすることもあります。

こうした定期面談や2名体制の保育を支えるため、そして、経済的な困難を抱える「ひとりおかんっ子家庭」を対象に、みなさまからのご寄付を財源にして病児保育サポートを届けるプロジェクト、それがノーベルの「ドノ親子ニモ応援団」です。

「発熱や病気をしがちな幼少期を、みんなで助け合おう」という取り組み。団員募集中です!

・寄付方法は[継続寄付][単発寄付][チャリボン]の3種類。
寄付金控除などの税制優遇の対象となり、確定申告を行うことで税金が還付されます。

・継続寄付は、ご寄付の金額を以下の4種類から選べます。
●ぺんぎん団員 :1,000円/月
●ぱんだ団員  :3,500円/月
●しろくま団員 :7,000円/月
●くじら団員 :10,000円/月

例えば、ぺんぎん団員なら7人で1世帯、しろくま団員なら1人で1世帯をサポートできます!
無理のない金額から始められる社会貢献。ぜひあなたも団員になって、はじめてみませんか。

障がいがあってもなくても、子どもは熱を出すもの。
それは強い身体を作るために必要なこと。
なにより子どもは、社会みんなで育てていくもの。

これからも、私たちノーベルは、ご支援をいただく皆さまと共に、活動を続けてまいります。

「ドノ親子ニモ応援団プロジェクト」
古本が寄付になる!チャリボン
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