(2019.08.02更新)
ノーベルと学ぶ保育
子どもの病気乗り切り術|プールの時期は「とびひ(伝染性膿痂疹)」に注意!
こんにちは!ノーベル事務局です。
8月に入って猛暑が続いていますね~!蝉も全力で鳴いていて、夏のエネルギーが爆発している感じです。こんな暑い日にはやっぱり水遊び!海やプールに飛び込みたくなりますが、この時期に特に注意していただきたいのが、「とびひ(伝染性膿痂疹)」なんです。
7~8月に流行する「とびひ」とは?
とひびは正式名称を「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と言って、子どもに多い細菌感染症のひとつです。虫刺されやあせもなどを掻いたりしてできた傷に、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが感染して起こります。
黄色ブドウ球菌もレンサ球菌も、人間の皮膚の表面や鼻の穴などにいる常在菌。普段は悪さをしませんが、抵抗力の弱い小児を中心に、傷口から入り込むことによって発症してしまうので、傷口を清潔に保つことが大事になります。
火事の“飛び火”のようにあっという間に広がる
とびひは感染力が強いことが特徴。
その名のとおり、火事の“飛び火”のようにあっという間に周囲に移っていきます。
患部は水疱になることが多いのですが、とても強いかゆみがあり、掻いてしまうことで水疱の膜が破れ、ジュクジュクした液が飛び散ります。この液がとても感染力が強く、人に移してしまう恐れがあるため、治るまでは「プール禁止」となってしまいます・・・!
暑い季節には、かわいそうですよね。
保育園の登園については、患部が広範囲でない場合は、ガーゼ等できちんと覆ってあげれば登園可能となる場合が多いようです。
ただし、症状や園の方針にもよりますので、園や医師にご相談くださいね。
治療には抗生物質の内服薬や塗り薬が有効
とびひが疑われたら、まずは皮膚科や小児科を受診することをお勧めします!
細菌による感染症なので、抗菌薬(塗り薬、内服薬)が有効です。強いかゆみを抑えるために、抗アレルギー剤が処方されることも多いかと思います。短期決戦でしっかり細菌を取り除き、患部をできるだけ触らず清潔に保つことが重要になってきます。
ジュクジュクが収まっても気を抜かず、完治するまでしっかりお薬を続けてあげてくださいね。
(うちの子もよくとびひになるのですが、ジュクジュクが治って気を抜いて薬を塗り忘れると、すぐに再発してしまいます。。。)
家庭で気をつけたい、とびひ対策
とびひはウイルスによる病気ではないので、一度感染したとしても抗体はできず、何度でも感染してしまいます。これが「とびひはクセになる」といわれる理由です。
とにかくとひびは「予防が肝心」!家族やお友達に移さないようにするためにも、日常生活で以下のポイントを気をつけてあげてくださいね。
とびひ対策のポイント
・触らない!
患部は強い痒みがあるので我慢は大変ですが、触らせないようにしてください。
小さなお子さんで我慢が難しい場合は、ガーゼや包帯などカバーしてあげましょう。
鼻の下やおちんちんなど、触るクセがある場所が患部になりやすいケースも多いので注意!
・爪は短く!
もし触っても傷ができないよう、爪は常に短くしてあげましょう。
・入浴して皮膚を清潔に!
特に夏場はシャワーや入浴で汗や皮脂汚れを流し、皮膚を清潔に保ちましょう。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎のお子さんはとびひになりやすい傾向があるので、入浴後は保湿をしっかりと。とびひ発症中は、家族間で広めないためにお風呂はシャワーで!
※入浴や入浴後の処置については、症状により異なりますので、かかりつけ医と相談してくださいね。
・タオルを使いまわさない
⇒感染力が強いので、タオルは使いまわさずこまめに洗濯しましょう。
・鼻の穴を触らない
鼻の穴にはとびひの原因菌がたくさんいます。
鼻の穴のすぐ下にとびひが発症する例も多いので、触るクセがある小さなお子さんは特に注意を!
ますます暑くなる夏、しっかり対策してあげて、プールや海や川をエンジョイしましょう~☆
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