ノーベルと学ぶ保育

救急救命研修|もし、目の前で子どもが倒れたら…あなたは対応できますか?

今回は先日開催された、救急救命研修の様子をお伝えします。

ノーベルは大切なお子さまの命をお預かりし、日頃より安心・安全の保育に努めております。
しかし、病気のお子さまをお預かりしている以上、もちろんあってはならないですが、お預かり中に意識を失い呼吸が止まってしまう可能性は0ではありません。

もし、目の前で子どもが倒れていたら…呼吸が止まっていたら…あなたは対応できますか?
そのような事態に遭遇したとき、最善の対応ができるように、ノーベルでは年に2回外部講師をお招きして救急救命講習を行っています。

▼すまいる舎救急救命センター 前田先生
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タイムリミットは4分。すばやい処置が命を救う

もし、心肺停止から何もしないままだと10分で蘇生の可能性がほぼ100%なくなります。
4分で大脳から壊れ始め、障がいが残り、社会復帰が難しくなります。
つまり、大切なのは心肺停止からの4分間です。

お子さまの意識がなくなったとき、5つの手順で心肺蘇生を進めます。

落ち着いて、手袋を装着

自分の子ども、身内ならば手袋なして問題ありませんが、血液などからの感染を防ぐために、ビニール手袋を装着してください。
ない場合がは、スーパーの袋でも大丈夫です。

たたいて、呼んで、意識を確認

「●●ちゃん!大丈夫?」鎖骨のあたりをトントンします。
小さいお子さまは片手で両足首をつかんで、足の裏をトントンします。

気道確保

意識がないとき、気道で舌がふさがれてしまうので、気道確保を行います。おでこをおさえながら、あごを持ち上げます。そして、顔をお腹の方に向けながら口元にほっぺを近づけ、耳と肌で呼吸を感じるか確認します。同時に、胸とお腹が呼吸によって動いているか確認してください。

意識なし・呼吸なしなら心肺停止
すぐに胸骨圧迫!119とAED

意識なし・呼吸なしとなったら、ただちに胸骨圧迫を始めます。目的はポンプ機能である心臓を圧迫し、酸素を脳へ送ることです。
圧迫の目安はお子さまの場合、体の1/3程度。早く、深くを意識しましょう。
部屋にお子さまと二人きりの場合、電話をハンズフリーにして胸骨圧迫をしながら119に連絡します。
ひとりで全てを対応するのは至難の業です。近くに人がいるときは、助けを求めましょう。
近くにAEDがある場合、音声ガイダンスに従って使用します。

1・2歳以上の幼児の場合

乳頭を結ぶ線上の中央を、両手の指を交互に絡め、手のひらの下の部分だけで押します。

1歳未満の乳児の場合

乳頭を結ぶ線上を人差し指と中指ではさみ、中指と薬指のあたりを指2本で垂直に押します。

30回押したら、人工呼吸を2回。
人工呼吸は、子どもは肺が小さいので息の吹込み過ぎは注意です。特に乳児の時は「フ―――ッ!」と長く吹くのではなく、「フッ!」と短く吹き、胸の上りが見えたらOKです。
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助けが来るまで絶対に諦めないこと

目の前で子どもが倒れていたら・・・考えるだけでぞっとします。
心肺蘇生で大事なことは、絶対に諦めないこと!絶対に助けるという一心で胸骨圧迫・人工呼吸をしていくことが大切です。

このような事態は起きてほしくないですが、大切なお子さまをお預かりするノーベルとしては、最善の対応ができるように今後も努めて参ります。
次回<救急救命研修2>は街でよく見かけるAEDの使い方についてご紹介します。

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