ノーベルの保育品質

病児保育奮闘記|5歳Aちゃんのシナリオ創りに感動の巻

日々の保育で出会うお子様とのやり取りご紹介する保育スタッフ奮闘記。
今回は、5歳の女の子の豊かな想像力にこちらまで元気をもらえるような、素敵な一日の様子をご紹介します。

お子様プロフィール
Aちゃん:5歳4ヶ月

前日もお預かりで今日は熱も下がっていましたが、お母さまは今日どうしても仕事を抜けられません。
もしも保育園登園後にお熱が上がって呼び出しを受けても、どうにも身動きが取れない状況ということで、万が一に備えてのお預かりでした。

Aちゃんとは約1年ぶりの再会で、身長も伸びて体つきもしっかりし、すっかりお姉ちゃんという雰囲気です。
「おはよう!」と声かけすると、ちょっとはにかんだ表情でニッコリ。

ノーベル保育スタッフが来たらと遊ぶと準備していたようで、「カルタしよう」と小声で誘ってくれます。

Aちゃんが「あんな、勝った方が風船もらえんねん」と提案。
さすが5才、ただのゲームでなく勝負心の燃えさせ方を知っているようです。

かるた

〈犬も歩けば棒に当たる〉〈泣きっ面に蜂〉のいろはかるた、慣れたものでどんどん当ててゆきます。
意味わかるかな?と、ときどきストップしてこちらから質問。

「楽あれば苦ありって、わかる・・?」

Aちゃん 「?・・・・わからない、、、」

「あのね、苦しくても頑張ればいいことがやってくるということだよ。
反対に楽ばっかりしているとあとで苦しいことになるよ。」

Aちゃん「そうか!」

と、静かに一生懸命聞いてくれる立派な5才です。
勝負の結果はというと、風船はAちゃんのもとへ行きました。

昼食は「レストランでお食事」という設定でご飯を食べました。

お昼からもお熱は平熱で、病気の症状も現れることなく、回復した様子のAちゃん。
元気いっぱいで午後からは大好きなぬいぐるみで遊ぶことになりました。

2日間と家にずっといて外に遊びに行きたかったのでしょうか?
今度はぬいぐるみたちとお出かけごっこの始まりです♪

まずぬいぐるみのお出かけ用の服を何にするか服選び。
Aちゃん「これが合うかな、こっちが似合うかな?」と小さなスタイリストさんです。

着替えが終わると、駅や公園、お友達の家などお部屋に地図を作り、みんなでひも電車に乗って
あっちにお出かけこっちで遊びと、何もない舞台の上でAちゃんが書いたシナリオのお話が演じられてゆきます。

「じゃ、次はなにして遊ぼう」と外遊びのシナリオは続き、私が「魚釣りをしたい!」と言うと
Tちゃんがおもちゃの棚から的確に選んで、魚に見立てたボールと釣竿もどきとバケツを準備してくれて、魚釣りが始まるのですが、そのシナリオがまた面白い。

大きなクジラだったり、怖いサメだったり、かわいいニモだったりして、
必死になったり勇敢になったりでいろんな魚を釣ろうと大張り切りです!

海のイメージ

日が暮れて少し暗くなるとママを思い出し、「ママにプレゼント作る」と折り紙作りが始まりました。

5才児の想像力のたくましさ、気転の良さに新ためて気づかさせられた保育の一日でした。
翌日はAちゃんは元気に登園できたようです。本当に良かったです。

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