代表長谷亜希ノート

新代表ブログ開設しました!

スタッフが代表ブログを作ってくれました。

 

これからはこちらに色々書いていきたいと思います。
(7年間書いてきたアメブロは今月中をめどに閉鎖します。)

さて、ノーベルは2014年度、
大阪市淀川区から委託を受け、訪問型病児保育事業を実施することになりました。

ノーベルを立ち上げてから今までの間で行政との連携で学んだことや感じたことを今日はつらつらと書きたいと思う。

今回のこの委託でようやく、ようやく、ようやく、
自分が考えていた構想が少しカタチになったのかとほっとしている

行政とのやり取りは、ノーベル立ち上げ当初からあった。
色んな人がサポートしてくださったのに、途中でおじゃんになったことも過去にはあり、一時期はもう行政との協働なんていらないんじゃないか、もう自分たちでしよう、と諦めた時期もあった。

「高さんのたてる構想は行政では実現できない」と色んな人に言われた。
お金をもらうことだけならできるのかもしれないが、どうしても私は中身にこだわりたかった。

なぜ、私がそこまでこだわるのか。

なぜなら、私はお金の流れに問題があると思っていたから。
お金が行政からNPOなどの団体にいとも簡単に流れすぎていて、結果がでなくても何も言われない。

あと、行き届いていない人に届くようなものにしたかったから。
実際にひとり親家庭のお母さんが、ノーベルで寄付待ちをしていたけれど(※ノーベルはひとり親家庭に寄付を募って安価に病児保育を提供している)、今回の淀川区との事業が始まり、この値段なら頑張れば使えると言って、ノーベルの寄付待ちをキャンセルして淀川区の分に移行した。

これこそ、私は理想としていたカタチだった。
行政も当事者もちょっとずつ努力して近づくカタチ。
どうしても使わなければ働けなくなる状況の人が使えるようになる

ここまでくるには相当な時間がかかった。
私自身も最初から今の構想がアタマにあったわけではない。
現場を感じて、行政とのやりとりも含め試行錯誤してきたから出来上がったものだ

ノーベルを立ち上げてから5年。
国で決められた枠組みの中だけで、それをぽんと地方に投げられてやっといてね。
といったことがたくさんあることを知った。

国が決める枠組みには地方の声なんて届いていないのが現状で、
有識者だけで決められていて、それを地方でしろと言われても難しいことを痛感した。

そんな中で試行錯誤している地方行政の人たちを見ると悲しい思いになる。
大阪も地方だ。そんなことを多々感じてきた。

そんなことを現場で感じながら今できることは何か。
そう思いながら進んできた。

 

この5年で、大阪は本当に変化していっていると感じている。
激動の真っただ中だ。

 

市長が代わり、各区に権限移譲が行われ、各区独自の政策が出始めている。
メディアではよく批判ばかりであるけれど、このような淀川区の事業ができたのは、こういった仕組みができたからである。

私は、政治(住民)が方向性などの大枠を決めたのであれば、次はその中身を作っていく担い手、が必要だとも感じている。とある議員さんに今回の淀川区との協働についてヒアリングを受けた時にポイントを聞かれたが、制度だけでは、仕組みを作るだけでは、何もできない。
国から投げられたニーズに基づかない枠組みの中で、熱心な思いのある行政マンと事業者、利用者が試行錯誤しながら、できる限りのことをすると答えた。

これが今の現状である。

担い手とは熱心な行政マンと事業者や当事者だ。

それぞれが責任を持ち、自分の住む地域をどうしていきたいのか考える必要があることを感じる。

仕組みだけでは解決できない、その地域のことを想い、考えるヒトが必要だ。

 

そんなことを思う今日この頃。

 

これからも、前に進んでいこう。

 

おす。

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