(2023.12.13更新)
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ノーベルのこれまでとこれからを語る 近況報告会開催レポート【前編】
皆さん、こんにちは!ノーベル事務局です。
ノーベルはこの11月に設立14周年を迎え、新事業の発表も行いました!
コロナ禍が始まった2020年以降、世の中がめまぐるしく変化する状況の中、苦しい時期もありましたが、ノーベルは着実に前進を続けてきました。
今回、寄付者の方や病児保育の利用会員の方をお招きし、ノーベルの「近況報告会」を開催しました。
会の中では、ノーベル代表の高より、ノーベル設立から現在までを振り返り、これから始まろうとしている新事業「子育て家族のまるごとサポート事業」についてお話する時間を持ちました。
一気に振り返るのはなかなか難しいノーベルの歩み・・。このブログでは、当日話された「ノーベルのこれまでとこれから」を前編・後編に分けてお伝えしていきます。
2010年ノーベルの病児保育がスタート
ノーベルは2010年に訪問型の病児保育をスタート。
「子どもが頻繁に熱を出して会社にいづらい…」そんなおかんの声を社会課題とし、子どもを産んでも安心して働けるよう、当日朝8時までに予約をすれば、100%病気のお子さんをお預かりするという共済型・地域密着型の事業を始めます。
初めは大阪市内の2つの区からのスタートでしたが、病児保育を始めてみると、本当に多くの人がこのサービスを必要としているということが分かりました。利用エリアも拡大していきたい、シングルマザーや身体に不自由を抱えるお子さんを育てているお母さんもサポートしたい…
次第に、今ノーベルでカバーできているよりももっと範囲を広げて、病児保育を誰もが利用したいときに利用できるセーフティーネットにしたいという思いが高まっていきます。
寄付で一人親をサポートする「ひとりおかんっ子応援団プロジェクト」
そこで2013年に始まったのが、経済的に困難を抱えるひとり親を寄付によってサポートする「ひとりおかんっ子応援団プロジェクト」です。今でこそなくなってきてはいますが、当時は「子どもが熱を出して立て続けに仕事を休んだら会社をクビになった」という切実な状況を訴える人にもたくさん出会いました。シングルマザーは非正規雇用で働く人の割合が高く、子どもの病気で会社に行けないことが収入の減少や失業に繋がってしまっていたのです。ノーベルの病児保育がお母さんの安心感や雇用の安定に繋がります。このひとりおかんっ子応援団プロジェクトでは330家庭を支援しました。
さらに広がる病児保育
2019年にはスペシャルニーズの子どもを育てる家庭もサポートできるよう、「ひとりおかんっ子応援団プロジェクト」を「ドノ親子ニモ応援団プロジェクト」にリニューアル。お預かりに必要な専門性を学ぶための研修費や、保育スタッフが2人体制で対応する際の人件費などを寄付でまかなえるように体制を整えました。この「ドノ親子ニモ応援団プロジェクト」では、これまでに35のスペシャルニーズっ子家庭をサポートしています。
創立10周年「両立をつくりなおそう」宣言
そして2019年、ノーベルは創立10周年を迎えました。10周年を迎えるにあたり、社内ではノーベルはこのまま病児保育だけしていて良いのだろうか?という対話が始まります。この10年間で共働き世帯が増加し、育休制度が普及するなど、社会の状況は変化してきた。でも一方で、本当に私たちが目指す「子育てと仕事の両立」は実現しているのか、母親の忍耐と努力によって成り立っている状況があるのではないか。それを変えるために、ノーベルはこの年、「両立をつくりなおそう」という2030宣言を発表します。そして、「子どもを産んでも当たり前に働ける社会」の実現に向けて、私たちが理想とする‘両立’とは何なのか改めて定義しました。それが下の5つです。
新事業「ノーベルさんのおうち」がスタート。しかし・・・
これを受けて2020年1月にスタートしたのが「一時保育室ノーベルさんのおうち」です。保育園でもベビーシッターでもない、誰もが気軽に預けることができて、頼りにできる場所。始めてみると、たくさんの依頼がありキャンセル待ちが出るほどに。これからもっとこの一時保育室を広げていきたい、そう思っていた矢先、思わぬ事態に見舞われます。そう、2020年、新型コロナウイルスの感染が日本でも広まり、世の中がコロナ禍となったのです。ここから、ノーベル創業以来の大変な時期に入ります。まず、緊急事態宣言で病児保育のお預かり件数が激減。病児保育の立て直しをするべきか、別の方向に行くべきか、ノーベルさんのおうちはどうするのか・・社内で様々な議論が起こります。
前編は以上となります。後編では、2021年以降のコロナ禍の状況、そして、コロナ禍を経て、ノーベルがどのような方向に進んでいくかをお話したいと思います。
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