代表長谷亜希ノート

#13 病児保育のノーベルから総合的に両立をサポートするノーベルへ再挑戦!!

2023年度が始まりましたね!
今年度も引き続き、新しい取り組みも含め「両立をつくりなおす実践の記録2030」で発信をしていきますのでよろしくお願いします!

早速ですが、新しい取り組みについて、どのように進めているのか、主に子育て世帯に対して、新しいサポートをつくるための過程を何回かに分けて記事化したいと思います。

子育て世帯の困りごとに向き合うことからはじめる

2021年の一時保育室撤退から、悔しい気持ちは拭いきれませんでした。当時、何に集中するべきかわかってはいたけれど、一方でアフターコロナを見据えて、今から準備できるものは何かと考え始めました。

「一時保育室の撤退から何を学びとし、次は何をするのか」

事業を1つ生み出すというのはそんな簡単なことではありません。また、生み出すだけでなく、持続可能にしなければいけないのです。
様々なインプットやアウトプットを繰り返し、そして過去の経験もふまえ、1つの仮説をつくってみました。

副代表の吉田と外部理事の桑田に話すと、「手段が先にきている。もっと親御さんの困りごとに向き合ったほうがいい。ノーベルの会員さん以外にも、定量的にも定性的にも子育て世帯が何に困っているのかを知る必要がある。」とアドバイスを受けました。

私の構想は手段が先行していたため、利用者と担い手の困りごとの解像度をさらにあげていく必要がありました。また、その困っている人はどれくらいいるのか、なぜそれをノーベルが解決できるのか、解決する必要があるかなど1つの企画書にまとめていくことになりました。

目の前の短期的な課題解決や日々の業務でキャパシティがなかった私たちですが、中長期の計画をたてるために進めたいという気持ちが強く、外部からサポートをしてくれる人を紹介してもらいました。

再出発にむけて、キックオフミーティングを開催

2022年3月、キックオフミーティングが行われました。

外部からのサポートには、政府や自治体・企業に対して、デジタル技術を活用したグランドデザイン構築と改革に関わり、また、Femtech振興議員連盟を立上げ、日本におけるジェンダーギャップ問題にも積極的に関わっている安川新一郎さんを中心に4名。また、この6年ほど、ノーベルを伴走してくださっている株式会社風とつばさの水谷衣里さんも加わり、ノーベル側も含めると総勢8名が集まりました。

私からは多様なニーズに応える訪問型保育の拡充をしていきたい、
ただし、
・年々採用が難しくなってきていること
・訪問型保育に関しては補助はなく、規制だけができていること
・安心・安全のこだわりは絶対であること

といった業界や組織の課題、そして大切にしたいことなどを伝えながら、考えていた構想を共有しました。

様々な意見を交わしながら、進め方が決まりました。

私の考えている構想が、世の中の子育て世帯の困りごとの解決策となるのか。

1.ノーベルの既存知識を前提に、「ターゲットとする対象者が抱える両立を阻むニーズ」を洗い出す
2.ディスカッションを通して、ペルソナごとの整理や内容の追加整理の軸の再考などを実施する
3.どんな子育て家庭をたすけたいのかを決め、その家庭の困りごとの構造化・定量化をする

まずは、この3つを進めることになりました。

早速、私たちは両立の困りごとを見える化していきます。

全体の困りごとをより知るために、子どもを預かる事以外の幅広い困りごとも、どんどん洗い出していきます。

まとめると、
・母親が育児・家事をすべきだという価値観から頼れないこと
・第三者に頼ろうと思っても子育て世帯の経済的負担が大きいこと
・情報が多く、時間がない中で自分にあったサービスを選べないこと
の事例がたくさんでてきました。

改めて洗い出したものを見渡すと、両立を阻む困りごとはとても多様で複雑であるということに気付かされます。そして、母親だけのサポートではなく、家族全体のサポートが必要だと痛感しました。

そして、仮説としてこういう解決策があればいいのではないかということも含め、何度か議論を重ね、1つの企画書が出来上がりました。

次回の記事では、できあがった企画書をもとに、企業や投資家など様々なところにヒアリングを重ねたこと、また、世の中の子育て家庭に対して、定量調査をする準備に入ったことなどをお伝えしたいと思います。

現役の子育て世帯が、子育て中に困ったことが起きたとき、一人で抱え込むことなく、たすけてくれる人がいて、解決できる選択肢が身近にある事業をつくりたい。

安心して子どもを育てていけると思える社会を作るために現在も進行中です。

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