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キャリア支援の現場から「子育てこそ、みんなで。」を考える インディードリクルートパートナーズで副代表・吉田が講演を実施

「実はわたし、元リクルート社員なんです」。

そんな一言から始まった、6月12日の講演。副代表・吉田が訪れたのは、インディードリクルートパートナーズ(以下IRP)の社内勉強会の場。かつて自身が所属していた古巣で、今度は「子育て支援」の側から、お話をさせていただきました。

この機会は、リクルートに勤めるノーベルの寄付者様のご紹介で、ノーベルの元病児保育会員でもあり、IRPのキャリアアドバイザーの皆さんが所属するグループマネージャーの方とご縁をいただき、実現。「子育てと仕事の両立に悩む求職者の声にもっと寄り添いたい」「自分たち自身の選択肢としても知っておきたい」との社内のニーズから生まれた時間でした。

子育て世帯の実情と、キャリア支援が果たせる役割

講演の前半では、ノーベルが行った1,300人の子育て家庭への独自調査から、現代の両立の困難さや「頼ること」の難しさについて共有させていただきました。制度やサービスがあっても、「どれが自分に合うかわからない」「そもそも考える余裕がない」「家族内で意思統一ができない」といった声が多数寄せられています。

そんな中で、日々求職者と向き合うCA(キャリアアドバイザー)の皆さんが、職業選択の伴走者であるだけでなく、「仕事と育児の両立を支える選択肢」そのものを伝えられる存在であること。
勉強会では、「キャリアの相談役」が「子育ての応援者」としての一面を持つことの可能性もお伝えしました。子育て世帯の視野を広げ、「頼っていい」と言える社会の担い手のひとりとして、CAが果たせる役割は想像以上に大きいと、私たちは考えています。

病児保育の選択肢を知ることは、視野を広げること

後半では、「どんな支援が存在し、どんなニーズを満たしているのか」を知っていただくため、病児保育の仕組みや利用の実情をご紹介しました。

たとえば保育園児の年間病欠日数や、日曜夜の発熱に親が直面する不安──これは“特別なケース”ではなく、多くの家庭で日常的に起きていることです。

さらに、病児保育には訪問型だけでなく施設型も存在し、家庭ごとに「合う・合わない」があること、柔軟に組み合わせて活用している家庭が多いこともご紹介しました。

「子育てもキャリアも、“ひとりでがんばらない”選択肢を」──そんな想いが、参加者の皆さんに伝わっていればうれしく思います。

参加者から寄せられた声の数々

勉強会後の社内アンケートでは、IRPの皆さまから多くのリアクションをいただきました。以下はその一部です。

「こんなサービスがあるとは知らなかった。自分の将来への安心材料になった」
「“預けること=自分の頑張りが足りない”という思い込みが、話を聞いて解けた」
「子育てと仕事を両立するのに何がハードルになるのかの解像度が上がりました。病児保育の現状などは全く知らない部分であり、今後のお客様対応時の提案幅が広がりました。」
「仕事を諦めてしまいそうな方の状況に合わせ、こういった情報提供もできると、その方の仕事も生活も気持ちも応援できる と思いました!」
「名古屋にもぜひ広がってほしい!という声、実は何人もいました(笑)」

また、「実際の保育動画が印象的だった」「サービスの話だけでなく、社会の構造にも言及されていて学びが深かった」といった声もあり、情報としてだけでなく“感じる”機会となったことが伝わってきました。

「子育てこそ、みんなで。」を、社会の当たり前に

最後にお伝えしたのは、「子育てもキャリアも、“ひとりでがんばらない”選択肢を」社会全体で届けていく必要があるということです。

──今回の勉強会を通じて、私たち自身も改めてその実感を強く持つことができました。

今後もノーベルは、「子育てこそ、みんなで。」を合言葉に、さまざまな業界と手を取りながら、支え合える社会の当たり前をつくっていきます。インディードリクルートパートナーズの皆さま、貴重な学びと広がりの機会を、本当にありがとうございました。

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