
(2025.04.14更新)
社会の課題
25年度のテーマは「垣根を超えて、共に創る」。新たな事業も本格スタート!
皆さん、こんにちは。ノーベル広報担当の水野です。
先日ノーベルでは半期に一度の事業計画会議が開催され、2024年度の事業全体の進捗を振り返るとともに、2025年度の計画と戦略テーマが発表されました。
このブログでは、その内容を一部お伝えしていきます。
2024年度を数字で振り返る
2024年度の出来事は既に別のブログでもお届けしていますが、ここではノーベル全体の事業進捗を数字と共に振り返っていきます。
まずは病児保育についてです。
24年度は、前年度からの価格改定等の影響で休退会者が例年より増加しました。また、病児保育への関心は高まっているものの新規入会は伸び悩み、3月末時点の会員数は昨年度比99%となりました。
新規入会が伸びない理由については試行錯誤を重ねた1年でした。社内外の要因を検証し、入会に至らなかった方へのインタビューなども実施しました。生の声を聴くことで見えてきた課題に今期は真摯に取り組み、必要としている方にしっかり病児保育をお届けできるよう努力していきます。
一方で、保育への満足度は98%と、おかげさまで前年同様の高評価をいただきました。創業以来15年連続で、満足度95%以上を維持することができました!
病児保育の件数は前年よりわずかに減って3,351件という結果でした。コンスタントに依頼の多かった2023年度と比較し、月によって件数のばらつきが見られました。
一方で「げんきっ子保育」の実績は120件。前年の3倍以上の件数となりました!げんきっ子保育(ベビーシッター)のニーズは確実に高まっていることを実感します。秋以降、当日の保育の空き状況をLINEでお知らせする取り組みを始め、当日依頼で利用してくださる方も増えました。
24年度に力を入れていたのがひとり親支援の拡充です。ファンドレイジングや他団体との協力強化にも取り組みながら、新たに55人の方にノーベルの病児保育を届けることができました。
1年間かけてテスト実施を続けてきた新事業「子育て家族のまるごとサポート」。面談の件数は52件、くらしのサポートの件数は370件になりました。現場でのサポートを重ねながら、困りごとをひとりで背負うことなく相談しながら一緒に整理できる安心感や、家庭ごとに寄り添った柔軟で幅広いサポートが、これまでのサービスにはなかったまるサポの価値として、モニター家庭に受け入れられていることを実感した1年でした。
<総括>
2024年度は利用会員数はわずかに減ったものの、ノーベルのヒト、モノ、情報、時間、知的財産などの経営資源をフル活用しながら各分野の取り組みを進め、経営の健全化に向かった1年でした。
25年度のテーマは「垣根を超えて、共に創る」。新事業も本格的にスタート
今年のテーマは「垣根を超えて、共に創る」。この言葉には、「職種・チーム・事業部・組織内外にとらわれず、これまでの経験を最大限に活かし、可能性を最大限に発揮する」という意味が込められています。
この方針の下、ノーベルが今年度力を入れて進める取り組みを3つご紹介します。
①訪問型保育のセーフティーネット化
創業当時から取り組んできた「訪問型保育のセーフティーネット化」。これまでもサポートエリアの拡大や、行政や企業との連携、ご寄付を財源に病児保育を安価に提供する「ドノ親子ニモ応援団」などさまざまな取り組みをしてきました。一方、使いたい思いはあっても価格等の理由であきらめているという方もまだまだいらっしゃいます。
今年度は、
・行政や法人との連携を強化し必要としている人へしっかり情報を届ける
・ひとり親支援のさらなる拡充
・保育の担い手が活躍できるための環境づくり(多様な保育の機会の創出や、保育の質を高めるための取り組み)
などに力を入れて取り組み、「必要とする誰もが安心して使える訪問型保育」の実現を目指します。
②病児保育とまるサポ、2事業を推進する組織づくり
今年は数年かけて準備を進めてきた新事業「子育て家族のまるごとサポート」が本格的にスタートし、既存の病児保育事業と並走する年です。
組織づくりにおいては、組織規模の拡大に応じて基盤強化にもいっそう力を入れて取り組んでいきます。新事業に必要な人材の採用、新たな職種のための人事制度の整備、ひとりひとりのスタッフが能力を発揮し活躍する環境づくりや、それぞれの経験・日々の気づきを事業創りに活かすための社内コミュニケーションのあり方など、やることは盛りだくさんです。
③生成AIの活用
生成AIの普及が本格的に進み、これから世の中は確実かつ急速に変化していくことでしょう。ノーベルでもすでに生成AIを使った保育者のための学びのプラットフォーム「ノーベル先輩」の活用が進んでいますし、新事業の中でも事業独自の生成AIの構築が進められています。
ノーベル全体としても、世の中の変化に対応し、生成AIを各事業の推進力として味方につけられるよう、今年度は各自の業務においても意識的に活用の幅を広げ、個人やチームでの事例づくりと社内共有に取り組んでいく予定です。
2025年度はノーベルにとって、15年間積み重ねてきた病児保育に新たにまるサポが加わることで、大きな一歩を踏み出す年になります。2つの事業が並走することで新たな課題が生じることもあると思いますが、一歩ずつ進んでいく1年になると思います。
これまでノーベルが大切にしてきたのは現場と向き合い、解決するまで寄り添い続けること。そこを何よりも大事にしながら、職種やチームを超えて、新しい物を創りあげ、挑戦していきたいです。
今年度もブログやSNSでノーベルの動きを発信していきます。活動を見守っていただき、応援いただけるとうれしいです。今年度もノーベルをどうぞよろしくお願いいたします!
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