(2022.08.01更新)
ノーベルの保育品質
ノーベルの訪問保育|保育スタッフの採用と育成プロセスについて
ノーベルの保育スタッフの採用と育成プロセスについて
~業界内で発生した事件を受け~
ノーベルでは2010年2月~訪問型病児保育をスタートし、10年が経過しました。
創業当初から子どもの命を守ることを第一優先として、保育事業に取り組み、これまで約13,000件(※)の病児保育を提供していますが、無事故を徹底しています。今後も引き続き安心してご利用いただけるように、改めてノーベルの訪問型病児保育スタッフの採用・育成の取り組みをお知らせいたします。
※記事公開当時の件数になります
1対1の保育デビューまでの採用・育成プロセス
面接・座学研修・実務研修・デビュー前面談、トータル8日間以上の対面コミュニケーションを実施。採用・育成を担う複数スタッフからの評価をクリアした保育スタッフのみが1対1でお預かりします。
採用プロセスでの取り組み
お仕事説明会の開催
働く側にとってもどんな組織でどんな人がいて、どんなお仕事内容なのかは気になるところです。
ノーベルでは定期的にお仕事説明会を対面で開催しています。
第一次審査:採用担当から直接電話で、職務経験等の詳細を確認
ノーベル独自のエントリーシートの提出はもちろん、採用担当が10-20分ほどかけて電話にて詳細のヒアリングをおこない、職務経験・保育観・健康(体力)面等の確認をします。
その後、面接者となる病児保育・育成担当者2名が目を通し、条件が合った人のみ面接の案内をしています。
※健康(体力)面の確認:災害時などにお子さんを抱きかかえて逃げる体力、万が一に備えて心肺蘇生を10分以上継続する体力があるかどうかの確認をおこなっています。
第二次審査:面接
面接は1回、病児保育事業・育成担当の責任者が同席し、2名体制で対面で実施しています。面接の質問は37項目あり、約1時間ほどかけて、保育経験だけでなく、これまでの経歴やご経験、実際の保育ケースでの対応等について、詳しくヒアリングしながら、応募者の保育観・特性、また健康(体力)面を確認しています。
直接雇用をしています
私たちは保育スタッフ1人1人と雇用契約を結んでいます。
ノーベルが目指すべき保育観、スキルを維持・徹底し、安定して働いてもらえるよう、直接雇用しています。また、必ず秘密保持に関する誓約書、個人情報取り扱い方針を説明し、署名をもらい、情報の取り扱いを徹底しています。子どもの命を守る上で大切な保育スタッフの健康管理を実施する上で、健康診断書の提出(年に1回)、風疹・麻疹の抗体検査をし、抗体がなければ予防接種を必須としています。
デビュー前の育成プロセスでの取り組み
座学研修を3回実施
働く親御さんをサポートするという、ノーベルのビジョン・ミッションや行動指針について理解し、日々の保育現場でもひとりひとりが体現できるよう、ビジョン研修を実施しています。また、病児保育のサービス概要はもちろん、子どもの発達、関わり方、年齢別の遊びや季節ごとの病気ケアなど幅広く学ぶ機会があります。
実務研修を3~4回実施
ベテランの指導スタッフと同行し、実際に保育を担い、学びます。
1回目は指導スタッフの保育をそばで見ることからはじまり、2回目と3回目は指導スタッフのアドバイスのもと、研修生が主導で保育を担います。指導スタッフは、3回それぞれ異なるスタッフが担当します。ノーベルの指導スタッフは1年以上勤務し、季節ごとの病気を経験していること、また、70回以上の病児保育を経験しているスタッフに限られています。
実務研修での振り返りシートと指導チェックシート
保育を終えるごとに研修生は振り返りシートを記載します。
子どもとの関わり、受診・引継ぎなどのテーマごとに自身の保育を振り返り、本部に提出します。また指導スタッフも研修生に対してチェックシートを本部に提出。
両者からのシートを育成担当者が乖離がないか確認し、研修生と次の同行研修指導スタッフに共有します。毎回、育成担当者は電話や面談を通してサポートをしています。研修生はこれらを通じて自分の保育を振り返り、スキルアップに努めます。
デビュー前面談の実施
全ての新人研修が終了すると、本部に来てもらい、研修中の振り返り、また不安なことをヒアリングする面談を実施しています。最終的には応募から面接、座学、実務、保育観、子どもや親御さんへの対応などを通して、デビューしても安心して任せられる人材であるか話しあっています。
(※研修中に、スキル不足などの改善がみられない場合は研修途中であっても辞退いただく厳しい判断をする場合もございます)
デビュー後の取り組み
毎回の保育振り返りはもちろん、研修・面談・スタッフ同士の学び・交流等、コミュニケーションの機会を頻繁にもうけ、スキルアップに励んでいます。
定期的な研修の実施
専門的な研修
外部講師を招き、小児の心肺蘇生、AEDの使い方、各季節の感染症とエピペンの使用法、発達障がい・身体障がいの子どもの保育、虐待に対する知識などテーマを決めて研修を実施しています。心肺蘇生の研修は必須としており、出欠の有無を確認・管理しています。
月1回の定期研修と本部でのトレーニング
保育の依頼がないときに事務所に出社し、専門家による研修のビデオ視聴、心肺蘇生訓練、熱性けいれん対応、嘔吐処理、引き継ぎなどのロールプレイング、与薬や高熱対応、年齢ごとの遊びなどの保育ケース会議も実施しています。また、本部主導で保育全般の行動指針に関わる振り返りを定期的に行っています。
定期的なフォロー
保育1回につきフィードバックシートの提出
1日の保育の振り返りを必ず行っています。ノーベルの行動指針に基づいた保育ができていたのか、ヒヤリハットや気付きなどを、保育終了後24時間以内に提出してもらっています。本部ではそのフィードバック内容と会員アンケートを照らし合わせ、1件1件育成担当者が確認しています。懸念点などがあれば必ず保育スタッフに電話あるいは対面にて、ヒアリングをし、改善に向けたアクションを行います。
定期・不定期の面談実施
デビュー後、1ヶ月、3ヶ月、半年、それ以降は必要に応じて適宜、対面または電話にて面談を実施しています。育成担当者が普段の保育に関する振り返りや不安や悩み、モチベーションについて1時間ほどお話を聞きます。保育に取り組む上でモチベーションはとても大切だと考え、定期的に実施しています。
スタッフ同士の交流
普段の保育のお仕事は、直行直帰のため、スタッフ同士の横のつながりをつくるために、年2回の交流会を開催しています。みんなでごはんを食べながら、ゲームをして楽しんだり、表彰などもしています。また、代表とのランチ会を実施し、現場の意見を聞き、改善に取り入れています。
新型コロナウイルスの流行によって、直接会う機会は限りなく減らし、現在オンラインでの面談や研修へ随時切り替えてきています。それでも尚、私たちは社員1人1人が当事者として、これまでと変わりなく安心・安全の病児保育を徹底できるように一緒に取り組んでいます。
病児保育という突発的である1回1回の出会いに親御さんには、安心して仕事ができましたと、また子どもたちは1日楽しかったと、言ってもらうために、これからも私たちは安心・安全の病児保育を提供できるように取り組んでいきます。
認定NPO法人ノーベル
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