ノーベルと学ぶ保育

過去の病気の統計から備えを|2018秋冬の病気ランキング発表

こんにちは!スタッフ村国です。 やっと秋らしい空気に変わってきましたね。週末の台風の接近が心配ですが、被害が少ないことを祈るばかりです。 ノーベルの保育現場では少しお預かりラッシュが落ち着き、「夏の病気」と「冬の病気」の狭間に入ったかなという感じです。
とはいえ、毎年の「冬の出動ラッシュ」を知っているノーベルとしては、これからの病気の動向に目が離せません・・・!

過去の秋冬にはどんな病気が流行っていたか?

未来を予測するには、まず過去のデータを把握することから。 全国的に、過去10~20年の間では、どのような病気が流行っていたのでしょうか?
「国立感染症研究所」HPより、いくつか抜粋してご紹介いたしますね。 こちらは1999年~2017年の全国の毎週の報告数を、病気別にまとめたものです。 左が1月、右が12月となります。 つまり、両側の山が全体的に高くなっているものが、秋冬に流行る病気となります。

インフルエンザ 2017グラフ_インフルエンザ

例年、冬~春先にかけて猛威を振るうのがインフルエンザ。 子どもがかかると「1週間登園停止」など、働く親御さんへの影響がとても大きい、要注意感染症No.1です! なお、今年は例年よりも感染動向が早まっているとの見方も。(これについては下で詳しくお伝えしますね。)  

感染性胃腸炎2017グラフ_感染性胃腸炎

「ノロウイルス」「ロタウイルス」などの、ウイルス等を原因とする胃腸炎です。こちらも冬に増加します。 ノロウイルスなどは感染力が非常に強く、「一家全員が感染」などはよく聞く話です。(我が家も経験あり) その猛烈な症状からも、なんとしても避けたい感染症ですよね・・・!

RSウイルス感染症 2017グラフ_RSウイルス

近年では8月頃からの流行もみられますが、通常は冬を中心に秋~春にかけて流行する「RSウイルス感染症」。こうやってグラフで見ると、やはり秋冬に増加傾向がありますね。 ゼイゼイする咳が特徴で、小さな子どもがかかると重症化しやすい、要注意の感染症です。  

溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌)

2017グラフ_溶連菌

子どもに多い、のどが痛くなる病気で、しばしば嘔吐をともないます。 グラフから見てとれるように、「冬」と「春~初夏」の2つの時期に流行します。 ノーベルのお預かり記録では年中見かける病名となっています。 

水痘(水ぼうそう)

2017グラフ_水痘

2014年10月から予防接種の定期接種となったため、最近の乳幼児は大丈夫かと思いますが、未接種でかかったことのないお子さんにとってはこれから要注意の病気となります。
水ぼうそうも、全ての発疹がかさぶたになるまで登園できないため、働く親御さんへの影響が大きい病気ですね。
出典:国立感染症研究所ホームページ 「グラフ13-3 週報定点把握対象疾患の年別、週別定点当たり報告数」より   

去年のノーベルでお預かりが多かった病気は?

上記は全国的なデータとなりますが、大阪では、去年の保育現場では、実際どうだったのでしょう? 2018年のノーベルの、秋~冬のお預かりで多かった病気ランキングを作成してみましたよ。

2018年10~12月 ノーベルのお預かりで多かった病気ランキング

1位:風邪
2位:感染性胃腸炎
3位:インフルエンザA型
4位:中耳炎
5位:気管支炎
6位:アデノウイルス
7位:咽頭炎
8位:上気道炎
9位:扁桃腺炎
10位:手足口病
データを集計しながら「・・・ランキング作る必要もないな」と思わされるほど、圧倒的に「風邪」が多いという結果となりました!

まぁ、そうですよね、自分の子どもの受診時を思い返しても、ほとんどの場合で病名はつかず、 「風邪やね」「お腹の風邪やね」と言われるケースが圧倒的に多いですもんね・・・!

しかしながら、秋~冬期の特徴としてはやはりノロウイルスなどの「感染性胃腸炎」と「インフルエンザ」のお預かりが目立ちます。 特にインフルエンザは、登園停止期間も長くなりますし、病児保育施設などと併用しながらなんとか乗り切った会員様が多かったようです。  

今年のインフルエンザの流行は?

さて、気になる今年のインフルエンザの動向です。厚生労働省が毎年「インフルエンザ流行レベルマップ」というものを出しています。今年は、流行が早く、いつもより早い公開となりました。

厚生労働省の「インフルエンザ流行レベルマップ」

今年も、初動が例年に比べると随分早いということで、多くの専門家が注意を促しています。 今年は例年よりも早めに、しっかりと対策をしていきたいですね。 ちなみに我が家も今週末、家族全員でインフルエンザの予防接種を受ける予定です!
13歳未満の子どもは2回の接種が必要ですし、間隔を2~4週間開けなければなりませんので、予防接種をされる方は早めの予約をおすすめします。  

過去の病気の流行からも、予防接種の備えなどが必要なのがわかりますね。できる限りの予防をしつつ、いざというときの頼れる選択肢として、ノーベルの病児保育を利用いただけると嬉しいです。

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