(2014.03.26更新)
ノーベルの保育品質
病児保育奮闘記|手裏剣づくりで「諦めない気持ち」に思わず感動!
日々の保育で出会うお子様とのやり取りご紹介する保育スタッフ奮闘記。
今回は、6歳の女の子に「諦めない気持ち」を教えてもらったという、思わず感動してしまう素敵な一日です。
お子様プロフィール
Nちゃん:6歳
前日は38度台の発熱でご予約いただきましたが、訪問時には熱も下がっており、「おはようございます」と弟くんと一緒にご機嫌よく迎えてくれました。
弟くんは、保育園に行く前というのにお気に入りのおもちゃを私に見せてくれようと、片付いているおもちゃを次々と出してきてくれて、その横でおもちゃをそ~っとお片づけをしてくれるNちゃん。
保育園に行く弟くんのジャンパーを用意してあげ、弟くんをずっと気遣うお姉さんなNちゃん。
本当にしっかり者さんだなぁ~と私は感心しきりです。
お見送り後は「ふくわらい」「メルちゃん」「お店やさんごっこ」などいっぱい遊んで、
受診に昼食と無事に終えて、午睡で体を休めました。
さっ、午睡を終えて午後から何しよ~?
「手裏剣作ってみる?」と聞いてみると「うん、作る~!」とNちゃんもやる気マンマン。
さっ、折り紙を準備してはじめたものの
「あれっ?」
(ツクリカタヲ ワスレテ シマッタ!)
私から提案したにも関わらず作り方が思い出せないという事態に…!
でも二人の気持ちは、手裏剣をなんとしてでも作りたい気持ちで一致!
うろおぼえの手順で、折っては開く、折っては開くの繰り返し。
二人並んでずっと折り折り・・・折り折り。気付けば1時間経過・・・。
なんとしてでも作りたい!
試行錯誤を繰り返して、「できた~!」
何とか思い出して(時間かかり過ぎ)、私が先に手裏剣を作り上げました。
「どうやって?」とNちゃんが聞いてきます。
作り方を説明するとまた挑戦が始まりました。折り折り・・・折り折り・・・
・・・・・・・・・。
折っている途中に「ここどうするの?」と聞いてくる場面はありますが、聞いてくるのは時々で、ほとんど自力で考えているNちゃん。
もうすぐ出来上がる惜しい所まできても上手く出来ず、出来かけの物をばらして一から作り直すこともしばしば。
でも絶対に「作って」は言わないNちゃん。
気がつけば2時間経過!外も薄暗くなってきました。
すると突然・・・・・「できた~!」
ずうっと頑張った成果がでました!
一人で手裏剣を作り上げたNちゃん。思わず二人でハイタッチ☆
「出来たね、出来たね。」と嬉しくて嬉しくて、ニコニコ顔のNちゃんです。
一個出来ると、「もう一回作る。」
「うん。作り方忘れないうちにやろ~」とまた二人で手裏剣作りタイム
結局9個の手裏剣を、約3時間かけて作り上げました。
たかが折り紙の手裏剣だけれども、二人で同じ目標に向かっている時間は、距離がぐっと近づいた時間だったように感じました。
まだ6歳なのに、ものすごい集中力と諦めない気持ち!
Nちゃんのもの凄いパワーに感動させてもらえた保育となりました。
どのお子さんとも一緒に過ごす時間には小さな感動があります。
小さな感動の連続は、大人になった私を「はっ」とさせられたり、勇気づけられたり。
だから保育は楽しいんだなぁ~っと改めて思いながら帰りの電車でニヤついてしまう一日でした。
本部スタッフより
諦めずにひたすら向き合う姿に、思わずこちらも感動…!
こういう気持ち、大人になると忘れてしまいますね…、反省です。
そして、一緒にトコトンまでお付き合いした保育スタッフの粘り強さにも、頭が下がります。
これも「一対一保育」のノーベルならではの保育風景ですね。
Nちゃん、大切なことを教えてくれてありがとう!
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