(2018.12.13更新)
ノーベルと学ぶ保育
小児科医に聞く!お役立ち情報|感染シーズン到来!ノロウイルスをやっつけろ!
こんにちは!ノーベル事務局です。
ようやく冬らしい季節になりましたね。
少し前まで寒暖差が激しく「寒暖差疲労」を感じた方も多かったのではないでしょうか。
ノーベルでは、12月上旬より「ノロウイルス」に感染されたお子さんのお預かりが急に増えてきました。
嘔吐、下痢、腹痛など様々な症状が出て、特に乳幼児を中心とした小児は保育園・幼稚園などで集団で感染することも多い感染力の強いノロウイルス。
大人でも感染することが多いので、予防に気をつけたいですね。
さて、今回の「プロに聞く!お役立ち情報」ブログは、「感染シーズン到来!ノロウイルスをやっつけろ!」と題して、「たにまちこどもクリニック」の院長 川越里佳先生にうかがったお話と、ノーベルの過去のお預かり事例の中でも「嘔吐」の際の対応や処理方法を詳しく説明しますね。
夜中に何度も嘔吐、どのように夜を過ごせばいいの?
ついに我が家にもノロウイルスが…!
夜中の急な嘔吐にあたふたしてしまうことも多いのではないでしょうか。
脱水症状をおこしていない?水分補給は?など心配事がたくさんです。
ノーベル:夜に寝かしつけながら母乳を飲んで寝る場合などに、嘔吐を繰り返すことがあります。
吐いているので、水分補給させて方がいいのでしょうか?
川越院長:冬はノロウイルスなど、症状として嘔吐が出る感染症がありますね。
嘔吐をしてすぐに水分補給をしてもまた吐いてしまう可能性があります。
ノーベル:では、すぐに水分補給させなくても大丈夫ですか?
川越院長:ずっと飲ませないのは脱水症状を引き起こすのでダメですが、慌てて飲ませなくても大丈夫です。30分〜1時間ぐらい様子をみてもいいのではないでしょうか。
大人に置き換えてみると分かりやすいのですが、大人でも吐いてすぐは、飲みたくないし・食べたくない。そう思いますよね。
ノーベル:確かに(^_^;)大人でもそうですよね。
川越院長:飲める場合は、ミルクよりも「イオン飲料」などの方が吸収が良いですよ。少しずつ与えて様子を見るようにしましょう。きちんと飲めていることを確認しつつ、ゆっくりゆっくりと。
ノーベル:焦って飲ませなくても大丈夫なんですね!夜中だと受診できる病院も限られているし、誰かにすぐに電話で聞いたりすることも難しいので、それを聞いてちょっと落ち着いて対応できそうです!
ノロウィルスの主な感染経路は?
・タオルを共用していた!(ウイルス手や指に付着、その手や指が口に触れる)
・床などに残った吐瀉物が乾燥してウイルスが空中を舞う!(空気中に漂うウイルスを吸い込んだ)
・調理する人がウイルスに感染していた!(食品を取り扱う人を介してウイルスが付着した食品を食べた)
…というような感染経路があります。これらの感染経路を知っておくと、2次感染予防につなげていきたいですね。あとは、なんといっても吐瀉物の「処理方法」が肝心です。
ここで、しっかりと処理のポイントを押さえおきますね!
嘔吐処理をする時のポイントは?
焦ってうっかり触れてしまったり、間違った処理方法で対応してしまったり!処理のときに感染してしまうこともよくありますので気をつけたいですね。
①嘔吐物や便を処理するときは、必ず「使い捨ての手袋」と「マスク」を着用する。
②床に吐いたり、便が付着した場合は、ウイルスが空気中に浮遊しないように、素早く新聞やペーパータオルなどで覆う。
③薄めた漂白剤などをかけて、汚染場所を広げないようにペーパータオルでよく拭く。
④処分する時には、ビニール袋に入れて空気中にウイルスが漂わないようにする。
(できれば室内に置かない)
⑤空気中のウイルスを戸外に追い出せるようしっかりと換気する。
ちなみに、ノロウイルス(ロタウイルスも)の処理には、加熱消毒と塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)が有効的です。
「塩素系消毒液」は、いわゆる、食器の茶渋などを真っ白にしてくれる、「キッチンハイター」でOK!残念ながら、アルコールや除菌スプレー、せっけんでは殺菌効果はありません。それほど強力なウイルスということを知っておきましょう。
もし、自分が感染してしまったときのポイントは?
どうしても、お子さんの看病などをしていると感染する可能性があります。もし、感染してしまったら…!万が一に備えてポイントをご紹介しますね。
①トイレの後は、特に念入りに手を洗って、広めないよう注意する。
②入浴は、一番最後にするか、シャワーのみにする。
③感染した場合はなるべく調理をしないようにする。
やむを得ず調理する際は、調理前に念入りに手洗いを。
④脱水を防ぐために、水分補給や安静が必要。
できるだけ感染は防ぎたいところですが、万が一のときはこのブログを思い出してくださいね。
ノーベルでは、ノロウイルスなどの感染症のお子さんのお預かりも対応しています。
もし、お困りごとがあればお気軽にご相談くださいね。
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