(2020.11.23更新)
ノーベルと学ぶ保育
子どもの病気乗り切り術|急な発熱・高温に!クーリングのタイミングとポイント
みなさま、こんにちは。ノーベル事務局です。
最近、朝と夜の気温差が激しくなりましたね。
寒暖差が出てきたとたんノーベルの病児保育依頼件数が増えてきています。
しかも、高熱が「ポンッ」と出るケースが多いようです。
風邪などで高い熱が出たとき、皆さんはどのように対応されますか?
発熱や体温の変化は日常的で、保育園の登園前には皆さん毎日体温計とにらめっこしているかと思います。
でも改めて考えてみると、
風邪のときはなぜ体温が上がるの?
寒そうなのに冷やしてしまったら逆効果?
頭を冷やすだけでも効果はある?
いつ、どこを冷やせば、楽になる?
など、いろいろ疑問が出てきませんか?
そこで、こうした疑問を解決し、病気の子どもをホームケアするにあたって、大切なポイントをお伝えし、病児のお子さんを看病するのに役立つ知識やクーリングのコツをご紹介します。
クーリングとは?
クーリングとは、発熱時などに体を冷やすことを言います。
お子さんやご自身の発熱時に、習慣的に皆さんがやっていることと思いますが、熱が出た際にアイスノンや氷枕、冷却シートなどで頭や脇、首の後ろや太ももの付け根などを冷やします。
でも、体温が37.5℃以上だから、すぐ冷やさなきゃ!というものではありません。その体温がこれから上がり始めるのか、これから下がるのか、それを見極めてクーリングを行う必要があります。
体温はなぜ上がるの?
風邪やウイルスなどの感染により高熱が発生する場合、体はウイルスや菌を退治しようと免疫力を高めます。この免疫力を高めるために、体温が上昇します。
体温が上がるときには、体は筋肉を震わせてぶるぶるします。こうした悪寒・ふるえが発生しているときはまだまだ体温が上昇します。このときに寒気などがするため、こうしたときには体温が上がり切るまで、体を温めます。厚手の服を着たり、血管が集まる首、足首、手首などを重点的に温めたり、温かい飲み物を飲むようにしたりして、しっかり体温を上げてあげましょう。
体温が上がりきったら、今度は熱が体内にこもり始めてしまいます。そうすると、汗をかいたり、体が火照って熱く感じるようになります。
クーリングのタイミング
クーリングをするタイミングは、体温が上がり切ってから、です。その見極めですが、実際にお子さんの体を触ってみて、暑かったり、汗をかいていたり、また顔などが火照っていて赤くなっているなどをみて判断すると良いでしょう。
クーリングをする際は、太い血管が通っている箇所(首の後ろ、わき、太ももの付け根)を冷やすとより効果的です。
クーリングを嫌がる子もいると思いますが、無理にクーリングをしなくても大丈夫です。保冷剤などをミニタオルなどで包んで、少し当てるだけでも熱が発散されて気持ちよくなります。
両脇を冷やしてしまうと、適切な体温が測れなくなるため、どちらかの脇だけを冷やすようにしましょう。
クーリングのより詳しい方法についてはこちらの記事もご覧ください。
子どもの病気乗りきり術|高熱!40度!子どもが嫌がらないクーリング術
おでこに冷えピタは意味がない…!?
クーリングの基本は、血流量の多い、首・わき・そけい部(足の付け根)を冷やすことですので、おでこを冷やしてもあまり意味はありません。しかし、ほかのクーリングを嫌がっている場合など、ピタッと貼ってあげたらひんやり気持ち良くて、リラックスすることもあります。
おでこは体表面積が少なく、太い血管もないため、体を冷やす効果はありませんが、リラックス効果はある、ということです。
汗の拭き取り・着替えも
体温が上がり切って体が火照ってくると汗もたくさんかきます。服が濡れて気持ち悪い、体全体が冷えすぎてしまう、ということもありますので、着替えをしたり、よく絞ったタオルで体を拭いたりしてあげてください。
汗が出て、水分不足になっているので、水分補給も忘れずに…!
発熱が続くようであればすぐ受診を
発熱が1日以上続く場合、なんらかのウイルスや菌による感染が疑われるため、早めに受診をしましょう。抗生剤や総合風邪薬などを処方されたら、しっかり飲み切りましょう。
座薬などの解熱剤は38.5℃以上の熱があって苦しそうな場合、使用することで体温を下げる効果があります。体温が高い状態でなかなか寝付けない、眠れずに体力が回復していかない、といったケースには、座薬を使用して体温を下げることも検討してみてください。
参考
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