(2019.12.08更新)
ノーベルの保育品質
病児保育奮闘記|小児科と皮膚科をはしご受診
日々の保育で出会うお子さまとのやり取りをご紹介する病児保育スタッフ奮闘記。
今回は、たくさんの乗り物を覚えてスタッフに色々と教えてくれる男の子と、はしご受診をする盛りだくさんな一日です。
お子様プロフィール
Sくん:1歳11ヶ月
――――予約時の状況―――
「18日午前より38度8分の発熱。鼻水、咳もたまにあり。」と前日にご予約をいただきました。
さて、どんな一日になるのでしょうか。
--
保育スタッフが訪問後、ご挨拶・引継ぎを終え、
お母さまがご出発の準備をはじめるといつもと違う雰囲気を察知したSくん。
「ぼくも一緒にい~き~た~い~‼」
と泣き出してのお見送りでしたが、
スタッフが持参したシールを見せて「シール、ぺったんしよ?」と誘うと涙もピタッと止まりました。
スタッフが用意をしたのは乗り物の形をしたシール。
「ヘリコプター!」
「バス!」
「いっしょ~!」
言葉が次から次へと並び、すっかりご機嫌に。すっかり仲良くなってくれたSくんでした。
受診への準備をして、いざ出発。
病院までの道のりもSくんの大好きな車でいっぱい♪
シール遊びで見たトラックを次々と見つけては、嬉しそうに指をさして大きな声で「いっしょ~^^」と教えてくれました。
診察では胸の音も喉も異常はないとのお話。
ただ、のどが腫れており、溶連菌だとすると合併症が心配、アデノウィルスだと登園停止のこともあり検査をすることになりました。
コラム:溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌)について
主にのどに感染し咽頭炎・扁桃炎、小さく紅い発疹を伴う事も。
【主な症状とお薬】
・発熱(38~39℃)と喉の痛み。
・体や手足に小さく紅い発疹がでたり、舌にぶつぶつができることもある。
・感染と分かれば、抗菌薬が処方される。
【溶連菌の続発症(合併症)】
抗菌薬を飲み続けないとリウマチ熱や急性糸球腎炎につながることもあり、抗菌薬を処方通り飲み終えることが大切。
発疹も診てもらうと、皮膚科での受診も勧められ、本部を通して経過の報告と続けての受診を親御さまに相談。
検査結果待ちの間すぐ近くのかかりつけ皮膚科に受診することになりました。
診て頂くと、熱の後1ヶ月くらいは湿疹が出やすいそうで真菌検査をしましたが、カビは無し。
お薬を塗ってもらい再び小児科へ戻ります。
戻った時には検査結果も出ており、溶連菌は陰性。アデノウィルスも陰性。
風邪との診断で、受診がおわりました。
家を出てから2時間以上たっており、すこし小腹がすいてきたSくん。
待合室でちゃんとお座りをしてラムネをたべましたが、ウトウトする様子が・・・。
病院で支払いを終えると、薬局、おうちに着くまでは、ぐっすり眠っていたSくんでした。
おうちに着くと目がぱっちり開いたSくん。
表情もすっきりしています。
午前中、受診に時間がかかったこともあり、さすがにお腹がすいていたようです。
準備してもらっていたおにぎり、きんぴらごぼうをペロッとたいらげました。
お豆腐が苦手なのか、合間に口へ運ぶとその度に表情が「ん?」とするSくんでしたが、なんとか半分食べることができました!
食後は電車のおもちゃを取り出してあそんでいましたが、
お腹がいっぱいで再びウトウト・・・
お布団に横になってトントンするとすぐに眠ってしまいまい、親御さまのご帰宅までぐっすりのSくんでした。
夕方には平熱に戻りましたが、咳・鼻水が続いてました。
早く良くなるといいね。お大事に☆
今回、症状から小児科と皮膚科を受診することとなり、とても大変だったかと思います。
塗り薬の塗り方など、丁寧にメモを残していただいていたので、大変助かりました。
本部スタッフより
喉の腫れが溶連菌、アデノウィルスでなく良かったですが、夏風邪が早く良くなると良いですね。
はしご受診でSくんもよく頑張ってくれました!
一日も早く、良くなりますように。
今回は小児科・皮膚科のはしご受診でしたが、かかりつけ医の受診で症状が重篤と判断され、大きい病院への紹介受診となるお預かりも稀にあります。
ご予約時の依頼時と状況が変わった場合、保育スタッフは本部スタッフと連携。
親御さまに経過のご報告とその後の受診について相談を行いながら、保育を行わせて頂いております。
お仕事中は電話・メールの連絡が取りにくい状況もあるかとは思いますが、お子様を安心・安全にお預かりするためにも、緊急連絡先には親御さまへ繋がりやすい連絡先のご登録をお願いいたします。
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