(2019.12.08更新)
ノーベルと学ぶ保育
救急救命研修|「いざ」というときのために。AEDの使い方。
こんにちは!
スタッフ奥野です。
先日開催された、救急救命研修の様子をお伝えします。
ノーベルは大切なお子さまの命をお預かりし、日頃より安心・安全の保育に努めております。
しかし、病気のお子さまをお預かりしている以上、もちろんあってはならないですが、お預かり中に意識を失い呼吸が止まってしまう可能性は0ではありません。
もし、目の前で子どもが倒れていたら…呼吸が止まっていたら…あなたは対応できますか?
そのような事態に遭遇したとき、最善の対応ができるように、ノーベルでは年に2回外部講師をお招きして救急救命講習を行っています。
▼前回は心肺蘇生法をご紹介しました。
今回は、前回あまり触れなかったAED(自動体外式除細動器)の使い方についてご紹介します。
みなさん、AEDはどんなイメージがありますか?
「病院やマンション、映画館など人が集まるところに設置されている気がするな。」
「心臓に電気ショックを与えるらしいけど、本当に医療関係者じゃなくても使えるの?」
AEDの使用には不安を感じる方も多いと思います。
でも大丈夫です!
AEDの役割を理解すると、不安なく使用することができます。
心臓に電気ショックを与えるためだけのものではありません。他にも大切な役割があります。
もし、目の前で子どもが意識も呼吸もなく倒れたとき、近くにAEDがあるなら安心してぜひ使ってください。
AEDの役割とは?
心臓の動きを調べる
私たちには見えない・わからない心臓の動きをAEDは調べます。
電気ショックを与える
心電図に異常があれば、電気ショックの指示を出し、救助者がショックボタンを押すことで正常な心臓の動きに戻します。
心臓が正常に動いている、またはある状態の場合は、電気ショック必要なしの指示が出て、誤ってショックボタンを押しても、電流が流れないようになっています。
心臓の動きを管理
救急隊に引き継ぐまで、要救助者の心臓の動きを管理します。
※一度、心肺停止になった心臓は、蘇生したからといって油断は禁物です。
AEDは心臓に電気ショックを与えるだけでなく、心臓の動きを解析して、管理をします。
電気ショックもAEDが判断するので、音声や画像の案内に従って安心して使用してください。
AED使用の7つのポイント
1)必ず意識および呼吸のないことを確認してから実施する
2)パッドを貼る皮膚部分は、しっかりと水分を拭き取って、水気や汗がないかの確認をする
3)シップや、テープが張られている場合は拭き取ってから電極パットを貼りつける
4)心臓ペースメーカーが埋め込まれている場合は、3cm程度はなしてパッドを貼る
5)アクセサリー類を外す。(つけたまま電流を流すと皮膚が焦げます)
6)電極パッドと皮膚の間に隙間がないように、密着させて貼る。
7)AEDで解析中および、通電の際は傷病者から離れる。(感電します)
電極パッドについて
もし小児用のAEDがなくて、大人用しかない場合は、小児への成人用パッドの代用は可となっています。(通常、小学生以上は大人用AEDの使用、小学生以下は小児用AEDの使用が推奨されています)
いかがでしたでしょうか?
「AEDって電気ショックを与えるものじゃないの?」
「いざ、目の前に子どもが倒れていたら、そこにAEDがあっても私に使えるのかな?」
研修を受けるまではそう思っていました。
AEDの役割を知っていると、安心して使用することができますよね。
目の前で子どもが倒れるなんて、想像したくもありませんが、絶対ないとは言い切れません。
駅や学校、商業施設など日常生活の中にAEDは設置されていますので、日頃から意識してAEDの設置場所を確認してみるのもいいかもしれませんね。
RELATED POSTS
保育者として働く
保育者として働く
保育者として働く