(2016.08.07更新)
ノーベルと学ぶ保育
病児保育奮闘記|ヘルパンギーナの「病後児」保育は楽しい遊びでいっぱい!
日々の保育で出会うお子様とのやり取りご紹介する保育スタッフ奮闘記。
今回はヘルパンギーナ発症で保育園に行けない2歳の男の子の、いたって平和なお預かりのケースです。
お子様プロフィール
Iくん:2歳
大阪市淀川区在住
――――予約時の状況―――
3日前に38.0度の発熱あり、保育園を休む。小児科受診しヘルパンギーナの診断受ける。同日深夜に39.2度まで上がったのが最高でその後は37度台で経過。食欲はいつもよりない。登園許可がでるまでは保育園は休んでくださいと言われています。
コラム:ヘルパンギーナについて
手足口病と並ぶ夏に猛威をふるう感染症。
初期症状と主な症状
・突然39度前後の高熱が1~3日続きます。
・喉が痛み、喉ちんこの上に水疱がたくさんできるのでよだれが多くなります。
・水疱が出てから 2~3日経過すると破れて潰瘍(口内炎)になり痛みが増すようになります。
ケアのポイント
・水分の補給を頻繁におこない、脱水を防ぐように心がけて下さい。
・また、食事の際口の中の痛みが軽減するように、食べ物は味を薄くしたり、とろみのついたややわらかいものにします。
ご両親のお見送りの後も特に泣くこともなく、スタッフの膝の上に座って一緒にEテレを観ていました。(テレビを見せる・見せないはご利用者様の意向をお伺いしています)
だんだんと安心してきたのか、少しずつお話もしてくれるようになってきて、まずは朝ごはん。
ヘルパンギーナは口の中が痛くなるので、最初はみかんゼリーで様子を見ましたが、大丈夫そうです。
水分補給が大切なので、野菜ジュース、牛乳と水分たっぷり摂りました。
朝ごはんの後はパズルで遊ぶことに。
パズルが上手なIくんは、完成するとパチパチ拍手してハイタッチ。とってもかわいい笑顔を見せてくれます。
和やかに遊んでいるうちにあっという間に昼食。
ゆっくり時間をかけていただきました。
おにぎり2個スープを完食。おかず半分、お茶をいただきました。
お昼の後はまだ遊び再開。
積み木遊びでは、小さな積み木を高く高く、そーっと積み上げては豪快に倒す、という動作を繰り返して遊んだり、自作のコマを作って遊んだりしました。
(新聞紙を何度か折って、真ん中にペットボトルのキャップを両側から挟むようにして作ります。
シールをペタペタ貼ってオリジナルのものを作ると喜んでくれました^^)
そのあとはお弁当箱を持ってワニさんのお散歩ごっこです。
玄関に座って靴まで自分で履いて、笑顔でバイバーイ・・・と宣言しながらもすぐに脱いで戻ってきてくれていました。
その後も絵本を読んだり、椅子を並べてごろんとしたり。
13時頃からはあくびもでてきて、お昼寝に誘うと「とうちゃん、かあちゃん」と泣き声に…。
眠い時はまだまだ不安になってしまいますね。
でも遊びだすとまたケロッと楽しみ、しばらくするとまた眠そうでグズリ・・・を繰り返しています。
あきらかに眠そうで、ふらふらになりながらも、布団に行きたがりません。
意識が飛びそうなところまでギリギリまで遊ぶので、目が離せません・・・!
おうちで飼われている大きなニャンコも心配そうに?様子を見に来ています。
気長に眠い・・・寝たくない…にお付き合いすること3回目に、遊びながらスタッフの膝の上でねんねしました。
2時間近くお昼寝した後は、ぐずることもなく体をスッキリ拭かせてくれました。
最初から最後まで平熱で、元気で平和に過ごせた1日でした。
ヘルパンギーナの予防は『子どもの病気 乗り切り術|夏の感染症(アデノウイルス・ヘルパンギーナ・手足口病)対策』でチェックしてくださいね!
素敵なコマ、一緒に作っていただいてありがとうございました。くるくるー!と嬉しそうに回せるのを見せてくれました。
いつも安心できる経過報告をありがとうございます。
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