(2025.11.18更新)
ノーベルの保育品質
子どもの病気乗りきり術|高熱!40度!子どもが嫌がらないクーリング術
こんにちは!ノーベル事務局です。
この春入園したお子さんたちは、そろそろ保育園にも慣れてきた頃ですね。はじめての集団生活、楽しく登園できるようになった頃に、襲ってくるのが突然の感染症や風邪…!
保育園に入る前はさほどお熱を出すこともなかったけれど、入った途端に子どもは風邪をもらいがち。これまで一日中たくさんの子どもと一緒に過ごすことなんて無かったですもんね。 そして、子どもの熱は上がりやすいもので、39度や40度までお熱がグングンあがっていくこともさほど珍しいことではありません。
ただ、火の玉のようにアッツアツになった我が子を抱え、親としてはヒヤヒヤしますよね。
そんなときの対処法を今回はご紹介します。
発熱への基本的な考え方
発熱は体がウイルスや菌と戦っている大切なサインです。 体温の数字(39度、40度)自体よりも、「お子さんがどれくらいつらそうか」を最優先に見ましょう。特に、高熱の時には脱水予防の水分補給が大切です。 もしも、「ぐったりしている」「水分が取れない」「けいれんを起こした」などの症状がみられるときは、医療機関を受診しましょう。

セットポイントを見極めてクーリング
クーリングは、お子さんが熱でつらそうな時や、ほてりを訴える時に行うのが最も効果的です。
人のからだは、ウイルスや菌に対抗するために体温の設定(セットポイント)を一時的に上げます。たとえば、セットポイントが38.5℃に上げられると、身体はこの体温まで熱を上昇させようとします。
この熱が上がりきっていない時のクーリングは禁物です。体感でいうと、悪寒や寒気が出ていて、ブルブル震えているときですね。(この震えをシバリングといいます) 熱が上がっている時に冷やしすぎると、身体はさらに熱を出そうとし、かえって子どもがつらくなってしまいます。
自分であれば、悪寒がしてブルブル震えている時が分かりますが、なかなかお喋りがままならない乳児さんの場合は分かりづらいですよね。見極めポイントは、意外とカンタンです。
・手足が冷たい時: クーリングはしない。熱が上がっている最中です。温かい飲み物や毛布で温めてあげましょう。
・手足が温かくなってきた時:クーリング開始の目安です。熱が上がりきり、身体が熱を逃がし始めているサインです。
おすすめクーリング方法3つ
クーリングの主な目的は、体を冷やすことで、お子さんの不快感を和らげ、少しでも快適に過ごせるようにサポートすることです。
体のどこを冷やせばいいの?というところですが、頭やおでこなどは面積が小さく、効果が低いです。大きな血管の通っている首、脇の下、足の付け根(そけい部)を冷やすことで、血流を冷やし、お子さんが心地よく感じやすくなります。こうした箇所を効果的に冷やすことのできるクーリング方法をいくつかご紹介します。
①市販のクーリンググッズ
インターネット通販や子育て用品を揃えているショップで売っているたすき掛けタイプのクーリンググッズは、保育スタッフの間でも「すごい便利!」と感嘆の声のあがる1品です。わきや太ももにつけるタイプもあります。
ぜひ、通販サイトで「クーリング こども 発熱」などで調べてみてくださいね。
市販のモノに、我が子が大好きなキャラクターのワッペンでも貼ったら大喜びしてくれるようになるかもしれませんね。
➁ 小さな保冷剤+タイツなどでたすき掛け
市販のものを買う時間がない!今すぐクーリングしたい!という時には、ケーキ購入で付いてくる小さな保冷剤を活用してください。(おうちにあるといいのですが…我が家には常備してあります。)
保冷剤を手ぬぐいなどの薄手のタオルで巻いて、体にたすき掛けのように縛るという方法。この方法を保育スタッフたちはよく保育中にしているようです。
お子さんのサイズアウトしたタイツやレギンスがあれば、その中に保冷剤を入れて使ってみてください。伸縮性があるのでお子さんも動きやすく、嫌がらない可能性が高いです!
保冷剤の注意点
冷凍庫でカチンコチンに固めた保冷剤を直接肌に当てたり、薄い布で包んで長時間使用すると、凍傷や低体温のリスクがあります。冷却には、冷蔵庫で冷やした柔らかい状態の保冷剤や、氷水を入れた水枕などを使いましょう。使用する際は、必ず厚手のタオルなどで包んでください。
③ 【イチオシ!】そけい部+スパッツ
クーリングを嫌がる子でも一番やりやすいのが「そけい部(太ももの付け根)」です。
ガーゼに包んだり、お子さんのソックスに入れた小型の保冷剤を足の付け根あたりに忍ばせます。ワキの下や首よりも、お子さんが動いても忘れやすいようです!
この時、ゆったりしたパジャマよりも、肌に密着するスパッツやボクサーパンツなどのほうが、保冷剤が動かず固定できるので、おすすめです。

最後に:看病で親御さんが倒れないために
工夫次第で、意外とすんなりクーリングさせてくれることもあるので、ぜひ試してみてくださいね。
高熱のときはお子さんもしんどく、眠りが浅かったりしますよね。抱っこでは寝てくれるのに置いたら起きる!といったこともあり親も看病にグッタリ…。睡眠不足で免疫力が下がり、あげくは自分も風邪をもらって発熱…!なんてことも。
家族だけで乗り切れない!と感じた方は、お早目に病児保育やその他のサポートを検討してみてくださいね。
ノーベルは子育てと仕事の両立を応援しています!
両立でいちばん困ることは、子どもが病気の時の預け先。病児保育に頼る、という選択肢も考えてみてくださいね。
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