(2019.12.08更新)
ノーベルの保育品質
病児保育奮闘記|喜ばせようと必死な姿、純粋な優しさに感動の巻
こんにちは。保育スタッフの鎌谷です。
今回も保育であった楽しいエピソードを書かせて頂きます!
今回は、私指導スタッフと研修生スタッフとふたりで保育に伺いました。
お伺いしたのはもうすぐ4歳になる男の子、Aくん。
4歳にもなるとかなり言葉によるコミュニケーションがとれるのでとても楽しいです!
その日は前日からのご予約だったため、予めお母さまがお子さまに、初めて来るノーベルスタッフのことを話しておいて下さいました。
「ママが帰ってくるまで優しいお姉さんと楽しく遊んで待っててね」
Aくんは「うん」と快諾?!してくれたそうです。
ですが・・・
朝、訪問すると私と研修生の顔を見て、「嫌だ~!!」と地団駄を踏みながら泣いてお母さまに訴えています。
「大丈夫!ママはすぐに帰って来てくれるからね!病院もママも一緒に行ってくれるしね。まだまだママと一緒やで。」
と言うと、お母さまがAくんの気持ちを受け止めて下さったこともあり、じょじょに落ち着いてきました。
でもやっぱり私たちにはちょっと恥ずかしいのか、人見知り。
無理はせず、お母さまとのやりとりを側で見守りながら受診に行きました。
病院では怖くて泣いてしまうこともありましたが、よく頑張ってくれました。
お母さまも十分褒めてくださり、私たちも「すっごいやん!強かった!頑張ったね!」と頑張りを認めていると、お母さまと離れる時でも嫌がらずにバイバイできました!
薬局で薬を待っている間にいろんな絵本を読みました。
その中に虫の絵本があり、それがすごくヒットしたようで、
「あ!これな、保育園にもおってんで!」
と言いながら色々説明をしてくれます。
研修スタッフも保育経験はベテランなので、子どもとのコミュニケーションはばっちり。
薬をもらう頃にはすっかり仲良しに♪
帰宅し、昼食を食べた後、お店屋さんごっこをすることになりました。
Aくん:
「はい、このお皿はね、パンと~、お魚と~、デザートもついてます!
でも、デザートはご飯を食べてからしか食べれませんよ。
こっちのお皿には牛乳も入れておきますね~。」
私:
「もうお腹ぺこぺこなんで食べてもいいですか?」
Aくん:
「あ!!ダメです!やっぱりお皿はこっちへ持って行きます。
これがテーブルですよ~。こっちで食べて下さい~。」
テーブル(ダンボール箱)を見てみると、きちんとスプーンやフォーク、ナイフを準備してくれています。
こんなやりとりをしながら、プレートをかえっこして食べたりしていると、
Aくん:「えーっと、いいこと思いついた!早く食べた人にはこれとこれをプレゼントします!」
ウルトラマンとかいじゅうを見せながら嬉しそうに教えてくれます。
Aくん:「それから、遅かった人にはこっちをあげます!」
違う戦隊物の人形を1体見せながら嬉しそうに教えてくれます。
遅くてもご褒美はくれるようです。
私:「やった~!!!・・・でもな・・・食べんの遅いから難しいな・・・」
悲しい顔をしているとAくんはすかさず、
Aくん:「じゃあ、2人でジャンケンして下さい~。勝った人は2つで、負けた人が1つです。」
私と保育スタッフがお互いに「負けへんで~!!」と言いながら勢いよくジャンケンをすると、私が負けてしまいました。
保育スタッフも子どものように「やった~!!勝った~!!」と本気で喜びます。
私も「きゃ~!!負けた~!!」と言いながら盛り上がっていました。
そして・・・私が、悲しい顔をして、
私:「あ~あ。負けちゃった・・・そっちのおもちゃがよかったな・・・」
と言うと、すぐに、
Aくん:「はい~!やっぱり、負けた人がこれ2つです~!勝った人がこっちです~」
と私たちが持っているおもちゃを交換しました。
私も保育スタッフもびっくり。(笑)
Aくん:「はい!またジャンケンしてください~。今度は勝った人はこれをあげます~。負けたらこっちです~」
また、勢いよくジャンケンするとまたまた私が負けたので、さっきと同じように、
私:「あ~あ。また負けた~。」
と言うと、またすぐに、
Aくん:「はい~!やっぱり、負けた人がこれ2つです~!勝った人がこっちです~」
と私たちが持っているおもちゃを交換しました。
私も保育スタッフも思わず爆笑してしまいました。
その後、何度しても私が負け、その度にルールが変更になるので保育スタッフも、
「え~!せっかく勝ったのに~。」
とブーイング。すると
Aくん:「え~と・・・じゃあ、これをあげまーす!」
と違うおもちゃをあげていました。
「わぁ!!優しい!!」
素直なAくんは悲しい顔をしている人に喜んでもらおうと必死です。
私たち2人は思いやりのある行動に感動しました!!
その後楽しく遊びすぎて「眠くない~!」と言っていましたが、保育スタッフがあの手この手で、お子さまの気持ちを受け止めながらも巧みにお誘いすると、お布団に入ってくれました。
絵本を見たり、ももたろうのお話を聞かせていると、ぐっすりと眠ってくれました☆
Aくんが眠っている間にお母さまがご帰宅されたので、私たちはAくんにバイバイは言えずに帰りました。
すると次の日のアンケートでお母さまから、
「Aくんはとっても楽しかったようで、お昼寝から目覚めて保育スタッフがいなかったことがショックで泣いてしまいました」
という、なんとも嬉しいお声を頂きました♪
私たちもとっても楽しかった保育でした♪
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