(2026.04.28更新)
2030ビジョン提言
「子育てこそ、みんなで。」を実現する組織へ。2026年度事業計画会議を実施しました
こんにちは、ノーベル広報担当です。
4月15日(水)、半期に一度の事業計画会議を実施しました。
毎年上期と下期に1度ずつ実施される事業計画会議では、前の期の振り返りと新たな期の方針を全社で共有し、これからのノーベルについてスタッフ全員が考える時間を持ちます。
当日は約4時間のプログラム。冒頭では参加者全員でストレッチを行い、体をほぐしてからスタートしました。

2025年度の振り返り「垣根を超えて、共に創る」
2025年度は、「垣根を超えて、共に創る」をテーマに取り組んできました。
まるサポの正式スタートのための準備、そして実際に走り出した年でもあり、これまで以上に職種やチームの違いを越え、それぞれの経験や視点を持ち寄ることで、よりよい支援を生み出していくことを目指した1年でした。
病児保育事業では、二度にわたるインフルエンザの警報レベルの流行等、繁忙期が長期間続き、病児保育の対応件数は前年度を上回る結果となりました。予約件数が増加するなか、会員さんとの「100%対応」の約束を守るため11月以降は新規の入会をお待ちいただく状況となり、必要としている家庭にすぐにサポートを届けられないもどかしさも経験しました。そうした中でも、利用した方からはたくさんの感謝のお言葉をいただき、創業以来16年連続で「満足度95%以上」を維持することができました。
また、2025年は新たな法人・自治体との連携がスタートするなど、より多くの方にサポートを届けることができました。
10月には新事業「子育て家庭のまるごとサポート」が正式にスタート。事前申し込みの期間も含め、毎月着実に入会のご希望をいただき、サポート家庭数は半年間で累計58家庭に。「暮らしのサポート」のご利用希望も想定以上に多く、さらにサポートを広げていくための仕組みづくりや業務フローの改善、スタッフ採用が今後の課題として見えてきています。

2026年度は、「組織づくり」に注力
2026年度の方針の一つとして掲げられたのが「組織づくり」です。
なぜ今、「組織づくり」に力を入れるのか。その背景について代表の長谷から説明がありました。
大きなきっかけとなったのが、2020年以降のコロナ禍での出来事。
事業が大打撃を受ける中でたくさんのスタッフが離れる経験をしました。

その中で見えてきたのは「スタッフが安心して働けない組織では利用者さんも守れない」ということ、そして「誰かの犠牲の上に成り立つ支援は長く続かない」という気づきでした。
その時から、働くスタッフを「いちばんに」考えると決意し、組織のあり方の見直しを進めてきました。
また、15年以上続けてきた病児保育事業では、「ルールを増やすことで現場の判断や柔軟な対応を制限し、本来もっと力を発揮できるはずのスタッフたちの可能性を奪っていないか」ということも問題意識としてあがってくるようになりました。
ノーベルが掲げる「子育てこそ、みんなで。」のビジョンを実現するためには、担い手が誇りと責任を持ち、イキイキと働ける環境・組織づくりが必要なのではないか—―。
そのような思いから、今年度は「組織づくり」を本気で進めることを決心します。
「信頼」で成り立つ組織、ビュートゾルフからの学び
組織づくりを進めるにあたり、参考にしようとしているのがオランダで訪問看護を行うビュートゾルフという団体です。
現場のチームを主体とした自律的な運営がなされ、採用やケアの方針も含めて意思決定を行う。管理職を置かず、情報をオープンにしながら、信頼を前提に成り立っている組織です。
このビュートゾルフの組織運営のあり方をノーベルにも取り入れられないかと考え、NPO法人home’s viの協力も受けながら3年以上かけて学びを積み重ねてきました。
そしてついに昨年、3年間の学びの集大成として、代表を含む数名が現地を視察訪問しました。

ビュートゾルフの視察の様子(2025年9月)
4日間の視察プログラムを通して、スタッフ一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、主体的に判断しながら働く姿や、管理や統制ではなく信頼をベースとした組織運営が実践されているのを実際の目で確かめることができました。
「信頼にステップはない」という言葉に強く感銘を受け、「現場が判断し、支援をつくっていく組織」への可能性を強く感じる経験になりました。
「管理する組織」から「ともに創る組織」へ
こうした学びを踏まえ、ノーベルがこれから目指すのは、「誰かが正しく管理する組織」から「互いを信頼し、ともに創る組織」への転換です。
スタッフ一人ひとりが意思決定の主体となり、自分の経験や強みを生かしながら、目の前の家庭にとって最善の支援を考えていく。そのために、必要なルールは見直し、情報を共有しながらチーム単位で判断できる体制へと移行していく。
これは単なる仕組みの変更ではなく、これまでの前提や価値観を問い直す大きな挑戦でもあります。
変化に向き合うスタッフの声
共有された方針を受け、会議の中では前半と後半で2回、スタッフ同士が感じたことやこれからの組織について意見を交わす時間を持ちました。
本部スタッフからは、「組織をどうつくっていくか」という視点での声が多く聞かれました。ルールの見直しや、新しい組織のあり方に対しては戸惑いもある一方で、自分自身も関わりながらよりよい形をつくっていきたいという前向きな姿勢が見られました。
<本部スタッフの声>
・まだ具体的なイメージが持ちきれていないが、現場の意見をもとに組織をつくっていけることに可能性を感じる
・これまでのルールや前提を見直すのは簡単ではないが、背景を整理することで変えていけるのではないか
・自分の得意や経験を、これからの組織づくりにどう生かせるかを考えていきたい
・一人ひとりが意思を持って関わる組織になっていくことに期待している

一方、保育スタッフからは、日々の保育に根ざした具体的な視点からの声が多く挙がりました。実践に即した不安とともに、任されることで広がる可能性ややりがいへの期待も語られ、「自分にできることから関わっていきたい」という前向きな意見が印象的でした。
<保育スタッフの声>
・どこまで現場で判断してよいのか不安はあるが、任せてもらえることでやりがいにつながると感じる
・ルールがあることで安心してきた面もあり、柔軟さとのバランスを大切にしたい
・自分の判断で支援できる幅が広がることで、よりよい保育につながるのではないか
・まるサポと病児保育の連携を深めることで、もっと家庭に寄り添った支援ができそう
・不安はあるが、ノーベルの一員として、新しい組織の中で自分にできることを考えていきたい

保育スタッフ向け事業計画会議の様子
立場や経験は異なっても、「よりよい支援を届けたい」という思いは共通しています。
期待や不安の両方を抱えながらも、それぞれがこの変化を自分ごととして受け止め、組織の一員として関わっていこうとしている——そんな前向きな空気が感じられる時間となりました。
これからに向けて
2026年度は、病児保育とまるサポ、それぞれの価値をさらに磨きながら、両事業の連携を強化していきます。
あわせて、それらを支える組織のあり方についても見直しを進めていきます。
「子育てこそ、みんなで。」というビジョンを実現するために。
私たちの取り組みや変化の過程も、これから少しずつお伝えしていけたらと思います。
今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
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