(2026.04.01更新)
代表長谷亜希ノート
【まるサポ開発の舞台裏⑦】まるサポ・クリエイティブの全貌~想いを「カタチ」にする力。~
2026年度がスタートしました。
「子育てこそみんなで。」というメッセージを掲げ、私たちが全力で取り組んでいる新事業「まるサポ(子育て家庭のまるごとサポート)」。
このサービスが世に出るまでには、数えきれないほどの試行錯誤がありました。今回は、これまでの連載に引き続き「舞台裏シリーズ」の第7弾として、まるサポの「クリエイティブ」についてお話ししたいと思います。
なぜ、私たちはこれほどまでにデザインや言葉にこだわるのか。そこには、ノーベルが創業時から大切にしてきた「伝え方」の哲学があります。
コトバやデザイン一つで、こんなにも人にインパクトを与え、心を動かせるのかと学んだ創業時
ノーベルのクリエイティブへのこだわりは、2011年の創業当時に遡ります。 当時、世の中には「病児保育」という言葉すらほとんど浸透していませんでした。親御さんが仕事を休めず困り果てている現状があるのに、どうすればその解決策としての私たちの活動を知ってもらえるのか。
そんな時、電通のクリエイティブチーム「おかんカンパニー」の皆さんが、ノーベルの志に共感し、ボランティアでサポートを申し出てくださったのです。
そこで生まれたポスターを見た時の衝撃は、今でも忘れられません。

(※のちに、このポスターは広告業界東京コピーライターズクラブ新人賞を受賞しました。)
単に情報を整理するのではなく、相手の目線に立ち、置かれている状況を想像し尽くして放たれるメッセージ。クリエイティブとは、単なる「装飾」ではなく、届かない声を届けるための「架け橋」なのだと、私はこの時深く学びました。
また、この頃からノーベルの制作物には、あえて生身の人間ではなく「キャラクター」を多用するようになりました。 私たちの活動は、どうしても「大変さ」や「しんどさ」という社会課題を伝える場面が多くなります。しかし、私たちはその先にある「子育ての楽しさ」や「ポジティブな未来」を表現したい。 キャラクターというフィルターを通すことで、深刻になりすぎず、どこかホッとするような、ノーベルらしい温度感を大切にしてきました。
「まるサポ」という名前、そして言葉の力
さて、今回の「まるサポ」です。 今でこそ親しみやすく呼んでいますが、2024年のモニター実施時の仮称は「子育て家族のまるごとサポート」という、至って真面目で少し長いネーミングでした。
「子育て世帯の困りごとを、まるごと総合的にサポートする」 その決意だけを胸に走り出しましたが、モニター期間中はまだデザインもロゴもありませんでした。しかし、正式リリースに向けて、私たちは再び「言葉」と向き合うことになります。
ここでも絶対に譲れなかったのは、「大変さやしんどさを、そのままダイレクトに伝えないこと」です。
今回、ライティングや構成の整理を依頼したのは、長年ノーベルを支えてくださっているコピーライターの芦田裕美子さんです。 芦田さんは、まるサポの本質を理解するために、何度も何度も長時間にわたる私たちのミーティングに参加してくれました。私たちの抽象的な想い、泥臭い現場の悩み、そして未来への希望。それらをすべて吸い取って言語化してくれた構成案は、まさに「さすが」の一言でした。
中でも、私が一番感動した言葉があります。

この「昨日よりちょっとうまくいく日常」というフレーズ。これこそが、まるサポが目指す姿そのものです。 誰かに頼ることで、劇的に人生が変わったり、理想のキラキラした生活が手に入ったりするわけではないかもしれない。けれど、誰かに頼ったことで「昨日よりちょっとだけ、うまく回ったな」「頼ってよかったな」と思える。その小さな「ちょっと」の積み重ねこそが、1人じゃない安心感になると確信しています。
また、「我が家にあったサポートは探さなくてもつくってくれるよ」という言葉も、私たちの想いを代弁してくれています。 親御さんは、時間も心の余白もない中で、自分たちに合う支援を「探す」ことすら困難な状況にいます。だからこそ、私たちがそれを作るんだ。その自負を、温かい言葉に込めていただきました。
「頑張らなくてもいいよ」を伝えるデザイン
言葉が定まったら、次はそれをどう視覚化するか。 デザインのディレクションをお願いしたのは、DRIVEの生形剛さんです。
まずはロゴデザイン。いくつもの案を並べ、チーム全員で吟味しました。

そして生形さんが提案してくれたのが、イラストレーターのmakomotaroさんとのコラボレーションでした。
出来上がってきたメインビジュアルを見て、私たちは一瞬で心を掴まれました。 大きなシロクマの上に、人がちょこんと乗っているイラスト。

これなんです。この「頑張らなくてもいいよ感」。 「何とかしてあげます!」という強い押し付けではなく、ただそこにいて、ゆったりと支えてくれる安心感。

ありのままの姿で、まるサポに身を委ねていいんだよ、というメッセージ。 これこそがノーベルらしさ。
10数年の時を経て。創業を支えたくれた「おかん」との再会と共作
そして最後に紹介したいのが、まるサポ動画について。
まず、この動画に登場してくださっているのは、実際のモニター家庭だった会員さんです。 まるサポの利用シーンを撮影するということは、家庭のリアルな、時には「うまくいっていない」部分を見せることでもあります。この場を借りて、改めて深く感謝いたします。
そして、この動画の構成を練ってくれたのは、創業時にボランティアで支えてくれた「おかんカンパニー」のメンバーでした。 十数年の時を経て、またこうして新しい挑戦を共に歩めたこと。プロとしての鋭い視点と、同じ「親」としての温かい眼差しで、1分1秒、1文字1文字にこだわって構成を考えてくださったこと。胸が熱くなる再会でした。
こうして、まるサポのクリエイティブは完成しました。 関わってくださったすべてのクリエイターの方々に共通していたのは、プロ意識。
おかげさまで、まるサポという新しい挑戦を、正しく、そして温かく世の中に伝えるための「土台」ができました。
まるサポは、これからもこのクリエイティブに込めた想いをカタチにすべく、一組一組のご家庭に向き合い、「昨日よりちょっとうまくいく日常」を届けていきます。
2026年度も、ノーベルをよろしくお願いいたします!
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