
(2025.10.01更新)
代表長谷亜希ノート
まるサポ開発の舞台裏①頼れなかった私が、頼れる未来をつくる
まるサポをリリースしてから、多くの反響をいただきました。
そして今日、ついに正式にまるサポがスタートの日を迎えます。
ここまでの道のりは決して平坦ではなく、本当にいろんな出来事がありました。
でも、その一つひとつを乗り越えられたのは、たくさんの仲間や支えてくださった方々のおかげです。
これからは、”まるサポの開発の舞台裏”を、皆さんと一緒に振り返りながら分かち合っていきたいと思います。
”頼れなさ”を超えて
ここまでの歩みをお伝えする前に、まずは私自身の話をさせてください。
なぜなら、まるサポができた背景には、少なからず子育て支援団体の代表という立場でありながら、当時、子育てを頼れなかった私自身の葛藤があったからです。
私は、人に頼ることがとても苦手でした。出産後に頼れたのは実母だけ。
2017年、第一子を出産してから(2020年に第二子を出産)、
子育てと仕事に追われ、「なんでこんなにしんどいのだろう」と、どちらも中途半端である自分に自信をなくしていました。
「自分がやらなきゃ」と思い込み、でも頼ってみようと決心をし、情報を探しても複雑でわかりにくく、問い合わせても冷たい対応に心が折れ、諦めたときもありました。
自身が病児保育をする立場だったからこそ、求めているレベルが高くなっているのか。
仕事では「頼ってくださいね」と自信を持って言えず、すごく悩んだ時期がありました。
でも、2022年頃からスタートした調査を通して、気づいたのです。これは私だけの問題ではなかったんだと。多くの人が心身余裕がなく、情報にたどり着けず、たどり着いたとしても情報が複雑で諦めてしまう。結局は家事も育児も家庭の中だけで抱え込み、「頼りたくても頼れない」のだと。
だったら、頼れるようにしたらいいのではないか。そうして生まれたのが「まるサポ」です。
日本は「子育てしやすい国」ではない現実
日本は子どもを産み育てやすい国か?という問いに、6割以上が「そう思わない」と答えています。
その理由が3つ。
【2】 余裕がない(育児家事の時間が圧倒的に不足)
【3】 心身の負担(子育てによる精神的・身体的疲れ)
そして、私たちはさらにこの①~③の要因を深堀りしたいと思い、独自調査を実施しました。そこで得たインサイトが「頼りたくても頼れない」「世の中の子育てサービスや制度が使えていない、使えない」現状があるということでした。
共働きが当たり前の時代になっても、家事や育児の責任はほとんど家庭の中だけ。
これらを無償労働として換算すれば、その額はなんと約150兆円、GDPの約25%。
それだけの価値ある営みが、誰にも認められず、頼れず、孤独に担われている現実があるのです。
救世主あらわる
それなら「頼れる」ようにすればいい、と。単純な発想からスタートしました。そして、私は重要なことを決めました。それは「サービスの幅を決めない」ということ。
正直、みんな戸惑ったと思います。どうやってそれを実現するんだろうと。正直、私にも答えはありませんでした。
ただ、わかっていたのは子育て家庭100家庭あれば100通りの困りごとがある。みんな違う、それが当たり前。そんな中、こちらが●●をします!ということ自体がおかしいと思ったのです。
さて、どうしたものか。
そんな時に、友人の上木誠吾氏が新しい会社を立ち上げたというFacebook投稿が私の目に留まったのです。それは行動経済学・認知行動科学・心理学で社会課題を解決する専門集団CoBe-Tech株式会社を立ち上げたと。
実際に送ったメッセージをそのまま掲載します。
例えば、行動の一部として「①パートナーに頼る②第三者に頼る③自分のありたい姿を知る」こんな行動をとれるよう背中を押す作業をコツコツ積みかさねていくと、納得して働き、納得して預け、心身共に余白を持つ、私たちの理想とする両立に向かうのではないかと思ってまして、こういう行動変容を起こすために行動経済学や認知行動科学が活かされるということなのかな?と勝手に投稿を見て思い、思わずメッセしました。
乳がん検診率を上げるように、ヘルプシーキング力をあげていくそれによってwellbeingを実現する。そういったことを立ち上げた会社で可能だったりするのでしょうか。もし、全く違うよ!ということであればすみません…別でこんなことに活かせるよ!ということであればぜひ教えていただきたく。忙しい中すみません…!よろしくお願いします。
すぐにメッセージは返ってきました。
属人的ではなく、「気持ち」や「思いやり」だけで成り立つのではなく、科学的アプローチという手法で、100家庭あれば100通りのサポートができるんだ!と希望がもてたのを今でも鮮明に覚えています。
私はこれまでの経験を活かし、今の子育て世帯のために、そして次の世代のために、諦めずに新しいものを生み出していくんだ。そう強く決意しました。
そしてその決意こそが、まるサポに込めた私の想いです。
✍️ さて、次回の「舞台裏シリーズの予告」です。
・新しい事業の開発に、お金かかるよね?
・CoBe-Techとの開発秘話
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