(2022.04.11更新)
保育者として働く
病児保育事業の実施や利用者は増えている?
こんにちは、ノーベル採用広報担当です。今回は、ノーベルがメインの事業として行っている「病児保育」の最新の動向についてお伝えできればと思います。
ノーベルの訪問型病児保育は、一部の自治体とは連携して実施していますが、基本的にはNPO法人として独立して行っている事業になります。一般に自治体などが運営する病児保育事業は、保育園の併設だったり、小児科や病院に併設されたりと、その多くが施設型の病児保育となっています。ノーベルのような訪問型の病児保育は、まだまだ少数派です。
病児保育のニーズは、保育園のニーズが増加しているのと同様に増えています。では実際にどれくらい実施事業者や利用者が増えているのでしょうか。
例えば、厚労省が毎年実施している各自治体の多様な保育の実施状況についての調査があります。
上記が病児保育を実施している園などの数になります。こちらを見ると、実施か所数は年々増加しています。
また利用者数は、下記の図のようになります。
昨年は少し減少していますが、こちらは新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務などの親御さんが増えたため、と考えられます(ノーベルでも昨年は保育数が大きく減少しました。)。全体としてはこちらも右肩あがりです。
上記から、どんどん病児保育が広がっているのが分かります。
しかし、保育園の数は全国で約43,000園もあり、その利用児童は約270万人(社会福祉施設統計調査)となっています。病児保育の数は増えてはいるものの、まだまだ足りていないのが分かります。
そして、施設型の保育では定員の問題や、地方では預け先が遠いなど、場所の問題などもあります。そして、子どもの病気は突然やってきます。いつ病気になる子がどれくらいいるのか、という予測がしづらく、多くの施設は設備の固定費や人件費などで赤字を抱えています。
こうした病児保育の現状を踏まえ、今後ノーベルでは「病児保育の担い手育成事業」も進めていきます。
Google.org インパクトチャレンジ for Women and Girlsにノーベルが採択されました!
厚生労働省によると、保育士登録者数約154万人のうち、潜在保育士の人数は約95万人と毎年増え続けています。また、訪問型の保育者は、施設型の保育者と異なり、国の処遇改善やキャリアアップ政策の対象にも含まれておらず、職員同士のつながりや学びの機会も乏しい実情があります。
こうした現状を変えるべく、学びのプラットフォームを作るための準備をいま、Googleなど大手企業の助成も受けながら進めています!
現状でも、こうしたプロジェクトには現場の病児保育スタッフにも関わっていただき、保育の現場に合ったプログラムの作成やノーベルの病児保育の在り方をみんなで考えて、実際に手を動かして形作っています。
病児保育の依頼が少ない時期などには、こうしたプロジェクトをはじめとした事務所での活動にも関わることができます。現場で病児保育の実践をしつつ、スタッフどうしで病児保育のノウハウを共有しあったり、より安全で安心できる病児保育のあり方を深めることもできます。
ぜひ、こうした活動にご興味のある方はノーベルの病児保育スタッフにご応募ください!皆さんのひとり一人のチカラが、日本の病児保育を変える力になります!
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