Google.org インパクトチャレンジ for Women and Girlsにノーベルが採択されました!
この度、ノーベルは、Google.org が全世界を対象に実施する助成金プログラム「Google.orgインパクトチャレンジ for Women and Girls」に採択されました。今回、全世界から約8,000件の応募があり、ノーベルはそのうちの34団体・組織の1つとして選出。これによりノーベルは、Google.orgより85万ドルの資金提供とアクセラレータプログラムへの参加機会を受け、<訪問型保育者のための学びとつながりのプラットフォーム>の構築に着手します。
●子育てと仕事の両立が無理ゲーな日本
日本の長時間労働環境、強い性別役割分担意識、三歳児神話のような根拠のない子育て観、そして先進国最下位レベルの子育て支援不足による子どもの預け先の不足等々。様々な要因が重なり、第1子出産後に仕事を辞める女性が5割に及び、子育てと仕事の両立が難しい社会が令和の現在も続いています。これは両立したい親だけの問題ではなく、日本の人口や労働人口減少に直結する喫緊の社会課題であることは言うまでもありません。
●「預ける」選択肢を増やすためにも「保育の担い手」の社会的地位向上へ
厚生労働省によると、保育士登録者数約154万人のうち、潜在保育士の人数が約95万人と毎年増え続けています。訪問型の保育者は、施設型の保育者と異なり、国の処遇改善やキャリアアップ政策の対象にも含まれておらず、職員同士のつながりや学びの機会も乏しい実情があります。保育者の働き方、処遇改善等に加え、訪問型の保育者たちが、自分たちの仕事に誇りを持ち、いきいきと働き続けられる環境、質の高い保育を提供するために学び続けられる環境が必要です。
●<訪問型保育者のための 学びとつながりのプラットフォーム>構築に着手
本プロジェクトでは、これまで12年の訪問型保育、保育者育成の知見を活かすとともに、保育・医療・福祉・テクノロジー・コミュニティづくり等の各領域の専門家とも新たに協働し、訪問型保育に関する学びを体系的にプログラム化。オンライン上や対面で保育者同士が繋がり、ともに学びあえるプラットフォームを構築します。
ひとりひとりの子どもに合わせた遊びをともに楽しみ、親の子育てや生活にまつわる困りごとを聴き、必要であれば支援機関に繋げる等、親子に寄り添う保育者がこのプラットフォームを通じて増え、結果、親たちが頼れる存在を得て、安心して預け、働き、経済活動に参加する循環を目指します。
本支援の申請・選考過程においては、セクターや国境を越えてより良い社会づくりへ共創するリーダーや組織の協働プログラム・研修・コンサルティング等を行う 一般社団法人WIT (代表理事:山本未生)と協働し、ノーベル初となる海外組織からの資金提供を得ることができました。
経済的理由で保育を利用しづらい困窮世帯への支援、保育者の処遇改善等、協働パートナーとともに、国内外で積極的にファンドレイジング等を行い、社会全体での助け合いの仕組みを拡充してまいります。
●Google.org インパクトチャレンジfor Women and Girls
https://impactchallenge.withgoogle.com/womenandgirls2021
Googleの慈善団体であるGoogle.orgが、ジェンダーの不平等という課題に対して、女性や少女たちの経済的・社会的活躍を促進するための革新的なアイデアを募集。採択された34団体・組織に対して、総額2,500万ドルの資金提供やアクセラレータプログラム等を提供し、プロジェクトの推進をサポート。