(2016.04.18更新)
代表長谷亜希ノート
【ご報告】Google impact Challengeの中間報告会
こんにちは。代表の高です。
まず、九州・熊本の震災で亡くなられた方のご冥福を、深くお祈りいたしますとともに、
被災された方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
色々と思うことはありますが、今できることとしては、普段通りに目の前のことを1つ1つ丁寧に。
さて、本日は題名のとおりです。
今月の4月4日に首相公邸にてGoogle impact Challengeの中間報告会がありました。
Google impact Challengeといえば、、、
まさかのまさか。
ノーベルがみなさんの投票のおかげで1位を獲得「みんなのグランプリ賞」をいただきました。
あれから、1年。 早いですね。
この1年間、色んな方と会うたびにGoogle impact Challengeのことを聞かれます。
それだけ、インパクトのあった出来事だったんだと、またたくさんの方に応援していただいたんだと感じます。
みなさんの投票でいただいたグランプリですので、
中間報告会もかねて、今のノーベルがどういう段階かをお伝えしたいと思います。
私たちが提出したプログラムは 「助けて」と「助けたい」をつなぐマッチングアプリ。
病児保育を通してさまざまなお母さんたちと出会い、
そもそも病児保育が必要な社会に対しての疑問がわいてくると同時に
人間が生きていくためには「衣」「食」「住」「働く」「繋がり」 この5つが必要だということに気づきました。
お金で解決する社会に疑問を感じ、 お金以外の資本、
それは繋がりや信頼という資本を生み出すことが必要なのではないか。 からスタートしました。
私自身、この5,000万円を使うにあたって、気をつけたことは3つ。
①アイデアベースであることを自覚する。
②必ず事業性のあるものにしなければいけない。
③組織基盤を整える。
この1年間はこの3つに注力しました。
当時、事業規模が5,000万円程だった団体が5,000万円をとったわけです。
私たちは設立から5年間かけて、5,000万の事業を作ったわけです。
それがいきなりぼんっと事業をしていないのに、5,000万円入ってくるわけです。
NPOで1億円を超えている団体は数%。
これは危ないと思いました。
しっかり、基盤を作り、継続した事業を創らなければいけない。
人が増える、投資する額が増える、=基盤を整える、継続した成長事業を創る。
ということで、私はかなり慎重でした。
すぐにアプリなどの手段を創るのではなく、調査と基盤を整えることに1年間かけました。
1年間の調査で見えてきたことは
<助けてほしい側>
●母子家庭だけに限定するのではなく、低所得を対象でいいのでは。
●助けてほしい種類は多岐にわたるが、子育てにおいてはモノより人手が必要。
●既存のサポートは使い勝手が悪い。
●経済的貧困もあるが、孤立・時間による貧困が目立つ
<助けたい側>
●お金やモノの支援はできる限りしたい。
●短時間であればボランティアでも大丈夫。
●週5で子どもを見るのは負担。
●子どもが病気の時に預かるのは負担。
●競合他社の登録者数は多いが実績数(マッチング数)が少ない。
どれだけの「いざ!」に応えられるのかがポイント、そして、その「いざ!」に応えるのか。
でてきた課題は3つ。
■膨大な種類のサポート(衣・食・住・働く・つながり)が必要でまとまらない。失敗の可能性が高い。
■その中でも必要なものはモノよりもヒト
■ただ、ヒトとなった場合は地域の担い手が(人的資源)不足
解決策としては
■どこからスタートするのか再度話し合う
■実績をしっかり出すための設計が必須
■担い手の育成
これらをどうテクノロジーと組み合わせるのか。
そういったお話を中間報告でしました。
中間報告会ではアプリにこだわらなくてもいいのではないかといったご意見もいただきました。
今年はいよいよ作っていく段階に入ります。
テクノロジーの発展・進化はめまぐるしく、今のモノで解決策をつくると、
2020年にはマッチできないものになっている可能性があり、
このテクノロジーの可能性と人と人のつながりをどう繋げていくのがいいのか。
外部のアドバイザーにも入っていただき、色々と試行錯誤しています。
首相公邸というなかなか入ることができない場所での中間報告。
スタッフを連れていきたかったのに、繁忙で、私1人。。。審査委員のみなさまと一緒に。
いつもノーベルを応援してくださってるみなさま、また、色々とブログで報告させていただきますね。
▼Google impact Challengeとは
「世界をよくするスピードをあげよう」というコンセプトで様々なテクノロジーの活用を通じ、
社会問題の解決にチャレンジする非営利団体を支援するプログラム https://impactchallenge.withgoogle.com/japan
※ノーベルはこのプログラムで一般投票1位の「みんなのグランプリ賞」をいただきました。
https://nponobel.jp/impactchallenge-withgoogle/
RELATED POSTS
代表長谷亜希ノート
代表長谷亜希ノート
代表長谷亜希ノート