夏風邪・咳で眠れない時の対処法|子どもの病気乗りきり術
こんにちは。ノーベル事務局です。
ここのところ記録に残るほどの酷暑が続いていますね。外気と室温の温度差が大きく、体調を崩しやすい時期です。
ノーベルの病児保育でも、咳や鼻水などの、いわゆる風邪症状でのお預かりが急増中です。
特に、エアコンのために閉め切って汚れた室内の空気や気温差の影響などで、咳が多く出ているお子さんが多くなっています。
今回はこの「咳」にテーマを絞って、「夜、咳き込んで眠れない・・・」という時の対処法について、ノーベルの病児保育スタッフが実践しているケアをお伝えします!
◆どうして眠っているときに咳がひどくなるの?
病児保育のお預かりの中で、特に咳が出やすく「辛そう」と感じるのは、お昼寝の時間です。
ご家庭でも、「夜中になると咳が止まらなくなり眠れない」「ほぼ熟睡できず、朝からボーッとしていてかわいそう…」ということはありませんか?
そもそも、どうして眠っているときに咳が出やすくなるのでしょうか?
それは、眠くなると自律神経が「安らぎモード」の副交感神経に切り替わりますが、そのとき、気管支や鼻腔、喉の粘膜などの気道の粘膜の緊張も緩んでしまい、すぼまって狭くなってしまうからなんです。
喉が腫れていると、咳が出やすくなります。
さらに、鼻水や鼻づまりの症状があると、喉に鼻水が落ちてその刺激で咳が出やすくなってしまいます。
◆お部屋の湿度と、こまめな水分補給を。
咳が出て眠れないようなときは、こまめな水分補給や、お部屋の湿度がとても重要になります。
ノーベルスタッフも、加湿器や濡れタオルをお部屋に干して湿度を保ったり、水分をこまめに摂れるよう、時間をみながらお子さまに水分を勧めていますよ。
熱帯夜のためエアコンは付けたままのご家庭も多いかと思いますが、空気が乾燥しすぎないよう、気を付けてあげてくださいね。
◆咳で眠れないときの対処法 ~咳がラクになる体勢~
では、咳が出て眠れないときの対処法として、ノーベルスタッフ直伝・咳がラクになる体勢をご紹介!ぜひ試してみてくださいね。
<1>頭の下に枕や、座布団などを挟んで状態を高くしてあげる
まずは、頭を高くして、胸元が傾斜するように上体を起こして寝かせてあげてください。
呼吸も楽になりますし、痰や喉に落ちてきた鼻水が飲み込みやすくなり、喉にからみにくくなるので、咳や鼻づまりが楽になります。
このとき、枕などで首から頭だけを高く上げるのではなく、写真のように、身体の上体全体を起こしてあげることに注意してくださいね!
<2>状態を起こして座らせてあげる
<1>の姿勢を試してみても止まらない場合は、いったん、完全に身体を起こしてしまいましょう。
お尻を床につけて座らせます。(角度は90度くらいに)
<3>抱っこで肩に乗せてあげる
抱っこできるくらいのお子さんであれば、お子さんと向かい合わせになって、片方の肩に乗せて上体を丸まるように抱っこしてあげましょう。(赤ちゃんにミルクを飲ませたあとのゲップの体勢です)
<4>布団等を丸めてその上に覆いかぶさる体制をとる
長時間の抱っこができない場合であれば、丸めた布団や重ねた布団・バスタオル等に覆いかぶさらせるようにして、背中を丸める体勢をとらせます。
<3>の体勢を、布団で代用して作ってあげるイメージです。
※小さなお子さんの場合は窒息の危険性があるので、顔を横にして、必ず大人がそばで呼吸を確認できる場合のみおこなってください。
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いかがでしたか?年齢や体格に応じて楽な体勢は変わってきます。
体勢を変えてみるだけで呼吸はずいぶん楽になると思いますので、ぜひいろいろと試してみてあげてくださいね。
◆しんどいときは、周囲のサポートを活用しよう。
子どもが高熱や咳で眠りが浅くなると、親も睡眠不足になってしまって大変ですよね。
自分まで体調を崩してしまったり、でも仕事もなかなか休めず、苦労している親御さんも多いかと思います。
そんな時は、私たちのような病児保育のお助けサポートをぜひうまく活用してくださいね。
しんどい時は周囲に頼って、乗り切っていきましょう!
また、大阪・谷町四丁目の一時保育室「ノーベルさんのおうち」では、ノーベル病児保育の会員様でなくとも、時間単位で一時保育をご利用可能です。ぜひお気軽にご利用くださいね。