ノーベルと学ぶ保育

子どもの病気乗り切り術|「RSウイルス」にご注意!&咳で眠れない時の対処法

こんにちは!ノーベル事務局です。
早いもので8月ももうすぐ終わりですね・・・!
そして、これから注意してほしい病気が「RSウイルス感染症」なんです。

ノーベルでのお預かり記録でもよく目にする病名で、特にここのところ急に増えたな、という印象です。

「RSウイルス」といえば、以前は秋~冬の感染症というイメージでしたが、数年前から流行する時期が徐々に早くなり、2016年以降は、夏から増加し、秋にピークを迎えるパターンになってきています。

「大阪府感染症情報センター」のデータを見てみても、8月終わりから9月にかけて感染数がピークに。

というわけで、今日は「RSウイルス感染症」について、ご紹介したいと思います!
また、RSウイルスの症状で代表的なものが「咳」なのですが、咳が続いて眠れない!という時のための対処法も、お伝えしていきますね。

RSウイルスの症状とは?

RSウィルス感染症とは?

RS(Respiratory Syncytial)ウイルスによる急性呼吸器感染症です。

潜伏期間と好発年齢

潜伏期は4~6日程度、乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ全員が2歳までに感染します。
その後も一生の間に何度も感染を繰り返すと言われており、高齢者の気管支炎や肺炎の原因にもなることがあります。

症状

鼻水、咳から始まり、その後38~39度の熱が出て風邪のような症状があります。軽い鼻かぜ程度ですむ場合から、咳がひどくなると気管支炎や肺炎になってしまうことも。
特に乳幼児ほど重症化しやすく、年齢が上がるほど症状は軽くになる傾向があります。また、乳児の場合は、母乳やミルクを与えてもむせて飲めなかったり、呼吸が速く、浅くなることがあります。
時には呼吸困難になり、入院が必要となることも。

感染経路

飛沫感染と接触感染となります。
気道分泌物(鼻水や痰、だ液など)から咳やくしゃみで生じた飛沫を吸い込んだり、
気道分泌物が付着したおもちゃを舐めることなどによって、ウイルスが目・のど・鼻の粘膜に付着して感染します。

予防方法

飛沫・接触感染なので、基本は「手洗い・うがいの徹底」となります。
舐めまわしたおもちゃや身の回りの消毒も有効です。消毒用エタノールなどでこまめに消毒しましょう。

<参考>国立感染症研究所感染症情報センター

咳で眠れないときの対処法について

RSウィルスに感染すると、咳が続く事に悩まされますよね・・・。
そこで、普段ノーベルの保育スタッフが実践している、咳が出ているお子さまへの対処法をご紹介させていただきます!

RSウイルス以外にも、咳が止まらなくて困る病気は多くありますので、お子さまが咳が出て辛そうな時はぜひ試してみてくださいね。

どうして眠っているときに咳が出やすいのか?

日中よりも、夜中、眠っている時に咳が止まらなくて眠れない、ということはよく起こりますよね。
ノーベルのお預かり中でも、特に咳が出やすく辛そうに感じるのは、お昼寝、午睡の時間です。
そもそも、どうして眠っている時に咳が出やすくなるのか?
それは、眠くなると、自律神経が交感神経から副交感神経に切り替わりリラックスモードへ移りますが、その時、気管支・鼻腔・喉の粘膜などの気道の粘膜の緊張が緩み、すぼまって狭くなってしまうからなのです。

さらに、喉が腫れていると咳が出やすく、鼻水・鼻づまり症状がある場合は、喉に鼻水が落ちて咳が出やすくなってしまいます。

お部屋の湿度と、こまめな水分補給が大事

咳が出ているときは、こまめな水分補給や、お部屋の湿度がとても重要です。
ノーベルスタッフも、加湿器や濡れタオルをお部屋に干して湿度を保ったり、水分をこまめに摂れるよう、時間をみながらお子さまに水分を勧めていますよ。

水分補給

咳が出にくい、眠るときの体勢4つ

今回は、水分補給や湿度の他に、咳で眠れない時の対処法として、眠る時の体勢についてご紹介させていただきます。下記の4つが、咳が出るときに楽になる体勢ですので、お試しくださいね!

頭の下に枕や、座布団などを挟んで状態を高くしてあげる

まずは頭を高く、胸元が傾斜するように上体を起こして寝かせてあげて下さい。
呼吸も楽になりますし、痰や喉に落ちてきた鼻水が飲み込みやすくなり、喉にからみにくくなるので咳や鼻づまりも楽になります。
注意が必要なのは、枕などで首から頭だけを高く上げるのではなく、写真のように、上体全体を起こして下さいね!

頭を高く

上体を起こして座らせてあげる

「上体を起こす」を試してみても止まらない、という場合は、完全にいったん体を起こしてしまいます。お尻を床につけて座らせます。(角度は90度位に)

上体を起こして座る

抱っこで肩に乗せてあげる

抱っこできるくらいのお子さまであれば、お子と向かい合わせになって片方の肩に乗せて、上体を丸まるようにように抱っこしてあげましょう。(赤ちゃんがミルクを飲んだ後にゲップする体勢です)

抱っこで肩に

布団等を丸めてその上に覆いかぶさる体勢をとる

長時間の抱っこが出来ない場合は、丸めた布団や重ねた布団、バスタオル等に覆いかぶさるようにして、背中を丸めるような体勢をとらせてあげましょう。
(抱っこの体勢を、布団で代用して作ってあげるイメージです)

布団の上にこども

※小さなお子様は窒息などの危険性があるので、顔を横にして、必ず大人がそばで呼吸を確認できる場合にのみ、行ってください。

体勢を変えてみるだけで、呼吸はずいぶん楽になりますよ。年齢・体格に応じて楽な体勢はかわってくるので、ぜひいろいろと試してみてあげて下さいね。

ノーベルは子育てと仕事の両立を応援しています!
両立でいちばん困ることは、子どもが病気の時の預け先。病児保育に頼る、という選択肢も考えてみてくださいね。
「ノーベルの訪問型病児保育」くわしくこちら>>

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