保育者として働く

病児保育奮闘記|病院嫌いのMちゃんとの約束の巻

日々の保育で出会うお子様とのやり取りをご紹介する保育スタッフ奮闘記。
今回は、保育であった楽しいひとコマをお伝えしたいと思います。

お子様プロフィール
Mちゃん:3歳11ヶ月

先日お伺いしたのは初めてのお預かりのMちゃん。
せっかくの遠足の日にお熱がでてしまい、保育園はお休み。。。
「お熱上がってきたからしょうがないねん」と言いながら私と2人でお留守番。
子どもが自分に言い聞かせるように言っている感じが、とっても切なくなりました。

お熱を測ってみると少し下がったようで36度台。
なので、ぶり返さない程度に楽しく過ごしてもらいたいなと思い、「何して遊びたい?」と聞くと

Mちゃん:「えっとな~、ままごとと~、レゴと~ブロックと~お買い物ごっこ!」

満面の笑みです。

私:「うん、やろうやろう。」
と遊びだしたところで、受診のためのタクシーが到着。

実は受診が怖いMちゃん。

タクシーでお出かけにはルンルンで、嬉しそうに「自分で乗れるねん!」と意気揚々!
「今からどこに行くん?」と聞かれ、ギクっ!!
「さぁ~どこでしょう?」と言うと、
「え~ジャスコかなぁ~?サンリオ?」とワクワク♪
ちょっと罪悪感を持ちながら「どこかな~?」なんて言っていると。。。

見覚えのある風景になったようで、少しテンションが下がった感じになりました。

Mちゃん:「あ、いま病院みえた・・・いま病院みえたなぁ?」

病院の外観

またまたギクッとしながらも「え~ほんま?」とごまかしごまかしタクシーを降りました。
ですがもう4歳も近いのでちゃんと理解しています。

タクシーを降りると…

「病院、嫌や~~~~!!」と号泣。

「そっか。嫌なんやね。そうかそうか。わかった。でもなんで嫌なん?」と聞くと
「だって注射されるもん~」と。

今日のお熱の感じ、食欲、水分などを考えると注射の確率はかなり低そうなので
「今日は注射ないんちゃうかな?・・・先生に注射嫌ですって言ってみよっか。」
というと…

Mちゃん:「うん…。もしもしだけにしてくださいって言って~。」と言うので

「わかった!先生にそう言おう!お願いしよう!」と力強く言うと納得してくれ、病院に入れました。

病院に入ってすぐ受付のお姉さんにも半泣きで、

Mちゃん:「もしもしだけっていって~ ><」
私:「もしもしだけにして下さい ^^;」
お姉さん:「はい^^わかりました」

名前を呼んでくれる看護師さんにも

Mちゃん:「もしもしだけっていって~ ><」
私:「もしもしだけにして下さい ^^;」
看護師さん:「はい^^わかりました」

診察室で先生にも

Mちゃん:「もしもしだけっていって~ ><」
私:「もしもしだけにして下さい ^^;」
先生:「今日は注射じゃないよ」

診察を受ける

ビクビクしながらも診察してもらい、結局注射はなしで帰宅できました。

帰ってからは絶好調!
早めの昼食を食べてさぁ遊びモードです。

まずは買い物ごっこ☆
木製のコンビカーに乗って買い物にやってきます。

私:「いらっしゃいませ~。本日のおススメはコロッケです~」
Mちゃん:「じゃぁコロッケ下さい。あ!アイスクリームも買わなくっちゃ!(なぜか大阪弁ではない(笑)全部でいくらになりますか?」
私:「500円です。」
Mちゃん:「ポイントカードもお願いしますぅ~」
私:「ポ、ポイントカード??すみません。そんなんないんです。」
Mちゃん:「ありますよ。はい、ポイントカード」 カードを手渡す。
私:「ありがとうございます!500ポイントつきました!」とカードを返すと、満足そうにお財布にカードをしまっています。(笑)

これを2回くらい繰り返すと手持ちのお金(こども銀行のコイン)がなくなったようで買った品物を持ってきて
「すみません。これ割れちゃったので返します~。すみませんねぇ。」と返品を要求。(笑)
たまたまだと思いますが「お金がないので返して下さい」と返金まで要求されました。(笑)

お買い物ごっこ

こんな感じで買い物ごっこをしているとそのうち赤ちゃんの人形を持ってきて
「いまからこの子、病院に連れて行かなくっちゃ!」というので、私は早速、先生役に変身。

私:「どうされましたか?」
Mちゃん:「バブーちゃんは、今日37.8℃のお熱があるんです。だから注射して下さい」
私:「37.8℃ですか~。今日は注射しなくても大丈夫ですよ~」
Mちゃん:「注射しないといけないです!注射してください!!」

私:「わかりました。痛くないですよ~」と言って注射をすると
Mちゃん:「はい、この子がんばったので、おかしかラムネかシールかなんかあげてください」
私:「では、よく頑張ったのでラムネをポケットに入れてあげましょう」

と両ポケットにおもちゃを1つずつ入れてあげると

Mちゃん:「よかったね~^^(声のトーンが変わり)そのラムネ、お母さんとはんぶんこしよっか」

と言ってさっさとポケットからおもちゃを取り出して、買い物ごっこで乗っていた木製コンビカーに赤ちゃんを座らせてベビーカーのように押して帰っていきました。

ラムネのところで突然お母さん役ではなくなったのがおもしろくてかわいくて、思わず笑ってしまいました☆

その後もっと遊びたい!!!となりましたが起きてからもたくさん遊ぶお約束をして、しっかりお昼寝してくれました^^

やっぱりこの年齢のこどもとはごっこ遊びが一番楽しいなぁ♪と温かい気持ちで帰りました。

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